「chase someone down」の意味と使い方|『モダンファミリー』S03E05で学ぶ英会話

「chase someone down」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

信号待ちの最中に車をぶつけられて、そのまま走り去られてしまったら、とっさに追いかけたくなるかもしれません。

そんな衝動的な行動を表す「chase someone down」を、『モダンファミリー』シーズン3第5話の中盤、当て逃げに遭って興奮するキャメロンと、それを止めようとするミッチェルのやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「chase someone down」の意味とニュアンス

chase someone down
意味:追いかけて捕まえる

chase someone downは、逃げていく相手を追いかけて、最終的に捕まえるところまでを含む口語表現です。単に「追う(chase)」というだけでなく、downが加わることで「追いついて仕留める、追い詰める」という結果までを含意します。

chaseだけでも「追いかける」という動作は伝わりますが、chase someone downと言うと、その追跡が最後まで続いて相手を捕らえる、あるいは捕らえようとするという強い意志のニュアンスが加わります。逃げた犯人や動物を追いかける場面のような物理的な追跡だけでなく、期限に遅れている相手をつかまえて話をつけたいときのような比喩的な使い方も可能です。口語表現として、緊迫感や勢いを伝えたい場面でとても便利な言い回しです。

【ここがポイント!】

  • 「chase someone down」の核は、追いついて捕まえるところまでを含む結果重視のイメージ
  • 物理的な追跡にも、人をつかまえて話をつけるという比喩的な場面にも使える表現
  • downが加わることで「追い詰める」という強い意志が加わる点に注目

『モダンファミリー』S03E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

車で移動中のキャメロンとミッチェルは、後ろから追突されます。相手の運転手はいったん保険情報を渡そうとしますが、その後、車に乗って走り去ってしまいます。

Cameron: Oh, my God! We have a runner!
(なんてこと!逃げた車がいる!)

Mitchell: Um, it’s D-W-Y– I can’t read it.
(ええと、DWYまでは読めるけど……この先が読めない。)

Cameron: Come on! Let’s go! Let’s go!
(さあ!行くぞ!行くぞ!)

Mitchell: Go where?
(どこに行くんだよ?)

Cameron: We have to chase him down!
(あいつを追いかけて捕まえなきゃ!)

Mitchell: No, we’re not supposed to do that!
(だめだ、そんなことしちゃいけないんだよ!)

Modern Family Season3 Episode5 (Hit and Run)

シーン解説と心理考察

走り去っていく車を見て、キャメロンは「逃げた車がいる!」と声を張り上げ、興奮を隠せません。ナンバープレートを読み取ろうとするミッチェルとは対照的に、キャメロンはすぐさま行動に移ろうとします。

「行くぞ、追いかけて捕まえなきゃ!」というキャメロンの勢いに対し、ミッチェルは「どこに行くんだよ」と冷静に問い返し、最終的に「そんなことしちゃいけないんだよ」と制止します。感情のままに動こうとするキャメロンと、状況を見極めてブレーキをかけるミッチェルという、二人の対照的な反応がテンポよく描かれる場面です。ナンバープレートを読み取ろうとする地道な行動と、すぐに追いかけようとする衝動的な行動が並べて描かれることで、それぞれの性格の違いがより際立って見えてきます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

逃げていく相手をchase(追いかけ)、最後はdown(地面に押さえ込む)ようなイメージを思い浮かべてみましょう。追いかけるだけでなく、最後まで追いついて捕まえるという結果までを含んでいる点がポイントです。

キャメロンが「We have to chase him down!」と叫んだ場面も、単に追いかけたいというだけでなく、最後まで追いついて捕まえたいという強い意志が込められていました。追跡の動作とその先の捕まえるという結果をセットで思い浮かべておくと、似た場面で自然に使える表現になります。追いかける動作の途中で終わるのではなく、最後まで走り切って捕まえるところまでを一つながりの動きとしてイメージしておくのがコツです。

