「get in the way」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S01E03で学ぶ英会話

「get in the way」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

予定していたことを進めようとした矢先に、思いがけない用事や気がかりな事情が割り込んできて、足止めを食らってしまう瞬間があります。誰かのせいというわけでもないのに、なんとなく前に進めなくなる、あの感覚です。

そんな場面にぴったりの「get in the way」を、知能犯罪ドラマ『ホワイトカラー』シーズン1第3話、元詐欺師のニールが美術史家マリアとのディナーで手相を読まれながら、軽妙な駆け引きを交わす場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「get in the way」の意味とニュアンス

get in the way
意味:邪魔をする、妨げになる

get in the wayは、文字どおりには「道の途中に入り込む」という動作を表す表現で、そこから「邪魔になる」「妨げになる」という意味で広く使われています。wayはもともと「道」「進む先」を指す語で、誰かや何かがその道の途中に割り込んでくることで、進もうとしている動きが止められてしまうイメージです。物理的に人や物が通り道をふさぐ場面だけでなく、忙しさや気がかりな事情、感情のわだかまりなど、目に見えないものが計画や関係の進行を妨げる場面でも使われます。get in someone’s wayの形にすると「(人)の邪魔になる」という意味になり、誰の進行を妨げているのかを具体的に示すこともできます。日常会話からビジネスの場面まで幅広く登場する、汎用性の高い表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は、進もうとする道の途中に何かが割り込んでくるイメージ
  • 物理的な障害物にも、忙しさや事情といった目に見えない妨げにも使える
  • get in someone’s wayの形で「誰の邪魔になっているか」を具体的に示せる

『ホワイトカラー』S01E03のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

美術史家マリアとのディナーで、ニールは手相を読まれることになります。指のマメから仕事熱心さを言い当てられたあと、指輪をしていないことに話題が移り、互いの過去や事情を軽くからかい合うようなやり取りへと発展していきます。探り合いの空気が漂う中で、マリアの口からふと漏れる一言に、今回のフレーズが登場します。

Maria: Let me see your lifeline.
(生命線、見せてもらえる?)

Neal: You’re not seriously gonna read my palm right now, are you?
(まさか本気で、今ここで手相を見る気じゃないよね?)

Maria: Calluses. Not afraid to get dirty.
(マメがあるわね。汚れ仕事も厭わないタイプ。)

Neal: Well, that’s true. What else?
(まあ、それは当たってるよ。他には?)

Maria: No ring. Between that and the calluses, I’m guessing work gets in the way.
(指輪もしてない。それとこのマメを合わせると、仕事が邪魔してるのかしらね。)

Neal: Not a ring for you, either.
(そっちも、指輪してないね。)

White Collar Season1 Episode3 (Book of Hours)

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シーン解説と心理考察

マリアの手相占いは、占いというより探りの手段として機能しています。マメの手触りから「仕事熱心」と言い当てる観察眼の鋭さに、美術史家としての分析的な視線が表れています。指輪がないことへの一言も、単なる世間話ではなく、相手の生活の輪郭を静かに確かめる問いかけとして響きます。対するニールも、指摘を素直に認めながら、すぐさま同じ質問をマリアに投げ返しています。手の内を明かさないまま相手の情報だけを引き出そうとする、探り合いの空気がにじむ場面です。「work gets in the way」という一言は、詮索を軽い冗談で包みながらも、互いの過去や事情に触れずにはいられない緊張感を漂わせています。二人とも本業を伏せたまま会話を続けているだけに、この何気ない一言の裏にある含みが際立ちます。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

get in the wayを覚えるときは、目の前にまっすぐ延びる一本道を思い浮かべてみましょう。その道の途中に、誰かがふらりと立ち入ってきて、進もうとする足が止められる。そんな一場面が、この表現の核にあるイメージです。マリアが手のひらから読み取った「仕事」という言葉も、二人の間にすっと割り込んでくる何かとして描かれています。忙しさや事情が具体的に何かを教えてくれるわけではなくても、それが進行を止める存在として働いていることは伝わってくる、そんな場面です。道の途中に立ちはだかる何かをイメージできれば、get in the wayは自然に体になじんでいきます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get in the way」

get in the wayは、通路をふさぐ物理的な障害物から、決断や気持ちを止めてしまう目に見えない事情まで、幅広い場面で使える表現です。日常・ビジネス・感情のこもったやり取りと、3つの例文で使い方を確認していきましょう。

