海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 エピソード23から、距離を縮めようとする英語を取り上げます。義理の母ビバリーと良い関係を築きたいペニーが、空港への出迎えから夜の集まりまで、一日がかりで距離を詰めようと奮闘する筋です。
歩み寄りの申し出から、うまくいかない胸の内、そして正面からの問い直しまで。connectionという語を軸に、順に見ていきましょう。
「make this process easier」歩み寄りを申し出る
レナードに母の出迎えを頼まれたペニーは、朝の会話でこう引き受けます。
Penny: Yeah, you know what, she is my mother-in-law, and I’d like for us to have a good relationship.
(ええ、ほら、彼女は私の義理のお母さんなんだし、良い関係でいたいのよね。)TBBT Season9 Episode23
would like for A to do は「Aに〜であってほしい」と願う形です。for usが入ることで、自分を含めた二人の関係そのものへの願いになります。
迎えの車中では、ビバリーの側からこんな申し出があります。
Beverly: Penny, it’s only natural to want your mother-in-law to like you, and I acknowledge I can be an intimidating person. So what can I do to make this process easier for you?
(ペニー、義理の母に好かれたいと思うのはごく自然なことだ。それに、私が威圧的な人間になりうることは認めよう。それで、この過程をあなたにとって楽にするために、私に何ができる?)Penny: Uh, for starters, maybe you can not psychoanalyze everything I say?
(ええと、まず手始めに、私の言うこと全部を分析するのをやめてもらったりできます?)TBBT Season9 Episode23
It’s only natural to ~ は「〜するのはごく自然なことだ」。相手の気持ちを先に認める入り方です。What can I do to ~? は「〜するために私に何ができるか」という申し出の形です。
for starters(まず手始めに)という前置きも便利です。このあとビバリーは冗談まで見せ、ペニーはその流れで今夜の食事に誘います。
「Why can’t I ~?」うまくいかない理由を言葉にする
その夜のペニーの部屋では、話が弾むのはビバリーとエイミーばかり。ペニーはバーナデットに、胸の内をこぼします。
Penny: You know, she’s my mother-in-law. Why can’t I bond with her like that?
(ねえ、彼女は私の義理のお母さんなのよ。どうして私は、ああやって打ち解けられないわけ?)Bernadette: Amy’s with Sheldon who she loves like a son. You’re with her son, who she doesn’t.
(エイミーは、あの人が息子みたいに愛してるシェルドンと一緒。あなたは、そう思われてない実の息子と一緒なの。)TBBT Season9 Episode23
Why can’t I ~? は「どうして私は〜できないのか」。できない自分へのもどかしさを、そのまま言葉にする形です。
bond with ~ は「〜と打ち解ける・絆を結ぶ」。バーナデットの答えは身も蓋もありませんが、状況を一言で言い当てています。
「seeking a connection」か、ただの承認か
やがてペニーは、正面から切り出します。
Penny: Okay, you know what? This is ridiculous. I’ve been trying to make a connection with you all day, and clearly I’m getting nowhere.
(ねえ、ちょっといい? こんなのばかげてる。私は一日中あなたとつながりを作ろうとしてきたのに、どう見てもどこにも進んでないじゃない。)Beverly: Well, are you seeking a connection or just some form of validation?
(さて、あなたが求めているのはつながりか、それとも何らかの承認にすぎないのか、どちらだろう。)Penny: What I was seeking was some sort of friendship. But at this point, I’ll take you not insulting me to my face.
(私が求めてたのは、ある種の友情よ。でもこの際、面と向かって侮辱されないだけで手を打つわ。)Beverly: My intention was never to insult you.
(あなたを侮辱するつもりなど、決してなかったのだが。)TBBT Season9 Episode23
make a connection with ~ は「〜とのつながりを作る」。get nowhere は「どこにも行き着かない・埒が明かない」で、進行形が徒労の続く感じを支えています。
ビバリーは seek(求める)の対象として、つながりと validation(承認・認めてもらうこと)を対に置いて問い返します。求めているのは関係そのものか、認められる実感なのか、という切り分けです。
I’ll take ~ は「〜で手を打つ」。My intention was never to ~(〜するつもりは決してなかった)は、釈明の改まった形です。
遠回しの一日をへて、ようやく言葉が正面からぶつかった場面と言えます。
まとめ|距離を縮めるときの英語
今回は、would like for A to doの願いから、make a connection、get nowhere、seekとvalidationの対比まで、距離を縮めようとする表現を見てきました。うまくいかない過程まで含めて、関係づくりの語彙が場面ごとに揃っています。
誰かとの距離を詰めたくなったとき、思い出したい言い回しの並ぶエピソードです。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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