例文で覚える「chase someone down」

追いついて捕まえるという結果までを含むchase someone downを、3つの例文で確認していきましょう。

The security guard chased the shoplifter down in the parking lot.
(警備員は駐車場で万引き犯を追いかけて捕まえた)
事件の様子を説明する場面です。追跡から確保までの一連の流れが、この一文でコンパクトに表現されています。

I had to chase down my editor to get feedback on my article.
(原稿のフィードバックをもらうため、編集者をつかまえに行かなきゃいけなかった)
ビジネスの場面での比喩的な使い方です。忙しく動き回る相手をつかまえるまでの過程を表しています。

A: The dog got loose again! B: I’ll chase him down before he reaches the road.
(A:また犬が逃げ出した! B:道路に出る前に追いかけて捕まえるよ。)
ペットが逃げ出した場面での会話です。危険な場所に到達する前に捕まえたいという切迫感が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

hunt someone down
(誰かを執拗に追跡して見つけ出す)
chase someone downが目の前で逃げる相手を即座に追いかける動作に重点を置くのに対し、hunt someone downは時間をかけた捜索・追跡のプロセスに重点があります。

track someone down
(手がかりをたどって誰かの居場所を突き止める)
track someone downは情報をたどって所在を突き止めるというニュアンスが強く、chase someone downのような物理的な追跡の緊迫感は薄い表現です。

run after someone
(誰かを追いかけて走る)
run after someoneは単に走って追いかける動作そのものを指す表現です。chase someone downのように「追いついて捕まえる」という結果までは含みません。

Note|hunt someone down / track someone down / chase someone down の使い分け

「誰かを追う」という意味に近い表現は英語に複数ありますが、それぞれが強調するポイントは異なります。

hunt someone downは、時間や手間をかけて相手を追い詰めていく捜索のプロセスに重点がある表現です。狩猟を意味するhuntという言葉が示すとおり、じっくりと計画的に相手を追跡していくイメージが根底にあります。track someone downは、手がかりや情報をたどって相手の所在を突き止めるというニュアンスが強く、必ずしも物理的に走って追いかけるわけではありません。連絡先を探し出したり、居場所を調べ上げたりする場面でよく使われます。それに対して今回のchase someone downは、目の前で逃げていく相手を即座に、物理的に追いかけて捕まえるという緊迫感のある場面に使われる表現です。3つの表現はどれも「追う」という共通点を持ちながら、時間のかけ方や追跡の性質という点で異なる場面を描き分けています。

キャメロンが当て逃げの車に対して使った「chase him down」も、まさにこの目の前で起きている出来事への即座の反応を表すものでした。3つの表現の違いを意識しておくと、追跡の状況に応じて自然な言葉を選べるようになります。追跡の場面がニュースや実況で語られるときも、この3つのどれが使われているかに注目すると、その追跡がどのような性質のものかを読み取る手がかりになります。

誰かを追いかける場面を語りたいときは、その追跡がその場での即座の反応なのか、時間をかけた捜索なのかを考えてみると、表現選びの助けになります。

まとめ|衝動のキャメロンと、それを止めるミッチェル

chase someone downは、逃げる相手を追いかけて最後まで捕まえるという、結果までを含んだ口語表現です。

物理的な追跡の場面だけでなく、忙しい相手をつかまえて話をつけたいという比喩的な場面まで、幅広く使える言い回しとして会話に馴染みます。

当て逃げに遭って思わず追いかけようとしたキャメロンと、それを冷静に制止したミッチェルのやり取りには、衝動的な行動とブレーキをかける理性という、二人の関係性ならではの空気がほんの少し滲んでいました。感情のままに動きたくなる瞬間と、それを踏みとどまらせる相棒の存在という組み合わせは、家族や友人同士の関係にも通じるものがあります。とっさの行動を語りたい場面で、この表現を会話のレパートリーに加えてみてください。

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