応援するとき、なぜ「We won」と言うのか―ファンの「we」に見る一体感の英語|『ビッグバン★セオリー』S03E06で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 応援するとき、なぜ「We won」と言うのか―ファンの「we」に見る一体感の英語|『ビッグバン★セオリー』S03E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第6話に登場する、応援するチームの勝敗を「we」で語る、ファン特有の一人称複数の使い方です。自分は出場していないのに「勝った」と語るペニーの一言に、レナードが違和感を口にする場面には、日常の言い回しをあらためて見つめ直すやりとりが描かれています。

言われてみれば確かに不思議な言い回しです。「We won」という一言から見ていきます。

目次

自分はプレーしていないのに「We won」と言うわけ

友人たちとのフットボール観戦を終えたペニーの部屋を、レナードが訪ねる場面です。

Penny: It was pretty good. We won.
(けっこう楽しかったわよ。私たち、勝ったの。)

Leonard: Oh, that’s excellent. It’s a weird figure of speech, isn’t it, we won when you weren’t actually playing. When we watch Star Wars, we don’t say, we defeated the Empire.
(お、それはよかった。でもこれって変な言い回しだよね、実際にはプレーしていないのに「僕たちが勝った」って言うんだから。スター・ウォーズを観ているときは、「僕らが帝国を倒した」なんて言わないのに。)

TBBT Season3 Episode6 (The Cornhusker Vortex)

We won.のように、自分がプレーしていなくても応援するチームの勝敗を「we」で語るのは、ファンならではの一人称複数の使い方です。レナードはこれをa weird figure of speech(変な言い回し)と呼び、続けて「When we watch Star Wars, we don’t say, we defeated the Empire.」と対比を挙げています。同じ「観る」立場でも、スポーツ観戦では「we」が使われ、映画鑑賞では使われない。この違いに気づく視点が、この場面のおもしろさです。

応援の掛け声と、勘違いに気づかせる訂正フレーズ

別の場面、ペニーの部屋での観戦中、レナードが画面に向かって大声で応援します。

Leonard: Go! Go! Go! Go-Go-Go-Go! Yes! Are you people watching this? Is this amazing or what?
(行け!行け!行け!行け行け行け行け!よし!みんな、見てる?すごくないか?)

Penny: Sweetie, that’s a highlight from the ’98 championship game.
(ねえ、それって98年のチャンピオンシップの名場面よ。)

TBBT Season3 Episode6 (The Cornhusker Vortex)

Go! Go! Go! Go-Go-Go-Go!は、応援の場でとっさに出る掛け声の連続表現です。短い語を畳みかけるように繰り返すことで、実況の熱量がそのまま伝わってきます。これに対するペニーのSweetie, that’s a highlight from the ’98 championship game.は、思い込みで盛り上がっている相手に、実は過去の映像だったと気づかせる訂正フレーズです。Sweetieという柔らかな呼びかけで始めることで、指摘の響きがきつくなりすぎないよう和らげています。

まとめ|「we」にこもるファンの一体感

We won.、we don’t say we defeated the Empire.、Go! Go! Go!、that’s a highlight。プレーしていなくても「we」で語る一体感と、それに気づかせる訂正の言い方が、この場面には対になって描かれています。応援するときの一人称複数の感覚を押さえておくと、スポーツ中継の英語がぐっと身近になります。

画面越しの声援にも、それぞれのファンらしさが滲み出ています。

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