海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第1話に登場する、引き止めの言い方と土壇場の心変わりです。ネブラスカに戻ろうかと弱気に漏らすペニーを、エイミーが念を押しながら引き止める場面や、朗報の電話を受けたペニーがその場の勢いで決意を覆す場面が描かれています。
弱気な一言から、念を押しながら引き止める言い方、そして心変わりの瞬間まで、場面に沿って順に見ていきます。
弱気な決断を漏らす言い方と、念を押しながら引き止める言い方
エイミーの部屋で、ペニーは将来について弱気な一言を漏らします。
Penny: I know, right? Maybe I should just move back to Nebraska.
(でしょ? もうネブラスカに戻ろうかな。)Amy: No, I can’t let you do that.
(だめよ、そんなこと、私が許さないわ。)TBBT Season5 Episode1 (The Skank Reflex Analysis)
Maybe I should just… は、はっきり決めたわけではないものの、弱気に将来の決断を漏らす言い方です。これに対するエイミーの I can’t let you do that. は、相手の決断をきっぱり押しとどめる強い言い方で、迷いのなさが伝わってきます。
ドアをノックする音に遮られながらも、エイミーはさらに理由を続けます。
Amy: For the first time ever, I have a thriving social life. And no pressure, but it kind of lives and dies with you.
(初めて社交生活ってものが充実してるのよ。プレッシャーをかけるつもりはないけど、それ、あなた次第で生きるか死ぬかなの。)TBBT Season5 Episode1 (The Skank Reflex Analysis)
No pressure, but… は、念押しであることを自覚しながらも、判断を相手に委ねる婉曲な引き止め方です。プレッシャーをかけないと言いながら、直後にプレッシャーになりかねない一言を続ける構文が、この表現の面白いところです。
朗報への高揚を伝える相槌と、決断を覆す勢いのある言い方
アパートでの祝杯の場で、ハワードがペニーに尋ねます。
Howard: What are you going to do in Nebraska?
(ネブラスカで何するつもりなんだよ?)Penny: I don’t know, maybe teach acting.
(さあ、演技でも教えようかな。)TBBT Season5 Episode1 (The Skank Reflex Analysis)
そう答えた直後、ペニーの電話が鳴ります。
Penny: Shh! It’s my agent, it’s my agent. You’re kidding. Oh, my gosh. I can’t believe it! Really? Oh, I’m so excited, thank you, thank you so much. Okay, bye. I got the haemorrhoid commercial! I start Monday.
(シーッ! エージェントから、エージェントからよ。嘘でしょ。ああ、信じられない! 本当に? もう、興奮しちゃう、ありがとう、本当にありがとう。じゃあね。痔の薬のCM、決まった! 月曜から撮影よ!)Sheldon: What about Nebraska?
(ネブラスカはどうするんだ?)Penny: Oh, hell with Nebraska. I’m gonna be a star!
(もう、ネブラスカなんてどうでもいいわ。私はスターになるのよ!)TBBT Season5 Episode1 (The Skank Reflex Analysis)
You’re kidding.、I can’t believe it!、Really? と、短い相槌を重ねていく話し方には、朗報への高揚がそのまま表れています。そして Oh, hell with Nebraska. は、直前までの決断をその場の勢いでひっくり返す言い方です。念を押されて一度は思いとどまったはずの決断が、電話一本でいとも簡単に覆る、土壇場の心変わりが見どころです。
まとめ|念押しの引き止めも、心変わりには勝てない
弱気な決断を漏らす言い方から、それを押しとどめる引き止め方、そして朗報ひとつで決意がひっくり返る心変わりまで見てきました。念を押して引き止めても、当人の心変わり一つで状況は変わってしまうという、人の気持ちの動きやすさが伝わってきます。
そんな心の動きも、『ビッグバン★セオリー』の会話からまた見えてきそうです。
同じ場面で使われた他の英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも紹介しています。


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