「have second thoughts」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S11E12で学ぶ英会話

「have second thoughts」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

友人に相談したつもりが、実は話しているうちに自分の気持ちが変わっていく、というような瞬間が、ドラマにはよくあります。

そんな瞬間にぴったりの「have second thoughts」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン11第12話の中盤、買うつもりだったフィギュアを前にして、ふと迷いを見せるシェルドンの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「have second thoughts」の意味とニュアンス

have second thoughts
意味:決めたことについて考え直す、迷いが生じる

have second thoughtsは、一度決断したことについて、あとから不安や迷いが生じて「本当にこれでいいのか」と考え直す状態を表す表現です。secondは「最初の考え(first thought)のあとに来る、もう一つの考え」を意味し、最初の決断がまだ確定していないかのような揺らぎを表します。

大きな買い物をする直前や、契約・結婚など人生の決断の前に迷いが生じる場面でよく使われ、本人の意志そのものを否定するわけではなく、一時的な揺らぎを表す柔らかい言い方です。

否定的な後悔というよりも、慎重になって考え直しているだけ、というニュートラルな響きを持つ点も特徴です。迷っている本人を責めるような表現ではなく、むしろ誰にでも起こり得る自然な心の動きとして扱われています。決断力がないと評価されるわけではなく、一度立ち止まって確認する慎重さとして受け取られることが多い表現でもあります。

【ここがポイント!】

  • 「have second thoughts」の核は、決めたはずのことに後から迷いが差し込んでくるイメージ
  • 後悔というより、慎重な再検討というニュートラルな響きを持つ表現
  • secondという数え方に、考えをひとつずつ積み重ねていく英語らしい発想が表れている

『ビッグバン★セオリー』S11E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ずっと欲しかった限定版フィギュアを前にして、シェルドンがハワードに相談する場面です。買うかどうかを決めかねているシェルドンに、ハワードが現実的な視点から意見を返していきます。ふだん理屈で物事を決めるシェルドンが、お金の使い方についてどう自分を納得させていくのかに注目です。

Sheldon: Howard. I’ve had my eye on this limited edition Swamp Thing, but now that I’m about to buy it, I’m having second thoughts. What do you think?
(ハワード。この限定版スワンプ・シングにずっと目をつけていたんだが、いざ買うとなると、考え直しているんだ。どう思う?)

Howard: I don’t know, Sheldon, it’s pretty expensive.
(さあな、シェルドン、結構高いぞ。)

Sheldon: Yes, but what if it will make me happy, you know, waking up and seeing it every morning for the rest of my life?
(そうだが、もしそれで僕が幸せになれるなら、つまり、これからの人生、毎朝目覚めてそれを見られるとしたら?)

Howard: Really, a walking clump of swamp grass?
(マジかよ、歩く沼の草の塊だぞ?)

Sheldon: Yeah, well, Bernadette’s no prize either!
(まあ、バーナデットだって大した賞品じゃないだろう!)

The Big Bang Theory Season11 Episode12 (The Matrimonial Metric)

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シーン解説と心理考察

シェルドンが「この限定版フィギュアにずっと目をつけていたんだが、いざ買うとなると、考え直しているんだ」とハワードに相談する様子には、理屈で物事を決めるはずの人物が、お金の使い方という実利の場面では素直に迷いを口にする一面が表れています。

ハワードが「結構高いぞ」と現実的な助言をしても、シェルドンは「毎朝目覚めてそれを見られるとしたら?」と幸福感を優先する論理を展開し、呆れ混じりの「歩く沼の草の塊だぞ?」という突っ込みにも「バーナデットだって大した賞品じゃない」と軽口で返します。自分の興味を正当化する独特の理屈っぽさと、友人の配偶者を話題にしても悪びれない無神経さが、この短い切り返しに同時に表れています。お金の使い方という実利の問題を、幸福という抽象的な価値に結びつけて意味づけてしまう発想の飛躍も、このキャラクターらしい特徴のひとつです。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

最初の考え(first thought)で決めたあとに、頭の中に「二番目の考え(second thought)」がふわっと浮かんでくる様子を思い浮かべてみましょう。一度決めたはずなのに、もう一つ別の考えが顔を出してくる、そのイメージがhave second thoughtsの意味にそのままつながります。

