海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン4 第4話から、相手が口にした申し出や約束をすかさず受け止め、その場で実行してもらう会話を取り上げます。上司との交渉と、命の恩人への申し出という二つの場面に、同じ呼吸のやり取りが出てきます。
社交辞令にもなる一言を、どうすれば本当の頼みごとにつなげられるのか。約束を根拠に据える言い方と、定型の申し出を字義どおりに受ける返しを、場面の順に見ていきます。
「You said you were gonna ~」で、約束をその場の実行に変える
追悼式典で起きた騒ぎのあと、証拠品倉庫勤務のピーターは、ダイアナへの供述を済ませたところでヒューズに声をかけられます。ヒューズは、司法省がまだピーターの件を審査していること、コヴィントンの件は捜査中であることを伝え、手を引くように言います。一年間その捜査を率いていたと返したピーターは、条件つきの関わり方を持ちかけます。
Peter: I could consult outside my hours at the evidence warehouse.
(証拠品倉庫の勤務時間外なら、相談役として関われる。)White Collar Season4 Episode4 (Parting Shots)
could は「その気になれば〜もできる」と、選択肢を控えめに差し出す助動詞です。outside my hours は「勤務時間の外で」で、今の持ち場を離れずに済むという言い分がこの一句に込められています。この提案を受けたあとの流れが、今回の中心です。
Hughes: I’ll make a call as long as you keep it to that.
(それだけに留めるなら、電話を入れてやる。)
Peter: You said you were gonna make a call.
(電話すると言いましたよね。)
Hughes: You want me to do it right now?
(今すぐかけろと?)
Peter: I’d appreciate that.
(そうしてもらえると助かります。)White Collar Season4 Episode4 (Parting Shots)
as long as は「〜する限りは」と条件を示す接続詞で、keep it to that は「それだけに留める」という意味です。make a call は文脈上「しかるべきところへ電話を入れる」ことを指しています。
ピーターの返しは、ヒューズの I’ll make a call を You said に続けて were gonna(were going to)と過去の形に移し、「あなたはそう言った」と相手の言葉を根拠に据える言い方です。
ヒューズの You want me to ~? は Do you が落ちた平叙文の形の問い返しで、ピーターは I’d appreciate that.(I would appreciate that.)と would を使った丁寧な形で「ぜひ」と答えています。その後の場面でピーターは、上層部を説得してコヴィントン関連の相談に乗れるようになったと伝えています。
「Actually, there is.」で、定型の申し出を本物の頼みにする
同じ日、ピーターが段取りをつけ、ニールは式典でソフィーを助けた人物として彼女と改めて顔を合わせます。ソフィーはまずお礼を口にし、申し出の定型を続けます。
Sophie: I don’t know how to thank you for what you did. If there’s ever anything that I can do, just please let me know.
(あなたがしてくれたことに、どうお礼を言えばいいのか分からない。私にできることがあれば、どうか知らせて。)
Neal: Actually, there is. Can I get my hat back?
(実は、あるんだ。僕の帽子を返してもらえるかな?)White Collar Season4 Episode4 (Parting Shots)
If there’s ever anything (that) I can do, let me know. は、お礼やお見舞いの場面で広く使われる申し出の定型です。ever が入ることで「いつでも、何かあれば」という開かれた響きになり、社交辞令として受け流されることも多い一言と言えます。
ニールの Actually, there is. は、there is の後ろの something you can do が省かれた形です。Actually は「実は」と、相手の予想とずれた答えを切り出すときの前置きになります。ここでは定型の申し出を字義どおりに受け取り、式典の騒ぎの中でソフィーが持っていった帽子の返却という具体的な頼みにすぐつなげています。
この場面の終わりには、ピーターも同じ型の申し出をソフィーに向けています。
Peter: If I can help you in any way, please give me a call.
(どんな形でも力になれることがあれば、電話をください。)White Collar Season4 Episode4 (Parting Shots)
in any way は「どんな形でも」で、申し出の幅を広げる言い回しです。言う側にとっては礼儀の一言でも、受ける側がすぐに具体的な用件で応えると、会話は一気に実務へ進みます。二つの場面を並べると、申し出を受ける側の一言が会話の行き先を決めているのが分かります。
まとめ|申し出を受け止め、その場の行動につなげる
You said you were gonna ~ で約束を根拠に据え、Actually, there is. で定型の申し出を具体的な頼みに変える流れを見てきました。I’d appreciate that. の丁寧な受け方と合わせると、角を立てずに相手を動かせます。
次回も『ホワイトカラー』の会話から、英語のやり取りを追っていきましょう。
このエピソードの英語表現は、ほかのコラムやフレーズ記事でも取り上げています。


コメント