「move in with someone」の意味と使い方|『モダンファミリー』S03E24で学ぶ英会話

「move in with someone」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

恋人と一緒に暮らし始めることを、家族にどう切り出そうかと考えたことはありませんか。

そんな場面にぴったりの「move in with someone」を、『モダンファミリー』シーズン3第24話の中盤、卒業後の同居計画を今夜両親に伝えるつもりだと語るヘイリーの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「move in with someone」の意味とニュアンス

move in with someone
意味:(恋人などと)一緒に暮らし始める

move in with someoneは、それまで別々の場所で暮らしていた相手と、新しく同じ住まいで暮らし始めるという「動作・変化」を表す表現です。moveが「引っ越す」という動きを示し、in withの部分が「〜のところへ」という相手を指し示します。

使われる典型的な場面は、恋人同士の同棲の開始、進学や就職を機にルームメイトと暮らし始める場合、あるいは家族との同居を新たに始める場合など、住まいを誰かと共有し始めるタイミングです。すでに一緒に住んでいる状態そのものではなく、そこへ至る変化の瞬間を切り取る言い方であることが、このフレーズを理解するうえでの軸になります。

主語には引っ越していく人が来て、withの後ろには迎え入れる側の相手が来る形が基本です。「誰かのところへ入っていく」という一方向の動きがはっきりしているため、聞き手にとっても、誰が動いて誰のもとへ向かうのかが伝わりやすい表現になっています。

【ここがポイント!】

  • 「move in with someone」の核は、引っ越して相手のもとへ入っていく動作そのもの
  • すでに同居している状態ではなく、新しく暮らし始める変化の瞬間を指す表現
  • withの後ろに来る相手が誰かで、恋人同士の同棲にも友人との同居にも使える幅広さ

『モダンファミリー』S03E24のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

仕事の面接に受かったヘイリーが、両親を夕食に誘って何かを打ち明けようとする場面です。浮かれた様子のヘイリーと、状況が飲み込めない両親との温度差から始まり、そのあとヘイリーが、今夜の夕食で伝えるつもりの「一番のビッグニュース」の中身を明かし、ディランが続ける流れに注目です。

Haley: I’m celebrating by making dinner for me and Dylan tonight. Would you and dad like to join us?
(今夜、ディランと二人のために夕食を作ってお祝いするの。パパとママも一緒にどう?)

Claire: What’s happening?
(何が起きてるの?)

Phil: I don’t know.
(さあね。)

Haley: Tonight at dinner, I’m telling my parents the biggest news of all. After graduation, I’m moving in with someone.
(今夜の夕食で、両親に一番のビッグニュースを話すつもりなの。卒業したら、ある人と一緒に暮らすことになったから。)

Dylan: And his name is me.
(その”ある人”は僕のことだよ。)

Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)

シーン解説と心理考察

ヘイリーの「今夜、ディランと二人のために夕食を作ってお祝いするの」という誘いには、浮き立つような明るさがあります。それに対しクレアとフィルが「何が起きてるの?」「さあね」と戸惑う様子には、娘の急な変化についていけない親らしい反応が表れています。

続けてヘイリーが「今夜の夕食で、両親に一番のビッグニュースを話すつもりなの。卒業したら、ある人と一緒に暮らすことになったから」と明かすと、ディランが「その”ある人”は僕のことだよ」と続けます。名前を伏せて「ある人」と言ったあとに本人が名乗り出る流れが、このシーンのおかしみを作り出しています。

「一番のビッグニュース」という前置きから、名前を伏せたまま「ある人」と匂わせる話し方には、大きな知らせを少しずつ明かしていくヘイリーらしい間の取り方が表れています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

それまで別々の場所にあった自分の荷物が、相手のいる場所へ「一緒に(with someone)」引っ越して入っていく(move in)様子を思い浮かべてみましょう。荷物を運び込むという物理的な動きが、そのままこのフレーズの意味に重なります。

