「put one’s mind at ease」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S06E19で学ぶ英会話

「put one's mind at ease」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

心配そうにしている相手に、「大丈夫だから」とその不安を取り除いてあげたい。そんな気持ちを、英語ではどう言えばいいのか迷ったことはありませんか。

その場面にぴったりの「put one’s mind at ease」が、相手を安心させる・不安を取り除く、という意味で使われるシーンがあります。『ビッグバン★セオリー』シーズン6第19話、レナードのディナーパーティーの準備に、頼まれてもいないのにラージが張り切って加わる場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「put one’s mind at ease」の意味とニュアンス

put one’s mind at ease
意味:(人を)安心させる、不安を取り除く

put one’s mind at ease は、心配している相手に対して「もう大丈夫だから」と不安を取り除いてあげるときの表現です。直訳すると「(人の)心を楽な状態に置く」となり、張りつめた心をそっとほぐしてあげるイメージがそのまま意味につながっています。

この表現は主語と所有格を入れ替えることで、能動と状態を自在に切り替えられます。put your mind at ease なら「あなたを安心させる」、my mind is at ease なら「私は安心している」という具合です。put のかわりに set を使った set one’s mind at ease や、at ease のかわりに at rest を使った言い方もほぼ同じ意味で使われます。

似た意味の don’t worry が「心配するな」とストレートに指示するのに対し、put one’s mind at ease は「不安を取り除いてあげる」という、相手本位で少していねいな響きを持ちます。

【ここがポイント!】

  • 張りつめた心(mind)を楽な状態(at ease)にそっと置く(put)、が核のイメージ
  • put your mind at ease(相手を)/ my mind is at ease(自分が)と、向きを切り替えられる一言
  • don’t worry より相手本位でていねい、安心を「届ける」ニュアンスで使うのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S06E19のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

自分のディナーパーティーを準備するレナードのもとに、ラージが「手伝う」と乗り込んできます。実際にはレナードはただ招待しただけなのに、ラージは「君は正しい選択をした」「任せておけ」と、すっかり仕切る気まんまんです。

Raj: Dude, you made the right choice coming to me for help with this party.
(なあ、このパーティーで僕に助けを求めたのは正解だったよ)

Leonard: Actually, all I did was invite you.
(実際は、ただ君を招待しただけなんだけど)

Raj: Well, put your mind at ease. I’m here to make sure your dinner party kicks Howard’s dinner party’s ass.
(まあ、安心しなって。君のディナーパーティーがハワードのを完全に打ち負かすよう、僕がついてるからさ)

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シーン解説と心理考察

このやり取りには、ラージの面倒見のよさ、というよりは面倒見のよさの空回りがにじむ場面です。put your mind at ease という、本来は相手の不安をやさしく取り除く表現を、彼は自信たっぷりに、やや恩着せがましく使っています。

おもしろいのは、肝心のレナードが不安がってすらいない点です。「ただ招待しただけ」と冷静に受け流すレナードに対して、ラージは一人で「安心しろ」と請け合い、勝手に張り切っている。安心させる対象がいないのに安心させようとする、そのズレが会話の温度を変えています。

put your mind at ease というていねいな表現が、ここではラージの一人相撲を際立たせる装置になっています。相手を思いやる言葉ほど、空回りすると可笑しみが増す、その呼吸がよく表れたやり取りと言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

put one’s mind at ease は、put(置く)・mind(心)・at ease(楽な状態に)の3つに分けて覚えるのがおすすめです。ピンと張りつめて落ち着かない心を、両手でそっと持ち上げて、ふかふかのクッションの上に「置いて」あげる。その瞬間にスッと肩の力が抜ける、そんな動きをイメージしてみてください。

ラージがレナードに「put your mind at ease」と請け合ったとき、彼は(本人なりに)レナードの肩の荷を下ろそうとしていました。at ease は号令の「休め」にも使われる言葉です。ピンと立っていた緊張がゆるむあの感覚と重ねておくと、「安心させる」という意味が体ごと記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「put one’s mind at ease」

相手の不安を取り除いてあげたいとき、put one’s mind at ease はやわらかく頼れる表現です。向きを切り替えながら、3つの場面で見ていきましょう。

Let me put your mind at ease — everything is under control.
(ご安心ください、すべて順調ですから)
顧客や同僚の不安に応える場面のひとことです。Let me put your mind at ease は決まり文句のように使われ、「これから安心させますね」という前置きとして響きます。

The doctor’s calm explanation put my mind at ease.
(医師の落ち着いた説明で、私は安心した)
主語が人ではなく「説明」になっている形です。何が自分を安心させてくれたのかを、put my mind at ease で自然に表せます。

A: I’m a little nervous about the trip.
B: Just call me when you land, that’ll put my mind at ease too.
(A:旅行、ちょっと不安なんだよね。)
(B:着いたら電話して、そうしたら私も安心できるから。)
家族や友人を気づかう往復です。to put my mind at ease のように「自分の安心のため」に使える点も押さえておくと、表現の幅が広がります。

あわせて覚えたい関連表現

set someone’s mind at rest
(人を安心させる)
put one’s mind at ease とほぼ同じ意味で、入れ替えて使える表現です。at rest を使うやや落ち着いた言い回しで、不安を静める、という響きを持ちます。

reassure someone
(人を安心させる、励ます)
一語の動詞で、ややフォーマルな場面にもなじみます。put one’s mind at ease が「不安を取り除くプロセス」を描写するのに対し、reassure はその行為を一語でまとめて表します。

take a weight off one’s mind
(心の重荷を下ろす)
重荷が取れてほっとする、という「結果」に焦点を当てた表現です。安心させる行為そのものを表す put one’s mind at ease と組み合わせると、安心させる側とされる側の両方の気持ちを描けます。

Note|心(mind)を「置く」「動かす」英語の発想

put one’s mind at ease をよく見ると、英語が「心(mind)」をまるでモノのように扱っていることに気づきます。心を put(置く)、しかも at ease(楽な場所に)置く、という発想です。

これは put one’s mind at ease に限った話ではありません。英語には、心を物理的に動かす表現がたくさんあります。set one’s mind on something(〜に心を据える、決意する)、take one’s mind off something(〜から心をそらす、気を紛らわす)、change one’s mind(心を変える、考えを変える)。どれも mind を、ある場所から別の場所へ移したり、何かの上に据えたり、向きを変えたりできる、扱える対象として捉えています。日本語では「気が休まる」「気が散る」「気が変わる」のように、心は自然に動いたり乱れたりするもの、という受け身の捉え方が中心です。一方の英語では、だれかが意図的に心を「置く・据える・そらす」という能動的な発想が表に出やすいのです。

put your mind at ease が「あなたの心を、私が楽な場所に置いてあげる」という構図になるのも、この発想の延長です。だからこそ、相手を思いやる、能動的なやさしさの響きが生まれます。

心は動かせる、という前提を知ると、関連表現もひとつながりに見えてきます。

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