「in cahoots」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E01で学ぶ英会話

「in cahoots」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分だけ蚊帳の外に置かれているような気配を感じて、まわりの態度から「まさか、二人でグルになってる?」と勘づいてしまう瞬間が、家族や友人の間にはあります。

そんな場面にぴったりの「in cahoots」を、『モダンファミリー』シーズン2第1話の中盤、工具作業から遠ざけられていたことに気づいたミッチェルが、ジェイとキャメロンの企みを言い当てる場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「in cahoots」の意味とニュアンス

in cahoots
意味:結託して、グルになって

in cahootsは、複数の人が(多くは内緒で、やや後ろ暗いニュアンスを伴って)示し合わせている状態を指す口語表現です。しばしば”in cahoots with 〜”の形で「〜と結託して」と使われ、皮肉っぽく相手の企みを指摘する場面でよく使われます。

cahootsという単語は単独ではほとんど使われず、in cahootsという形でのみ定着しているのが特徴です。友人同士が内緒で計画を立てているのに気づいたときや、家族や同僚が裏で示し合わせていたことが発覚したときなど、「知らないうちに自分抜きで話が進んでいた」という驚きや軽い皮肉を込めて使われます。深刻な陰謀というよりは、日常会話で軽く相手をからかうニュアンスで使われることが多い表現です。

【ここがポイント!】

  • 「in cahoots」の核は、複数人がこっそり示し合わせているイメージ
  • やや後ろ暗い、内緒めいたニュアンスを帯びる表現
  • cahootsは単独では使わず、in cahootsの形で定着している

『モダンファミリー』S02E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

城作りを手伝おうとしたミッチェルですが、ジェイとキャメロンが工具の扱いから自分を遠ざけようとしていることに気づきます。口ごもるジェイと制止するキャメロンの反応から、二人の企みを確信していく場面です。

Mitchell: What’s going on with you two? Are you Are you trying to get rid of me?
(二人して何なんだよ? 僕を、僕を追い払おうとしてるのか?)

Jay: Uh, Mitch
(いや、ミッチ……)

Cameron: Shh!
(しーっ!)

Mitchell: Oh, my God, you are. You’re, like, in cahoots.
(なんてこった、本当にそうなんだな。二人して、まるで結託してるじゃないか。)

Cameron: Mitchell, I get scared. When you’re around tools, honey, it’s dangerous. For me, for you, for our roses.
(ミッチェル、私、怖いのよ。あなたが工具のそばにいると、ハニー、危ないんだもの。私にとっても、あなたにとっても、うちのバラにとってもね。)

Modern Family Season2 Episode1 (The Old Wagon)

シーン解説と心理考察

「二人して何なんだよ? 僕を、僕を追い払おうとしてるのか?」と、ミッチェルが疑いの目を向けた瞬間、ジェイが「いや、ミッチ……」と口ごもり、キャメロンが「しーっ!」と制止する反応そのものが、二人の企みを裏付ける動かぬ証拠になっています。言い訳より先に出た二人の反射的な反応が、かえって真実を語っている場面です。

図星を突かれたキャメロンは悪びれることなく、「私、怖いのよ」「あなたが工具のそばにいると危ないんだもの」と心配という体裁を取りつつ、最後に「うちのバラにとってもね」というオチで軽く茶化す返し方をしています。工具の扱いに不安を抱くパートナーとしての本音と、深刻になりすぎない茶目っ気が同時ににじむやり取りです。

ミッチェルを気遣う気持ちと、こっそり計画を立てていた気まずさの両方が、キャメロンの一言の中に同居しています。真剣な理由を並べながらも最後だけ茶化して締めるところに、この場面らしい軽やかさが表れています。

一方のジェイも、「いや、ミッチ……」と言葉を濁すにとどまりました。多くを語らずに済ませるところに、この人物らしい不器用な誠実さがのぞいています。隠しごとが下手な二人の様子が、ミッチェルにあっさり見抜かれてしまう流れにつながっています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