シェルドンがフィギュアを前に見せた迷いも、理屈では既に「欲しい」と決めていたはずの考えに、後から「結構高いぞ」という現実的な声が入り込んできた状態でした。最初の決断がそのまま揺らいでいく感覚を思い出せば、似たような場面でこの表現がすっと出てくるはずです。お金にまつわる決断で特によく使われる表現だと覚えておくと、実生活でも出番が多いはずです。

例文で覚える「have second thoughts」

迷いや躊躇を伝える場面で使いやすいhave second thoughtsを、3つの例文で確認していきましょう。

I was about to sign the contract, but now I’m having second thoughts.
(契約書に署名する直前だったけど、今は考え直している)
契約や決断を目前にして迷いが生じる場面です。be about toと組み合わせることで、決断の直前というタイミングの近さが伝わります。

She had second thoughts about quitting her job right before the interview.
(彼女は面接の直前に、仕事を辞めることについて考え直した)
キャリアの決断を振り返って語る場面です。right beforeを添えると、土壇場での心の揺れがより鮮明になります。

A: Are you still moving to another city?
B: Honestly, I’m having second thoughts about it.
(A:まだ別の都市に引っ越すつもりなの?)
(B:正直、それについて考え直しているんだ。)
生活の変化について話し合う会話です。Honestlyを添えると、本音を打ち明けるニュアンスが強まり、友人同士の率直な相談らしい響きになります。

あわせて覚えたい関連表現

change one’s mind
(考えを変える)
have second thoughtsが「決めたことに迷いが生じている段階」を指すのに対し、change one’s mindは実際に決断そのものを変えたことを指します。

get cold feet
(直前に怖じ気づく)
get cold feetは不安・恐怖による足踏みに重点があるのに対し、have second thoughtsはより理性的な再検討のニュアンスが強い表現です。

think twice
(よく考える、思いとどまる)
think twiceは行動の前に慎重になることを促す表現で、have second thoughtsのような「決断後の迷い」の文脈に限定されません。

Note|「セカンド」という数え方に表れる、英語の迷いのとらえ方

have second thoughtsという言い方には、迷いを「数えられるもの」として扱う英語らしい発想が表れています。

日本語で「迷いが生じる」と言うとき、迷いはどちらかというと気持ちの状態全体を指す、輪郭のはっきりしないものとして扱われます。一方、英語のsecond thoughtは、最初の考え(first thought)に続いて生まれた「もう一つの、具体的な考え」として扱われ、まるで考えを一つ、二つと数えられるもののように語られます。この数え方の違いは、have second thoughtsだけでなく、on second thoughtのような言い回しにも共通して見られる英語らしい発想です。考えを対象化して一つずつ取り出せるものとして扱うからこそ、「最初の考えのあとに、別の考えが追加された」という状況を、迷いという抽象的な感情よりも具体的に説明できるのです。

シェルドンがフィギュアを買う直前に口にしたhaving second thoughtsも、まさに「最初に決めた考え」のあとから「もう一つの考え」が顔を出してきた状態でした。理屈の人であるはずのシェルドンが、心の動きまで順番立てて説明してしまうところに、このフレーズとの相性の良さが浮かびます。

考えを数える、という発想そのものが、英語らしい迷いの表し方なのかもしれません。迷いを漠然とした気分ではなく、一つの独立した考えとして扱うからこそ、あとから振り返って説明しやすくなるのでしょう。

まとめ|決めたことに、もう一つの声が重なる

have second thoughtsは、一度決めたことに後から迷いが差し込んでくる状態を表す表現です。

大きな買い物や人生の決断の前に生じる揺らぎを伝える場面で、自然に会話に溶け込みます。決めたことを貫く強さだけでなく、もう一度考え直す柔らかさにも、等しく言葉が用意されているのです。

理屈で物事を決めるはずのシェルドンが、フィギュア一つに対してあれこれ迷いを見せる姿には、どれだけ理論家であっても実利の前では人間らしい揺れを見せるという一面が読み取れます。決断そのものより、決断のあとにもう一歩立ち止まる姿勢こそが、このフレーズの持つ等身大の魅力なのでしょう。

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