「in between jobs」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S10E01で学ぶ英会話

「in between jobs」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「今お仕事は?」と聞かれて、無職だとは言いづらく、なんとなく言葉を濁してしまった、そんな経験はありませんか。

そんなときに役立つ「in between jobs」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン10第1話の中盤、ペニーの母スーザンが、レナードの母である高名な精神科医ベバリーの前で、息子ランダルの体面を保とうとするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「in between jobs」の意味とニュアンス

in between jobs
意味:今は無職である(次の仕事を探している)、転職の合間である

直訳すると「いくつかの仕事の間にいる」となります。前の仕事と次の仕事の「あいだ」にいる、というイメージです。

これは「unemployed(失業中・無職)」という直接的な言葉を避け、「次の仕事が決まるまでの一時的な状態」と前向きに言い換える婉曲表現です。同じ「無職」という事実でも、unemployed が事務的・統計的な響きを持つのに対し、between jobs は「あくまで一時的で、今は探している最中」という含みを持たせて角を立てずに伝えられます。in を省いて be between jobs の形でもよく使われます。会話で自分や身内の状況をやわらかく説明したいときに重宝する言い回しです。

【ここがポイント!】

  • 核は「前の仕事と次の仕事の”あいだ”を歩いている」イメージ
  • unemployed の直接さを避け、角を立てずに伝えられるのが持ち味
  • 「一時的で、今は探し中」という前向きな含みを添えられる一言

『ビッグバン★セオリー』S10E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

エリート一家であるレナードの家族の前で、ペニーの母スーザンは「白人の貧困層と思われたくない」と気を張っています。そこへベバリーが、服役明けの息子ランダルに職業を尋ねます。スーザンが懸命に取り繕う、その言葉にこのフレーズが登場します。

Beverley: So, what do you do for a living?
(それで、お仕事は何をされているの?)

Susan: Um, Randall’s in between jobs.
(ええと、ランダルは今、仕事の合間なんです。)

Randall: And court appearances.
(それと、裁判の合間ね。)

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シーン解説と心理考察

母スーザンが「between jobs」という婉曲表現を選んだ瞬間に、彼女の見栄と緊張がにじむ場面です。著名な精神科医を前にして、息子の状況をなんとか体裁よく見せたい——その必死さが、この一語の選び方に表れています。

ところが当のランダルが、母の取り繕いを「裁判の合間ね」とあっさり上書きしてしまいます。せっかくの婉曲表現が、本人の正直すぎる一言で台無しになる落差が、この場面の笑いどころと言えます。体面を守ろうとする母と、隠す気のない息子の温度差が、短いやり取りの中に凝縮されています。婉曲表現は、相手も自分も「あえて踏み込まない」前提で初めて機能する——その前提を息子が崩すおかしさが効いています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

一本道の上を歩いている自分を思い浮かべてみてください。後ろには「前の仕事」、はるか前方には「次の仕事」があって、今はその何もない区間を歩いている。失業という暗いイメージではなく、「次の駅へ向かう途中」のような、一時的な移動中の感覚です。

このシーンでスーザンは、息子の「無職」という事実を、この「移動中」の言い回しでなんとか前向きに見せようとして、即座にランダル本人にバラされていました。「あいだを歩いている=次を探している最中」という空間のイメージとセットで覚えると、すんなり身につきます。

例文で覚える「in between jobs」

近況を聞かれたときの受け答えとして、とても実用的なフレーズです。3つの例文で使い方を見ていきましょう。

I’m between jobs at the moment, so I’ve been doing some freelance work.
(今はちょうど仕事の合間で、フリーランスの仕事をしています。)
近況を聞かれて無職をやわらかく伝える場面です。at the moment を添えると「あくまで一時的」という前向きさが強まります。

She was between jobs when she decided to travel for a few months.
(彼女は転職の合間に、数か月旅をしようと決めた。)
空白期間をポジティブに語る場面です。過去形で「あのとき仕事の合間だった」と、軽やかに振り返れます。

A: So, what are you up to these days?
B: Honestly, I’m between jobs right now, but I’ve got a few interviews lined up.
(A:最近どうしてるの?)
(B:正直、今は仕事の合間なんだけど、面接がいくつか入ってるんだ。)
友人に近況を尋ねられた会話です。後ろに前向きな情報を続けると、「探している最中」という含みがしっかり伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

unemployed
(失業中の、無職の)
直接的でフォーマルな語です。事実をそのまま述べます。in between jobs は同じ状態を前向き・婉曲に言い換えたもので、会話では角が立ちにくくなります。

out of work
(職にあぶれている、失業している)
口語的で、「仕事がなくて困っている」というニュアンスがやや出ます。in between jobs ほどの婉曲さはなく、状況の厳しさが少しにじみます。

job-hunting
(求職活動中である)
「探している」という行動に焦点を当てた表現です。in between jobs が「状態」を表すのに対し、こちらは積極的に動いている様子を示します。

Note|英語の「角を立てない言い換え」文化

in between jobs の面白さは、ひとつの単語の意味というより、英語圏に根づいた「直接言わない作法」を映している点にあります。

英語には euphemism(婉曲表現)と呼ばれる、ネガティブな事実をやわらげて伝える言い換えが数多くあります。unemployed を between jobs と言うのもその一つですし、似た発想で between opportunities(機会の合間)や between projects(プロジェクトの合間)といった、さらに前向きな言い換えも使われます。仕事以外でも、between relationships(交際相手がいない状態)のように、「between + 複数名詞」で「どちらでもない一時的な状態」を婉曲に表す型が広く定着しています。この背景には、相手の体面や自分の体面に配慮し、ネガティブな情報をなるべく柔らかく扱おうとする社交上の習慣があるとされています。スーザンが必死に体面を守ろうとする場面は、まさにこの文化が凝縮された瞬間と言えます。

このフレーズを覚えるときは、単語の意味だけでなく、「英語では事実をそのまま言わず、角を立てずに包む言い方がある」という発想ごと身につけると、応用が一気に広がります。

事実は同じでも、選ぶ言葉で印象は大きく変わるのですね。

まとめ|スーザンの見栄から学ぶ「婉曲表現」の一言

in between jobs は、「無職」という事実を「次の仕事を探している一時的な状態」として前向きに言い換える婉曲表現です。前の仕事と次の仕事の「あいだ」を歩いているイメージが、その本質を支えています。

この一言を知っておくと、自分や身内の状況をやわらかく伝えられるだけでなく、英語特有の「角を立てない言い換え」の感覚もつかめるようになります。会話で相手に気をつかいたい場面で、そっと役に立つ表現です。

体面を守ろうとする母スーザンと、それを台無しにする息子のやり取りとともに、言葉の包み方を映す言い回しとして、会話のレパートリーに加えてみてください。

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