「make someone’s skin crawl」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S11E23で学ぶ英会話

「make someone's skin crawl」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

どうしても苦手な人や話題があって、それを思い出すだけで背筋がぞわっとする、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

そんな感覚にぴったりの「make someone’s skin crawl」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン11第23話の前半、レナードの兄弟について尋ねたシェルドンが、大げさな言葉で彼の人物像を確認していくシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「make someone’s skin crawl」の意味とニュアンス

make someone’s skin crawl
意味:人に鳥肌が立つほどの嫌悪感を与える

make someone’s skin crawl は、虫や何かが肌の上を這っていくような感覚を比喩にした口語表現です。強い嫌悪感・不快感・気味の悪さを表し、人・物・考えのいずれに対しても使うことができます。

crawl はもともと「這う」という動作を表す語で、skin(肌)と組み合わさることで、目には見えないものがそっと這い上がってくるような不気味さが伝わってきます。実際に虫が這っているわけではないのに、まるでそうであるかのような生理的な反応を言葉にしている点が、この表現のおもしろさです。

単独で It makes my skin crawl. と言うだけでも、強い嫌悪感・気味の悪さを伝える一言として成立します。怖がらせる意図のある話題や、生理的に受け入れがたい人物・状況について語る場面で、とりわけよく使われる言い回しです。

make one’s blood run cold のように血の流れに訴える表現や、give someone goosebumps のように肌の反応そのものを名詞で表す言い方もありますが、crawl は「這う」という動きを伴う分、じわじわと広がっていくような時間差のある嫌悪感を表しやすい語です。

【ここがポイント!】

  • 「make someone’s skin crawl」の核は、虫が肌を這うような生理的なぞわつき
  • 人・物・考えのいずれにも使える、強い嫌悪感を表す幅広い表現
  • It makes my skin crawl. だけでも、強い不快感を伝える一言として機能する

『ビッグバン★セオリー』S11E23のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

兄のジョージーを結婚式に招待するかどうかで悩んでいるシェルドンが、ふとレナードに話を振り、レナード自身の兄弟について矢継ぎ早に確認していきます。淡々としたレナードの返事との対比に注目です。

Sheldon: Leonard, you have a brother, right?
(レナード、君には兄弟がいるよね?)

Leonard: Yes.
(うん。)

Sheldon: Is he the worst? Is he an unspeakable abomination? Does the very thought of him make your skin crawl?
(彼は最悪な人物なのか?言葉にできないほどの化け物なのか?彼のことを考えるだけで鳥肌が立つ?)

Leonard: He laughs at his own jokes, but otherwise, he’s okay.
(自分のジョークに自分で笑うけど、それ以外はまあ悪くないよ。)

The Big Bang Theory Season11 Episode23 (The Sibling Realignment)

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シーン解説と心理考察

兄ジョージーへの複雑な思いを抱えたシェルドンが、自分の事情を語る前にまずレナードの兄弟関係を確認しようとする様子が描かれています。「そいつは最悪な奴なのか」「言葉にできないほどの化け物なのか」と、矢継ぎ早に大げさな表現を重ねていく質問の仕方に、シェルドンらしい性急さが表れています。

レナードは「自分のジョークに自分で笑うけど、それ以外はまあ悪くないよ」と淡々と答えます。大げさな問いかけに対して拍子抜けするほど普通の返答が返ってくる、このギャップがやり取りの見どころです。

シェルドンが誇張した言葉を並べるほど、レナードの落ち着いた返答との落差が際立ち、2人の兄弟観の違いがコミカルに浮かび上がってきます。深刻な話題に踏み込む前の軽い探り合いとしても、このやり取りは機能しています。

質問そのものが極端なだけに、レナードのそっけない返事がなおさら軽く響き、会話全体のテンポが保たれている点も見どころです。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

make someone’s skin crawl を覚えるコツは、小さな虫が肌の上をそろそろと這っていく感覚を思い浮かべることです。実際には何も起きていなくても、想像するだけでぞわっとする、その生理的な反応がこの表現の中心にあります。

