「walk someone through something」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S08E11で学ぶ英会話

「walk someone through something」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

相手の話の筋がうまく飲み込めなくて、「ごめん、もう一度、順を追って説明してくれる?」と頼みたくなること、ありませんか。

そんなときに使える「walk someone through something」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン8第11話の中盤、シェルドンの飛躍した理屈についていけないバーナデットが、一から説明を求めるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「walk someone through something」の意味とニュアンス

walk someone through something
意味:〜に順を追って説明する、手順を一つずつ案内する

直訳すると「誰かを何かの中を歩いて通らせる」となります。ここから、複雑な手順や考えを、相手の手を引くように一段ずつ案内してあげる、というイメージが生まれます。

ポイントは walk(一緒に歩く)という動詞です。説明する側が先を歩き、聞く側がその後をついていく——だからこそ「順を追って」「一つずつ」というニュアンスになります。一気に結論を渡すのではなく、相手の理解のペースに寄り添って導いていく温かみがあります。

機械の操作説明、企画の流れの共有、契約内容の確認など、ビジネスでも日常でも頻繁に登場します。説明する側からは「Let me walk you through 〜(順を追って説明させてください)」、説明してほしい側からは「Can you walk me through 〜?(順を追って教えてくれる?)」という形でよく使われます。

【ここがポイント!】

  • 核は「相手の手を引いて、手順の中を一緒に歩く」イメージ
  • 一気に答えを渡さず、相手のペースに寄り添って導く温かみのある一言
  • 教わる側は Can you walk me through 〜? の形が便利、と覚えておくのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S08E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

クリスマスを無理強いするエイミーへの「仕返し」として、シェルドンが「プレゼントを買う」と言い出します。その理屈がまったく飲み込めないバーナデットが、一から噛み砕いて説明するよう求めます。

Sheldon: I’m going to buy her a present.
(彼女にプレゼントを買うんだ。)

Bernadette: Yeah, you’re gonna have to walk me through that.
(ええ、それは順を追って説明してもらわないとね。)

Sheldon: With gift-giving, there’s an implied social contract. If I show up tonight with a present, and she doesn’t have one for me, she’ll feel terrible.
(贈り物には暗黙の社会契約があるんだ。今夜僕がプレゼントを持って現れて、彼女が僕に用意してなかったら、彼女はひどく気まずく感じる。)

The Big Bang Theory Season8 Episode11(The Clean Room Infiltration)

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シーン解説と心理考察

「仕返しにプレゼントを買う」という、普通には結びつかない論理を前にして、バーナデットが戸惑いながらも説明を求める一言に、二人の関係性が表れています。突き放すのではなく「順を追って説明して」と促すところに、相手の話に付き合ってあげる柔らかさがにじむ場面です。

このあとシェルドンは「暗黙の社会契約」という持論を展開していきます。walk me through that という一言が、彼の独特な思考回路を引き出すスイッチになっているのが見どころです。理解できないことを一方的に否定せず、まず筋道を辿らせてみる——そんなバーナデットの聞き上手な姿勢が、この表現を通してやわらかく見えています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

複雑な手順を、一本道の通路に見立ててみてください。説明する人が先に立って歩き、教わる人はその背中を追って一歩ずつ進んでいきます。通路を抜けるころには、迷わずゴールにたどり着いている——それが walk someone through の感覚です。

シェルドンの飛躍した理屈に、バーナデットが「歩いて案内して」と求めた、あの場面を思い出してみましょう。話が分からないとき、結論に飛びつくのではなく、入口から一緒に歩いてもらう。walk(歩く)という動詞が「ステップごとの説明」を表すことが、すっと腑に落ちます。

例文で覚える「walk someone through something」

操作の説明から手続きの案内まで、丁寧に教える場面で活躍する表現です。フォーマル度の異なる3つの使い方を見ていきましょう。

Can you walk me through how to set up the new printer?
(新しいプリンターの設定方法を、順を追って教えてもらえる?)
不慣れな機械の操作を一から教わる場面です。「ざっと教えて」ではなく「一手順ずつ案内して」と頼む、最も基本的な使い方になっています。

Before we sign, could you walk me through the main terms of the contract?
(署名する前に、契約の主な条項を順を追ってご説明いただけますか?)
契約内容を一項目ずつ確認する、ビジネスの丁寧な場面です。could you を使うことで、ぐっとフォーマルな依頼の響きになります。

A: I have no idea how to file this report.
B: No problem. Let me walk you through it step by step.
(A:この報告書、どう提出すればいいか全然わからなくて。)
(B:大丈夫。一段階ずつ、順を追って説明するよ。)
困っている相手を助ける会話です。Let me walk you through で「こちらが案内する側」に回る、説明する側の使い方が見て取れます。

あわせて覚えたい関連表現

talk someone through something
(口頭で順を追って説明する)
walk が「一緒に歩いて案内する」のに対し、talk は「話して導く」イメージです。電話越しに手順を伝える場面などで自然で、意味はほぼ同じですが、動詞の選び方でニュアンスが少し変わります。

break something down
(噛み砕いて説明する、分解する)
複雑なものを要素に分けて、分かりやすくすることです。walk through が「順番に案内する」のに対し、break down は「分けて整理する」点に焦点がある、と区別できます。

guide someone through something
(〜を案内して導く)
walk through とほぼ同じ意味ですが、ややかしこまった響きがあります。手順だけでなく、困難な状況を「導く」場面にも広く使える点で、応用の幅が大きい表現です。

Note|walk through / talk through / run through の使い分け

英語には、同じ「ひと通り説明する・確認する」を表すのに、through を使った言い回しがいくつもあります。walk through はその一つですが、前の動詞を入れ替えると、ニュアンスが少しずつ変わります。

まず walk through は、これまで見てきたように「一緒に歩くように、丁寧に順を追って」案内するニュアンスです。相手の理解にしっかり寄り添う、いちばん手厚い言い方と言えます。次に talk through は「話し合いながら」という色が加わり、一方的な案内というより、口頭で確認し合う場面に向きます。たとえば「Let’s talk through the plan(計画を話し合って整理しよう)」のように、双方向の検討を含むことが多い表現です。そして run through は「ざっと通す」イメージで、テンポが速くなります。「Let’s run through the schedule(スケジュールをざっと確認しよう)」のように、細部を一つずつではなく、全体を手早くおさらいするときに使われます。同じ through でも、walk はゆっくり丁寧に、talk は話しながら、run は素早く——動詞が運ぶ「歩き方」の違いが、そのまま説明のテンポと丁寧さの違いになっているのです。

バーナデットが walk me through を選んだのは、シェルドンの理屈を「ざっと」ではなく「じっくり一段ずつ」辿りたかったからだ、と読むこともできます。

動詞ひとつで、説明の速度まで変わるのですね。

まとめ|「一緒に歩く」感覚で覚える説明の言葉

「walk someone through something」は、複雑な手順や考えを、相手の手を引くように一つずつ案内する表現です。一気に結論を渡すのではなく、相手のペースに寄り添って導く——walk(歩く)という動詞の温かみが、その姿勢をよく表しています。

この一言を覚えておくと、何かを教わりたいときには Can you walk me through 〜?、教えたいときには Let me walk you through 〜 と、両方向で自然に使えるようになります。

仕事でも日常でも出番の多い表現として、会話のレパートリーに加えてみてください。

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