「get ahold of someone」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E24で学ぶ英会話

「get ahold of someone」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

急ぎの用があるのに、頼みたい相手ばかり電話がつながらない、そんなもどかしさを味わったことはありませんか。

そんな場面にぴったりの「get ahold of someone」を、『モダンファミリー』シーズン2第24話の中盤、誕生日ケーキの受け取りを頼もうと電話をかけるキャメロンの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「get ahold of someone」の意味とニュアンス

get ahold of someone
意味:人と連絡がつく

get ahold of someoneは、特に電話などを使って相手を見つけ出し、連絡を取ることを表す口語定型表現です。ahold(hold の口語的な言い方)がget(手に入れる)と組み合わさることで、なかなかつかまらない相手をようやく「掴む」というイメージが生まれます。

この表現がよく使われるのは、電話やメールで連絡が取れない相手について話す場面や、緊急の用件で誰かに連絡を取ろうとする場面です。単に「連絡する」という動作そのものよりも、何度か試した末にようやく相手と話せた、という手応えのニュアンスを含んでいる点が特徴です。call someoneのように一度の発信だけを表す言い方とは違い、get ahold of someoneには「つながるまで試み続けた」という時間の経過が言葉の裏に潜んでいます。

【ここがポイント!】

  • 「get ahold of someone」の核は、なかなかつかまらない相手をようやく掴むイメージ
  • ahold はhold の口語的な言い方で、カジュアルな会話でよく使われる
  • 何度か試した末に連絡がついた、という手応えを含んでいる点を読み取るのがコツ

『モダンファミリー』S02E24のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

グロリアに誕生日ケーキの受け取りを任されたキャメロンが、電話でジェイに頼み込む場面です。湖へ向かう途中のジェイと、なかなか折れないキャメロンのやり取りに注目です。

Cameron: I’m sorry to ask you to get your own birthday cake but I can’t get ahold of any-anyone else.
(自分の誕生日ケーキを自分で取ってきてなんて頼んで悪いんだけど、ほかの誰とも連絡がつかないんだ。)

Jay: Can’t do it. I’m on my way to the lake, finally. Just get something at the grocery store.
(無理だ。やっと湖に向かってるところなんだ。食料品店で何か買ってくれ。)

Cameron: I am not getting you a grocery-store cake. Gloria asked me to handle this. She’s gonna yell at me, Jay. She can be mean in Spanish.
(食料品店のケーキなんて買わないよ。グロリアに任されたんだから。ジェイ、彼女に怒られちゃうよ。スペイン語で怒られると怖いんだから。)

Jay: Okay, fine. Let’s wrap this up, Princess.
(わかった、いいよ。もうこの話は終わりにしよう、お姫様。)

Modern Family Season2 Episode24 (The One That Got Away)

シーン解説と心理考察

キャメロンは電話越しに「自分の誕生日ケーキを自分で取ってきてなんて頼んで悪いんだけど、ほかの誰とも連絡がつかないんだ」と申し訳なさそうに切り出します。ジェイはちょうど念願の湖へ向かっている最中で、「食料品店で何か買ってくれ」とあっさり断ろうとしますが、キャメロンは「グロリアに任されたんだから」「彼女に怒られちゃうよ」と食い下がります。

「スペイン語で怒られると怖いんだから」という一言には、どうにかジェイを説得しようとするキャメロンの必死さがにじんでいます。最終的にジェイは「わかった、いいよ」と折れ、「お姫様」というやや茶化した呼びかけで話を締めくくります。頼みごとを断りきれずに折れてしまうジェイの、家族への根底にある優しさが垣間見えるやり取りです。念願の湖行きを優先したい気持ちと、頼られたら無下にできない気質とのあいだで揺れる様子が、短いやり取りの中にしっかり表れています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

「ahold」を「hold(掴む)」の口語形と捉え、なかなかつかまらない相手をようやく「掴む(get ahold of)」イメージを思い浮かべてみましょう。電話やメールが繋がらず苦労した末に、ようやく相手を捕まえた感覚が、この表現の持つニュアンスです。