シェルドンが「彼のことを考えるだけで鳥肌が立つ?」とレナードに尋ねた場面も、実在しない架空の人物像への嫌悪感を大げさに確認する問いかけでした。実際の出来事というより、想像や思い込みだけで生まれるぞわつきをイメージすると、使う場面がつかみやすくなります。

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例文で覚える「make someone’s skin crawl」

映画の感想から苦手な話題まで、make someone’s skin crawl を3つの例文で確認していきましょう。

That horror movie’s ending made my skin crawl.
(あのホラー映画のラストは鳥肌が立つほど気味が悪かった。)
映画の感想を語る場面です。ending のような具体的な対象を置くことで、どの部分が気味悪かったのかが明確に伝わります。

The way he talked about her makes my skin crawl.
(彼が彼女について話す様子は、見ているだけで鳥肌が立つ。)
不快な人物について話す日常会話の場面です。talked about her のように話し方そのものを対象にすると、人物評よりも行動への嫌悪感として伝わります。

A: Did you see those spiders in the basement?
B: Don’t remind me, it makes my skin crawl just thinking about it.
(A:地下室にいたクモ、見た?)
(B:思い出させないで、考えるだけで鳥肌が立つよ。)
苦手なものについて話す友人同士の会話です。thinking about it を添えることで、実物を見ていなくても想像だけで反応が起きることが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

give someone the creeps
(ぞっとさせる、気味悪がらせる)
make someone’s skin crawl とほぼ同義ですが、より口語的で日常会話での使用頻度が高い表現です。

send a chill down someone’s spine
(背筋を凍らせる)
恐怖のニュアンスがより強く、嫌悪感だけでなくスリルや驚きにも使われる点が異なります。

turn someone’s stomach
(胸がむかつく、むかむかさせる)
嫌悪感の種類が「気味の悪さ」ではなく、吐き気に近い生理的な不快感に寄っている表現です。

Note|ホラー映画・怖い話で使われる身体感覚の英語表現

make someone’s skin crawl のように、身体感覚を借りて嫌悪感や恐怖を表す英語表現は、ホラー映画や怖い話を語る場面で特に活躍します。

「鳥肌が立つ」という日本語の感覚と近いものですが、英語では crawl(這う)・chill(冷え)・creep(そっと動く)など、動きや温度を伴う動詞が好んで使われる傾向があります。アメリカのホラー映画のレビューや感想を読むと、make my skin crawl、send chills down my spine、give me the creeps のような表現が繰り返し登場し、どれも「実際には何も触れていないのに、体がそう感じてしまう」という感覚を言葉にしています。単に scary(怖い)と言うよりも、こうした身体感覚系の表現を使うほうが、感じた不快感や恐怖の質感を具体的に伝えられます。怖さの種類を描き分けるための語彙が豊富にあるという点は、ホラーというジャンルが長く親しまれているアメリカの娯楽文化らしい特徴とも言えます。

シェルドンがレナードの兄弟について使った make your skin crawl も、実在の人物というより想像上の「最悪な兄弟」というキャラクターへの嫌悪感を誇張して表す言い方でした。ホラー映画の感想で使われるのと同じ身体感覚の比喩を、日常の軽い会話にまで持ち込んでしまうところに、シェルドンらしい大げささが表れています。

体で感じる不快感を言葉にする発想が、この手の表現の土台になっています。

まとめ|想像だけで鳥肌が立つ、その不思議な感覚

make someone’s skin crawl は、虫が肌の上を這うような生理的な嫌悪感を言葉にした表現です。実際に何かが起きていなくても、想像するだけでぞわっとする、その感覚をそのまま表せるのが特徴です。

苦手な人物について話すときも、怖い話やホラー映画の感想を語るときも、この一言があれば嫌悪感の質感を具体的に伝えられます。単に嫌いだと言うよりも、なぜ嫌なのかという体の反応まで伝わる分、相手にもその感覚が共有しやすくなります。

架空の「最悪な兄弟」を思い描いてレナードに問いかけたシェルドンの質問には、想像だけでも強い反応を引き出す言葉の力が表れていると言えます。会話のレパートリーに、この生理的な表現を加えてみてください。

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