海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第9話に登場する、唐突なプロポーズをめぐる切り返しの英語表現です。チーズケーキ・ファクトリーで働くバーナデットに、ハワードが以前の宿題を持ち出してからプロポーズし、「insane」と評されたのに対して自分を「quirky」と言い換えて受け流すやりとりには、否定的な評価語を穏やかな語で切り返す型が描かれています。
「I prefer to think of myself as quirky.」という一言から見ていきます。
以前の宿題を持ち出してから本題に入る切り出し方
仕事中のバーナデットに、ハワードは以前の会話を引き合いに出しながら本題を切り出します。
Howard: This will only take a second. You asked me to think about where our relationship was going, and I did. Bernadette? Will you marry me?
(すぐ終わるから。前に、二人の関係がどこに向かってるか考えてほしいって言われて、ちゃんと考えたんだ。バーナデット、俺と結婚してくれないか?)Bernadette: Is this more comedy that I don’t understand?
(これも私には分からない類のコメディなの?)TBBT Season3 Episode9 (The Vengeance Formulation)
You asked me to think about …, and I did. は、以前相手から出された宿題を持ち出し、それに応えた結果として本題を切り出す言い方です。突然の申し出に戸惑ったバーナデットは、Is this more comedy that I don’t understand? と、相手の発言を冗談だと疑って確認し返しています。
insaneと評された評価語を、quirkyに言い換えて受け流す切り返し
本気だと伝えるハワードに対し、バーナデットは重ねて真偽を確かめます。
Howard: No. I’m serious. I’m never going to find another girl like you who likes me and is, you know, real.
(違う、本気だよ。俺のことを好きでいてくれて、しかも本物の女の子なんて、他には見つからないと思うんだ。)Bernadette: So, this isn’t a joke?
(つまり、冗談じゃないってこと?)Howard: No.
(ああ。)Bernadette: Then you’re insane.
(だったら、どうかしてるわ。)Howard: I prefer to think of myself as quirky.
(俺は、ちょっと変わってるだけだと思ってるけどな。)TBBT Season3 Episode9 (The Vengeance Formulation)
ここでの insane は「どうかしている」という、驚きの大きさをそのまま言葉にした口語の評価語です。ハワードはこれを否定せず、I prefer to think of myself as quirky. と自分の好む言い方に置き換えて受け止めています。quirky は「ちょっと変わっている」という、否定的な響きの薄い評価語です。相手の評価語を自分の言葉で言い換えることで、否定も肯定もせずに受け流す、この場面らしい切り返しになっています。
指摘を受け入れつつ、まったく別の話題へさらりと切り替える一言も続きます。
Howard: Fair enough. When’s your break?
(それもそうだな。休憩はいつ?)TBBT Season3 Episode9 (The Vengeance Formulation)
Fair enough. は、相手の言い分を「それもそうだ」と一度認める短い相づちです。反論せずに受け入れた直後、When’s your break? とまったく別の話題に移ることで、指摘を受け流しながら会話の流れを自分の側に引き戻す型になっています。
まとめ|評価語を言い換えて受け流す切り返しの型
Is this more comedy that I don’t understand?、insaneをquirkyと言い換える切り返し、Fair enough.。相手の発言を疑って確認する言い方、否定的な評価語を穏やかな語に置き換える言い方、指摘を認めつつ話題を変える言い方が、この場面には積み重なっています。
言葉ひとつを選び直すだけで、相手からの評価をやんわり受け流せる様子が見どころです。
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