海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第7話に登場する、レナードが土壇場で踏みとどまる場面です。誘いを断る気まずさを、繰り返しの言葉や対比の構文でどう乗り切っていくのか、そのやり取りを追っていきます。
自分を押しとどめる言い方から、おどけた自称ヒーロー化まで見ていきましょう。
「Damn it, I can’t.」繰り返しで自分を押しとどめる言い方
レナードは、相手との間で、ふと動きを止めます。
Leonard: Damn it, I can’t. I can’t, I can’t do this.
(くそ、無理だ。できない、できないよ、これは。)TBBT Season5 Episode7 (The Good Guy Fluctuation)
I can’t を三度重ねる言い方は、迷いを断ち切ろうとする気持ちの強さをそのまま表しています。一度きり断るよりも、繰り返すことで自分自身に言い聞かせているような響きが出るのがポイントです。相手が理由を尋ねると、レナードは自分の気持ちと行動が矛盾していることを認めたうえで、理由を切り出します。
Leonard: No, no, no. I, I can’t do this. Believe me, I really want to.
(いや、違う、無理なんだ。本当に、やりたい気持ちはあるんだよ。)Alice: But?
(でも?)Leonard: But I kind of have a girlfriend.
(でも、実は彼女がいるんだ。)TBBT Season5 Episode7 (The Good Guy Fluctuation)
Believe me, I really want to. は、断る側が「気持ちがないわけではない」と先に伝えておく言い方です。本心と行動が矛盾していることを隠さずに認めることで、そっけない拒絶ではなく、葛藤を含んだ断り方になっています。But I kind of have a girlfriend. の kind of は、断定を避けてやわらかく事実を伝える働きをしており、理由をぼかしながら切り出す言い方の型として使えます。
対比構文で理由を説明し、おどけて締めくくる言い方
レナードの返答に、相手は戸惑いを見せます。真意をめぐるやり取りが続いたあと、レナードはこう続けます。
Leonard: Oh, no, no, you have it wrong. No. I, I was going to be a jackass, but I stopped myself. I stayed a good guy, so, I’m gonna pass on the sex. But you should know, that’s not a comment on your hotness but on my goodness. That’s kind of my superpower. I’m, like, Captain Good Guy.
(いや、違う、誤解してる。僕はろくでなしになりかけたけど、思いとどまったんだ。良い奴のままでいることにしたから、今回は誘いを断るよ。ただ、これは君の魅力についての話じゃなくて、僕の良心についての話だから。これがいわば僕の超能力なんだ。まるでキャプテン・グッドガイだね。)TBBT Season5 Episode7 (The Good Guy Fluctuation)
not a comment on your hotness but on my goodness は、not A but B の対比構文を使い、断る理由が相手にではなく自分の側にあると説明する言い方です。相手を傷つけずに理由を伝えたいときに応用できる型と言えます。締めくくりの That’s kind of my superpower. I’m, like, Captain Good Guy. は、自分をヒーローになぞらえておどけてみせる言い回しで、気まずくなりかねない場面を軽い調子で締めています。
まとめ|断りの気まずさも、言葉の型で乗り切れる
I can’t, I can’t do this、Believe me, I really want to、kind of have a girlfriend、not a comment on your hotness but on my goodness、Captain Good Guy。繰り返しで迷いを断ち切り、本心を認めたうえで理由をぼかし、最後は対比構文とおどけた自称で締めくくる。誘いを断る気まずい場面を乗り切るための言葉の型が見えてきます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


コメント