二人がこっそり顔を寄せ合い、周りに聞こえないように小声で話し合っているイラストを思い浮かべてみましょう。示し合わせている当人たちだけが事情を知っていて、輪の外にいる人がそれに気づいてしまう瞬間の空気感が、in cahootsという表現の芯にあります。

ジェイとキャメロンの口ごもった反応にミッチェルがすぐ気づいたように、隠しごとをしている人の態度にはどこかぎこちなさが出るものです。そのぎこちなさごとin cahootsという言葉に閉じ込めてイメージすると、記憶に残りやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「in cahoots」

複数人がこっそり示し合わせている状況を表すin cahootsを、3つの例文で確認していきましょう。

I think my sister and my mom are in cahoots about the surprise party.
(姉と母がサプライズパーティーについて結託してる気がする。)
家族の内緒の計画に気づいた場面です。aboutを使って、何について結託しているかを添えられます。

The two coworkers were in cahoots to cover for each other’s mistakes.
(その二人の同僚は、互いのミスをかばい合うために結託していた。)
職場での協力関係を説明するビジネスシーンです。to不定詞で目的を添えると、何のための結託かが明確になります。

A: Why do you two keep looking at each other like that? B: We might be in cahoots. Who knows?
(A:なんでさっきから二人でそんな目配せしてるの? B:結託してるのかもね。さあどうかな。)
友人同士のいたずらっぽいやり取りの場面です。Who knows?を添えると、とぼけた軽い調子になります。

あわせて覚えたい関連表現

team up
(力を合わせる、手を組む)
in cahootsが秘密めいた、やや後ろ暗いニュアンスを伴うのに対し、team upは中立的でポジティブな協力関係を指すことが多い表現です。

be in on it
((計画などを)知っていて加担している)
in cahootsが「複数人が示し合わせている」関係性そのものを指すのに対し、be in on itは「その計画をすでに知っている」ことに重点がある言い方です。

conspire
(共謀する、たくらむ)
in cahootsがカジュアルな口語表現であるのに対し、conspireはよりフォーマルで、犯罪的・深刻な陰謀にも使われる硬い語です。

Note|in cahoots と team up、示し合わせ方の温度差

誰かと誰かが協力している様子を見たとき、英語にはin cahootsとteam upという2つの表現があります。どちらも「複数人が一緒に動いている」ことを指しますが、その温度感には結構な差があります。

team upは、スポーツのチーム編成やビジネスの提携など、周囲にも見える形で協力し合う、いわば公認の協力関係を表す言葉です。誰かに隠す必要のない、むしろ積極的にアピールされることも多い結びつきに使われます。一方でin cahootsは、示し合わせていること自体がまだ表に出ていない、あるいはあえて隠されている状況を指します。cahootsという単語そのものが日常であまり単独で使われないこともあって、この言葉が登場するだけで「何かこっそり企んでいる」という空気が一気に立ち上ります。

ジェイとキャメロンがミッチェルに隠れて示し合わせていた今回の場面は、まさにteam upではなくin cahootsという言葉がふさわしい関係性でした。表立って協力を宣言するteam upとは違い、バレた瞬間に気まずさが漂うのがin cahootsという表現の持ち味です。

隠されていたかどうかという一点に注目すると、この2つの表現はすっきり整理できます。示し合わせていることを堂々と見せるか、こっそり隠すかという一点の違いが、選ぶべき言葉を分けています。会話の中でどちらの言葉が口をついて出るかを意識してみると、その場の空気にどれだけ隠しごとの気配が漂っているかも見えてきます。

まとめ|まわりの態度から気づいてしまう「結託」

in cahootsは、複数の人がこっそり示し合わせている状態を指す表現で、やや後ろ暗い、内緒めいたニュアンスを帯びています。

家族や友人の態度から「もしかして裏で通じ合ってる?」と勘づいた経験は、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。

ジェイの口ごもりとキャメロンの「しーっ!」という反応が何よりの証拠になったように、隠しごとというのは態度に表れてしまうものです。次に誰かの様子がおかしいと感じたとき、この一言が頭に浮かぶかもしれません。

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