キャメロンが「ほかの誰とも連絡がつかないんだ」と漏らした一言も、何度も試した末にようやくジェイをつかまえた場面そのものでした。掴もうとしても掴めない時間が長いほど、掴めた瞬間の安堵も大きくなる、そんなイメージで覚えておくと忘れにくくなります。

例文で覚える「get ahold of someone」

人と連絡がつく場面で使えるget ahold of someoneを、3つの例文で確認していきましょう。

I’ve been trying to get ahold of him all morning, but he’s not answering.
(朝からずっと彼に連絡を取ろうとしてるんだけど、応答がないんだ。)
連絡が取れない相手について話す日常会話の場面です。all morningを添えることで、長時間試み続けている様子が伝わります。

Could you try to get ahold of the client before the meeting starts?
(会議が始まる前に、クライアントに連絡を取ってもらえますか。)
職場で連絡を依頼する場面です。before the meeting startsという期限を添えることで、急ぎの用件であることが伝わります。

A: Did you get ahold of your sister?
B: Yeah, she just called me back.
(A:お姉さんに連絡はついた?)
(B:うん、ちょうど折り返し電話をくれたよ。)
家族への連絡状況を確認する会話です。just called me backという流れが、ようやくつながった手応えを伝えています。

あわせて覚えたい関連表現

reach someone
(誰かに連絡が届く、連絡がつく)
reach someoneはget ahold of someoneとほぼ同義ですが、よりフォーマルな場面でも使いやすい表現です。get ahold of someoneの方が口語的でカジュアルな響きがあります。

get in touch with someone
(誰かと連絡を取る)
get in touch with someoneは連絡を取る行為そのものを指す一般的な表現であるのに対し、get ahold of someoneは「なかなかつながらない相手に、ようやく」というニュアンスがより強い表現です。

track someone down
(誰かの居場所を突き止める)
track someone downは、連絡だけでなく相手の所在そのものを探し出すニュアンスが強い表現です。get ahold of someoneは連絡がつくこと自体に焦点があります。

Note|holdではなくaholdと言いたくなる、電話口の響きの違い

get ahold of someoneのaholdという語は、辞書には載っていても改まった文章ではまず見かけない、口語ならではの響きを持っています。

標準的な英語のhold(掴む)に比べて、aholdはa-という余分な一音が加わることで、言葉のリズムがぐっとくだけた印象になります。get hold of someoneと言っても意味は通じますが、実際の会話ではget ahold of someoneの形もよく使われ、特に電話でのやり取りやアメリカの口語表現ではほぼ定番の言い回しになっています。改まったビジネス文書やニュース原稿ではreach someoneやcontact someoneが好まれる一方、友人や家族との会話ではaholdの持つくだけた響きの方が自然に馴染みます。同じ「連絡がつく」という意味でも、選ぶ語のわずかな違いが、その場の空気の硬さ・柔らかさを決めているとも言えます。

作中でキャメロンが電話越しに口にした「I can’t get ahold of anyone else」も、まさにこのくだけた響きがそのまま活きた場面でした。家族間の気安いやり取りだからこそ、aholdという口語表現がしっくりきます。改まった場でreach youと言うのと、気心の知れた相手にget ahold of youと言うのとでは、同じ「連絡がつく」でも受け取る側の印象がまるで違って聞こえるものです。

たった一音の違いが、会話の距離感まで伝えてしまうのが面白いところです。

まとめ|つながらなかった相手を、ようやく掴む一言

get ahold of someoneは、なかなかつながらない相手にようやく連絡がつくことを表す口語表現です。

電話やメールで連絡が取れずに困っている場面にも、緊急の用件で誰かをつかまえたい場面にも、そのまま使える実用的な言い回しです。

誕生日ケーキの受け取りを頼み込むキャメロンと、湖への道中で渋々折れるジェイのやり取りには、頼み込む側の必死さと、それを最後には受け入れる家族の情の両方が表れていました。何度電話をかけても出てくれない相手が、ようやく応じてくれた瞬間のほっとした空気は、この表現が持つ手応えのニュアンスとよく重なります。用件を伝えるだけでなく、相手をようやくつかまえられた安堵感まで一語に込められる、そんな懐の深さも見逃せません。連絡がつかずに焦っている誰かに寄り添う場面で、会話のレパートリーに加えてみてください。

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