Could you move your bag? It’s getting in the way.
(かばん、どけてもらえる? 邪魔になってるから。)
通路や座席で荷物が人の行き来を妨げている、日常のちょっとした場面でよく使える言い方です。

I don’t want my personal feelings to get in the way of this decision.
(この決断に、個人的な感情を持ち込みたくないんだ。)
ビジネスの場で、感情や私情を判断の妨げにしたくないという意思を伝える場面に向いています。

A: Why haven’t you told her how you feel?
B: I don’t know. Fear gets in the way every time.
(A:どうして彼女に気持ちを伝えないの?)
(B:わからない。毎回、怖さが邪魔をするんだ。)
理屈ではわかっていても、なぜか一歩を踏み出せない自分の内面を、率直に打ち明ける会話例です。

あわせて覚えたい関連表現

stand in the way of ~
(~の邪魔をする、~を妨げる)
get in the wayとほぼ同じ意味ですが、stand in the way ofは特に夢や目標といった大きなものの前に立ちはだかるニュアンスが強く、やや改まった響きを持ちます。

interfere with ~
(~に干渉する、~を妨げる)
get in the wayが道を塞ぐような物理的なイメージに近いのに対し、interfere withは計画や作業に外部から割り込んで支障をきたすという、やや事務的な響きを持つ表現です。

hold someone back
(人の足を引っ張る、成長を妨げる)
get in the wayが一時的な足止めを表すのに対し、hold someone backは長期的に誰かの成長や前進を抑え込むニュアンスが強く、進行の妨げというより停滞に近い意味合いを持ちます。

Note|「in the way」と「get in the way」、止まっている邪魔と割り込む邪魔

get in the wayとよく似た形の表現に、in the wayやstand in the way ofがあります。どれも日本語では「邪魔」と訳せますが、動きの有無に注目すると、それぞれの違いがはっきり見えてきます。

もっとも静的なのがin the wayです。The car is in the way(その車が邪魔になっている)のように、すでにそこにあって道をふさいでいる状態そのものを指し、どうやってそこに至ったかは問いません。一方get in the wayは、getという動作の動詞が示すとおり、何かが邪魔な位置に入り込んでくる過程に焦点があります。もともとは邪魔ではなかったものが、ある時点から邪魔になる、という変化を伴う点が特徴です。ドラマのシーンでマリアが口にした「work gets in the way」も、仕事がもとから障害だったわけではなく、生活の中に入り込んできて指輪をする余裕を奪っていった、という経過を含んだ言い方になっています。さらにstand in the way ofは、standという動詞が持つ「立ちはだかる」という意志的な響きから、単なる通行の妨げというより、誰かの夢や目標の前に意図的または結果的に立ちふさがる、というやや重みのある場面で使われます。同じ「邪魔」でも、すでにそこにある障害物なのか、割り込んでくる邪魔なのか、立ちはだかる壁なのかで、選ぶべき表現は変わってきます。

get in the wayが持つ「入り込んでくる」という動きのニュアンスを知っておくと、単に「邪魔」と訳すだけでは見えてこない、原因や経過への意識がフレーズの中に含まれていることに気づけます。

同じ邪魔でも、道のりの中でどう起きたかによって、選ぶ言葉は変わってきます。

まとめ|ニールとマリアの手相占いに滲む、駆け引きの温度

get in the wayは、進もうとする道の途中に何かが入り込み、足を止められてしまう状態を表す表現です。物理的な障害物にも、忙しさや気がかりな事情といった目に見えない妨げにも使える、幅広い応用力を持っています。

指輪がないことへのさりげない一言から、互いの事情を探り合うマリアとニールのやり取りのように、直接踏み込まずに相手の状況をそっと確かめたいときにも役立つ言い回しです。何が自分の一歩を止めているのかを言葉にできると、会話の中でも状況を整理しやすくなります。

進みたいのに進めない、その理由を英語で説明したい場面に出会ったら、表現の引き出しに加えてみてください。

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