「take it to one’s grave」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S02E01で学ぶ英会話

「take it to one's grave」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かにそっと打ち明けられた秘密を、「これは絶対に誰にも言わない」と心に決めた経験、ありませんか。

今回はそんな固い決意を表す「take it to one’s grave」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン2第1話の終盤、レナードがペニーの部屋を訪ねて弁明する場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「take it to one’s grave」の意味とニュアンス

take it to one’s grave
意味:墓まで持っていく、死ぬまで秘密を守り通す

take it to one’s grave は、秘密を「死ぬまで、墓に入るまで決して明かさない」という強い決意を表す慣用句です。it の部分は a secret などに置き換わり、take a secret to one’s grave の形でも使われます。

日本語の「墓場まで持っていく」とほぼ同じ発想なので、イメージはつかみやすい表現です。ポイントは、その決意の「重さ」にあります。「今は言わない」という一時的な約束ではなく、「生きている限り、一生かけて守り通す」という最上級の守秘を意味します。秘密だけでなく、重大な後悔や告白について「明かさないまま亡くなった」と語るときにも使われます。

【ここがポイント!】

  • 「take it to one’s grave」の核は、秘密を抱えたまま墓に入るイメージ
  • 「一時的に黙る」ではなく「一生守り通す」という最上級の守秘
  • 日本語の「墓場まで持っていく」とそのまま重なる表現

『ビッグバン★セオリー』S02E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

秘密を知ってしまったレナードが、ペニーの部屋を訪ねます。バレた経緯を説明しながら、秘密を守れなかったシェルドンをかばうのがこの場面です。

Leonard: First I want to say that it’s not Sheldon’s fault, he tried very hard to keep your secret, if Howard hadn’t drugged him he would have taken it to his grave.
(まず言っておくと、シェルドンのせいじゃない。彼は必死に君の秘密を守ろうとしたんだ。ハワードが薬を盛らなければ、墓まで持っていったはずだよ。)

Penny: He told you?
(彼、話したの?)

Leonard: Yes, but it’s okay.
(ああ、でも大丈夫だよ。)

The Big Bang Theory Season2 Episode1(The Bad Fish Paradigm)

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シーン解説と心理考察

レナードのこのセリフには、ちょっとした可笑しさが隠れています。シェルドンは秘密のプレッシャーに耐えきれず、引っ越し騒動まで起こした末に口を割ってしまった——つまり、まったく秘密を守れなかった人物です。それなのにレナードは「薬を盛られなければ墓まで持っていったはず」と、最大級の言葉でかばっています。

ここに、レナードのペニーへの気づかいと、シェルドンへの友情が同時ににじみます。結果として秘密は漏れたけれど、本人の意志としては最後まで守ろうとした——その努力の部分だけを切り取って、好意的に総括しているわけです。「秘密を守れるか」というこのエピソード全体を貫いたテーマを、take it to his grave という重い慣用句がきれいに締めくくる場面として響きます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

grave は「墓」のことです。秘密を抱えたまま墓(grave)に入っていく——つまり「死ぬまで誰にも言わない」と、絵で直結させると覚えやすい表現です。日本語の「墓場まで持っていく」とイメージがそのまま重なるので、対応づけて記憶できるのも心強い点です。

劇中では、あれだけ秘密を守れずに大騒動を起こしたシェルドンを、レナードが「薬を盛られなきゃ墓まで持っていったのに」とかばいます。「守れなかった人を、墓まで守った扱いにする」という、ちょっと皮肉なおかしみごと思い浮かべると、フレーズの意味とシーンがセットで強く記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「take it to one’s grave」

take it to one’s grave は、固い約束から人生の述懐まで、重みのある場面で活躍します。さまざまな形を見ておきましょう。

Whatever you tell me, I’ll take it to my grave.
(君が何を話そうと、墓まで持っていくよ。)
秘密を打ち明けられる側が、守秘を誓う場面です。劇中のニュアンスにも近い、信頼を示す言い回しです。

He took the truth about that night to his grave.
(彼はあの夜の真実を墓場まで持っていった。)
故人について語る場面です。過去形で使うと「明かさないまま亡くなった」という意味になり、少し重い余韻が残ります。

A: Promise you won’t tell anyone what I just said.
B: Don’t worry. I’ll take it to my grave.
(A:今言ったこと、誰にも言わないって約束して。)
(B:心配しないで。墓まで持っていくよ。)
友人同士で秘密を託すやり取りです。短く言い切ることで、かえって決意の固さが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

my lips are sealed
(口は固く閉じてある=絶対に言わない)
「今この秘密は言わない」という、やや軽めで即時の約束です。take it to one’s grave の「死ぬまで」という時間の重さと比べると、こちらは身軽な響きになります。

keep something under wraps
(〜を秘密にしておく、公にしない)
計画や情報を「まだ公表しない」という、ビジネス寄りの中立的な表現です。墓のような重い誓いのニュアンスはなく、淡々と「伏せておく」感覚です。

mum’s the word
(このことは内緒だよ)
「ここだけの話」という軽い口語で、日常のちょっとした秘密に使われます。take it to one’s grave の重々しさとは対照的に、気軽なトーンが特徴です。同じ「秘密」を扱う表現として、「mum’s the word」の記事もあわせてどうぞ。

Note|”grave(墓)” を使った「死ぬまで」の比喩

take it to one’s grave の grave は「墓」。秘密を墓まで持っていくという、なんとも重みのある比喩です。今回のフレーズを入り口に、grave を使った英語の言い回しを見てみましょう。

英語には grave を組み込んだ慣用句がいくつもあります。たとえば turn in one’s grave は、直訳すると「墓の中で寝返りを打つ」で、亡くなった人が今の状況を見たら嘆くだろう、という意味になります(日本語の「草葉の陰で泣く」に近い表現です)。また dig one’s own grave は「自分の墓穴を掘る」で、自らの行動で自分を窮地に追い込むことを指します。こうして並べてみると、grave が単なる「墓」を超えて、「死」「終わり」「もう取り返しのつかない決定的さ」の象徴として使われていることが見えてきます。take it to one’s grave も同じ系統で、「墓に入る=人生の終わり」までその秘密を抱え続ける、という究極の守秘を表しています。墓という、誰にとっても最終地点であるイメージを借りることで、決意の固さや事態の重さを一気に伝えられるわけです。

このつながりが分かると、take it to one’s grave の「死ぬまで明かさない」という重さが、より立体的に感じられます。grave が出てくる表現に出会ったら、「決定的さ」のサインだと考えてみてください。

墓は、英語では決意の固さを測る物差しにもなるのですね。

まとめ|レナードの弁護に見る、守秘の重さ

take it to one’s grave は、秘密を「死ぬまで決して明かさない」という、最上級の決意を表す慣用句です。墓に入るまで抱え続けるというイメージが、その重さをそのまま言葉にしています。

この一言を知っていると、「言わないよ」とあっさり伝えるのではなく、「一生かけて守る」という覚悟の深さまで添えて伝えられるようになります。

大切な約束や、誰かから託された秘密を語る場面で、会話のレパートリーに加えてみてください。

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