「the tables have turned」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S09E23で学ぶ英会話

「the tables have turned」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

さっきまで優位に立っていた人が、ふとした拍子に一気に追い込まれる——そんな立場がくるりと入れ替わる瞬間を、物語の中で目にしたことはありませんか。

その「形勢逆転」を鮮やかに表す「the tables have turned」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン9第23話の後半、割り込みを糾弾していたシェルドンが一転して追い込まれるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「the tables have turned」の意味とニュアンス

the tables have turned
意味:形勢が逆転した/立場が入れ替わった

有利だった側と不利だった側が、そっくり入れ替わることを表す表現です。直訳すると「テーブルが回った」となり、盤面を回転させて陣地を交換するイメージが核にあります。それまで優勢だった人が一転して劣勢に、追われていた人が今度は追う側に——そんな主導権や優劣の逆転を描きます。

the tables have turned は「状況が逆転した」という結果を、いわば自動詞的に述べる形です。一方、自分の力で逆転させる場合は turn the tables (on someone) という能動の形を使います。スポーツや勝負で流れが変わったとき、議論で攻守が入れ替わったとき、力関係がひっくり返ったときなど、ドラマチックな逆転の場面で広く活躍します。

【ここがポイント!】

  • 核は「盤面をくるりと回して陣地を入れ替える」イメージ
  • 状況が逆転=the tables have turned、自分で逆転させる=turn the tables
  • 優劣・主導権がひっくり返る、ドラマチックな場面で映える一言

『ビッグバン★セオリー』S09E23のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

行列の割り込みを糾弾し、周囲に同意を求めて熱弁をふるうシェルドン。ところが、彼自身もスチュアートに並ばせて後から合流していたため、傍目には割り込みに見えていました。糾弾していたはずの彼に、今度は周囲から鋭い指摘が飛びます。

Woman: Why should we listen to you? You cut the line yourself.
(なんであなたの言うことを聞かなきゃいけないの?あなた自身が割り込んだじゃない。)

Sheldon: I most certainly did not.
(僕は断じてそんなことしていない。)

Man: If you’re feeling dizzy, it’s because the tables have turned.
(めまいがするなら、それは形勢が逆転したからさ。)

The Big Bang Theory Season9 Episode23(The Line Substitution Solution)

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シーン解説と心理考察

糾弾する側だったシェルドンが、一瞬で糾弾される側に回る——その立場の完全な逆転が、このシーンの見どころです。正義を振りかざしていた彼自身の行動が、そっくり同じ「割り込み」として跳ね返ってくる構図には、強烈な皮肉が効いています。

それを見ていた男が、勝ち誇るように the tables have turned と言い放つことで、逆転の瞬間が言葉として決定づけられます。直前までシェルドンが振りかざしていた「行列の正義」が、今度は彼自身を追い詰める刃に変わる。エピソードの皮肉がこの一言で頂点に達しています。dizzy(めまい)という言葉を添えることで、立場がくるりと回った感覚まで表現に重なっています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

the tables have turned は、ボードゲームの盤面を、くるりと180度回す動きをイメージしてみてください。さっきまで自分が有利だった陣地と、相手の陣地が、盤ごと入れ替わる——その瞬間、優勢だった側が一気に不利になります。

このシーンでは、割り込みを責めていたシェルドンが「お前こそ割り込んだ」と逆に指摘され、まさに立場が一回転します。盤がくるりと回って攻守が入れ替わる映像と、糾弾者から被告人へと転落するシェルドンの姿を重ねれば、the tables have turned の「立場の逆転」がそのまま記憶に焼きつきます。男が口にした dizzy(めまい)も、盤が回る感覚とぴたりと響き合います。

例文で覚える「the tables have turned」

優劣や立場がひっくり返る、ドラマチックな場面で活きる表現です。3つの場面で感覚を掴んでいきましょう。

We were losing at halftime, but the tables have turned and now we’re ahead.
(前半は負けていたが、形勢が逆転して今はリードしている。)
スポーツ観戦で試合の流れを語る場面です。劣勢から優勢へ、流れが変わった瞬間をこの一言で鮮やかに伝えられます。

For years she took orders from him, but now the tables have turned.
(何年も彼女は彼に指図されてきたが、今や立場が逆転した。)
職場の力関係の変化を語る場面です。長い時間をかけて優劣がひっくり返った状況を、しみじみと表現する使い方です。

A: Remember when you used to beat me at chess every time?
B: Don’t remind me. The tables have turned — you haven’t lost in months.
(A:昔は毎回チェスで僕に負けてたの覚えてる?)
(B:思い出させないでよ。形勢逆転で、君はもう何ヶ月も負けてないじゃん。)
旧友同士の軽口の場面です。かつての力関係が今は逆になったことを、the tables have turned が会話の中で自然に示しています。

あわせて覚えたい関連表現

turn the tables (on someone)
(形勢を逆転させる)
能動形で「自分が逆転させる」という意図を表します。the tables have turned が「状況が逆転した」という結果を述べるのに対し、こちらは自らの手で局面をひっくり返す行為にフォーカスします。

the shoe is on the other foot
(立場が逆になった)
これまで責める側だった人が、責められる側になる——そんな立場の逆転に特化した表現です。the tables have turned がより広く優劣・主導権の逆転を指すのに対し、こちらは「攻守の交代」に的を絞ります。

what goes around comes around
(自分のしたことは返ってくる)
自分の行いがやがて自分に返ってくる、という因果を表します。the tables have turned が「立場の入れ替わり」そのものを描くのに対し、こちらは「報いが巡る」という時間的な流れを含みます。

Note|ゲーム盤を回す——turn the tables の由来

the tables have turned という表現の背景には、古いゲームの慣習があるとされています。

この言い回しは、バックギャモンのような盤を使うゲームに由来すると言われています。かつてこうしたゲームでは、盤(table)そのものを回転させて、自分と相手の陣地を入れ替える場面があったとされ、有利だった側が盤を回された途端に不利になる——その逆転の瞬間が、turn the tables という表現の土台になったと考えられています。実際、英語で table は「食卓」だけでなく、ゲームの盤や台を指す古い用法を持っています。turn the tables という能動形が古くから使われ、そこから the tables have turned という「状況が逆転した」を表す自動詞的な形が広まっていったとされます。盤を物理的に回すという具体的な動作が、抽象的な「形勢逆転」の意味へと育っていったわけです。

このシーンで男が口にした the tables have turned も、まさに盤がくるりと回って、糾弾者と被告人の立場が入れ替わった瞬間を言い当てています。

ひとつの言い回しの奥に、古いゲームの情景が眠っている場面でした。

まとめ|立場の逆転を言い当てる一言

the tables have turned は、有利だった側と不利だった側がそっくり入れ替わる「形勢逆転」を表す表現です。盤面を回すというイメージを土台に、優劣や主導権がひっくり返るドラマチックな瞬間を、鮮やかに言い当てます。

この一言を知っておくと、試合の流れが変わったときや、力関係が逆転したときに、その劇的な瞬間をひと言で表現できるようになります。自分の手で逆転させる turn the tables との使い分けまで押さえておけば、表現の幅がぐっと広がります。

立場がくるりと一回転する瞬間に出会ったとき、表現の引き出しからそっと取り出してみてください。

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