ヘイリーが「卒業したら」という区切りとともにこの言葉を口にしたように、move in with someoneは何かの節目とセットで語られることが多い表現です。引っ越しの箱を運び入れる瞬間をイメージしておくと、実際に耳にしたときにすっと意味が浮かんできます。

ヘイリーが「今夜の夕食で」と前置きしてからこの話題を切り出したように、move in with someoneはまだ起きていない予定を前もって伝える場面でもよく使われます。「これから」という時間の感覚とセットにしておくと、実際の会話でもすっと使いこなせるようになります。

例文で覚える「move in with someone」

新しく同居を始める場面で使われるmove in with someoneを、3つの例文で確認していきましょう。

After I graduate, I’m planning to move in with my boyfriend.
(卒業したら、彼氏と一緒に暮らし始める予定なの。)
卒業後の生活プランを語る日常会話です。afterで区切りとなる時期を添えると、いつから同居が始まるのかが伝わりやすくなります。

My sister is moving in with her boyfriend next month.
(妹は来月、彼氏と同棲を始めるの。)
家族の近況を話す場面です。next monthのように具体的な時期を入れることで、まだ実現していない予定であることがはっきりします。

A: Are you really moving in with someone already?
B: Yeah, we found a great apartment near downtown.
(A:もう誰かと同棲を始めるの、本当に?)
(B:うん、街の中心に近い良いアパートが見つかったんだ。)
友人に同棲の報告をする会話です。alreadyという一語に、話し手が感じている少し驚いた気持ちがにじんでいます。

あわせて覚えたい関連表現

live together
(一緒に暮らす、同居する)
move in with someoneが「引っ越して同居を始める」という動作に焦点があるのに対し、live togetherはすでに同居している状態そのものを指します。

move out
((元いた場所を)出る、引っ越して出ていく)
move in withが「〜のところへ入る」動きであるのに対し、move outは「元いた場所を出る」動きで、方向がちょうど逆になります。

shack up (with someone)
((結婚せずに)同棲する)
move in with someoneが中立的な響きを持つのに対し、shack upはくだけたスラングで、フォーマルな場面には向かない響きを持ちます。

Note|”move in with” と “live together” が分ける、動作と状態の境目

move in with someoneとlive togetherは、どちらも「誰かと一緒に住む」ことに関わる表現ですが、指しているのが動作なのか状態なのかという点で役割がはっきり分かれています。

move in with someoneは、moveという動詞が持つ「移動する」という性質そのままに、それまで別の場所にいた人が新しい場所へ引っ越してくるという一回きりの出来事を切り取ります。一方でlive togetherは、その引っ越しが済んだあとに続く、日々の暮らしそのものを表す言い方です。たとえば「来月から同居を始める」と伝えたいときはmove in withが自然に選ばれ、「もう何年も一緒に暮らしている」と伝えたいときはlive togetherが選ばれます。同じ状況を話していても、話し手が「始まりの瞬間」に注目しているのか、「続いている暮らし」に注目しているのかによって、選ぶ言葉が変わってくるわけです。

ドラマのシーンでヘイリーが使ったのも、まさに「これから始まる変化」を伝えるmove in withでした。すでに同居している関係を説明する場面ではなく、これから訪れる新しい生活について語る場面だからこそ、この動詞が選ばれています。

始まりを語るか、続いている状態を語るか。その違いを意識するだけで、似た場面での言葉選びに迷わなくなります。同じ相手との暮らしを話していても、これから起きる変化なのか、すでに落ち着いた日常なのかによって、選ぶ動詞が変わってくるという感覚を持っておくと便利です。

まとめ|「これから一緒に住む」を英語で伝える

move in with someoneは、それまで別々に暮らしていた相手のもとへ引っ越して、新しく同居を始めることを表す表現です。

すでに一緒に住んでいる状態ではなく、そこに至るまでの変化の瞬間を指す言葉なので、恋人や友人との新生活の始まりを話すときに自然に使えます。

今夜伝えるつもりの同居計画を明かすヘイリーと、「その”ある人”は僕だよ」と続けるディランのやり取りには、大きな決断を軽やかに伝える若いカップルらしい空気が漂っていました。

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