海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第20話に登場する、噂話を切り出したり催促して聞き出したりするときのカジュアルな言い回しです。書店での新刊トークイベント、自宅でのゲーム中、マンションのロビーでの立ち話と、複数の場面を通して、ハワードとバーナデットをめぐる噂が仲間うちを伝わっていく様子が描かれています。
噂を切り出す前置き、耳寄りな話を明かす決まり文句、聞き出そうとする一言を、それぞれの場面から見ていきます。
「what’s the 4-1-1」に見る、俗語で情報を尋ねる言い方
場面は書店での新刊トークイベントです。物理学者の講演を聞きながら、エイミーはシェルドンに噂話を切り出そうとします。進化生物学者の研究を引き合いに、ゴシップが集団の結束を助けると説いても、シェルドンは取り合いません。それでも「最後のツナ缶をめぐって仲間争いになる」というたとえ話に付き合ううち、シェルドンはついに折れます。
Sheldon: Fine. In the parlance of the urban music scene, what’s the 4-1-1?
(わかった。アーバン・ミュージック・シーン風の言い回しを借りるなら、4-1-1は何だ?)TBBT Season4 Episode20 (The Herb Garden Germination)
4-1-1 は、米国の電話番号案内サービスの番号に由来する俗語で、そこから「情報」そのものを指す言い方として広まりました。what’s the 4-1-1 で「情報をくれ」「どうなってるんだ」という意味になりますが、今の会話で使うと、やや古めかしく響く言い回しでもあります。
in the parlance of ~ は「~の言葉で言うなら」という改まった前置きで、自分には縁のない俗語をわざわざ引用してみせる、シェルドンらしい皮肉めいた言い方が伝わってきます。かしこまった前置きとくだけた俗語の組み合わせが、このシーンの可笑しさを支えている一言です。
「get this」と「give」に見る、噂を切り出す・引き出す言い方
場面はアパートでの、Wiiを使ったゲーム中です。シェルドンは前の晩にエイミーから噂話を持ちかけられた経緯を話しながら、レナードに切り出します。
Sheldon: All right, get this. Bernadette is thinking about breaking up with Howard.
(よし、聞いてくれ。バーナデットはハワードと別れることを考えているらしい。)TBBT Season4 Episode20 (The Herb Garden Germination)
get this は、耳寄りな話や驚くような話を切り出す前に添える決まり文句で、「聞いてくれ」「ちょっとこれを聞いて」に当たります。get の後ろに this が続くだけの短い形で、次に続く一文へ注意を引く働きをしています。
一方、マンションのロビーでは、ペニーがレナードから噂の出どころを聞き出そうとします。
Penny: Okay, give. How do you know? Did he tell you?
(わかった、話しなさいよ。どうして知ってるの? 彼が話したの?)TBBT Season4 Episode20 (The Herb Garden Germination)
give は本来、目的語を伴う他動詞ですが、ここでは単独の命令形で使われ、「白状しろ」「教えろ」という意味になります。文法的には省略の効いた形ですが、噂の出どころを問い詰める口調の強さが、そのまま表れている言い方です。
まとめ|噂を切り出す決まり文句たち
what’s the 4-1-1、get this、give。噂話を切り出したり催促したりする場面には、それぞれ独自のカジュアルな決まり文句が使われることが見えてきます。定型的な言い回しほど、場の空気を軽く保ちながら本題に入る働きを持っている点が興味深いところです。
次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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