「take the pressure off」の意味と使い方|『モダンファミリー』S04E11で学ぶ英会話

「take the pressure off」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

毎年の恒例行事の段取りを誰かが引き受けてくれて、背負っていた重さがふっと軽くなった経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

そんな場面にぴったりの「take the pressure off」を、『モダンファミリー』シーズン4第11話の前半、大みそかの計画をジェイが立ててくれたと話すキャメロンが、ミッチェルと言葉を交わすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take the pressure off」の意味とニュアンス

take the pressure off
意味:重圧を取り除く、気持ちを楽にする

take the pressure off は、何かをしなければならないという負担や緊張を取り除いて、気持ちを楽にする表現です。pressure は「圧力」、take … off は「取り外す」という意味の組み合わせで、上から押さえつけていたものを外すイメージがそのまま意味になっています。

使い方は、取り除く対象によって形が変わります。今回のシーンでは、takes the pressure off of having to outdo ourselves のように、off of のあとに動名詞のまとまりを続けて「〜しなければならないという重圧」を示しています。人を続けて take the pressure off him とすれば「その人の負担を軽くする」、何も続けずに take the pressure off と言い切れば「状況そのものが負担を軽くしてくれる」という意味になります。

主語に置かれるのは、行動や状況です。誰かの判断、段取り、代わりの案といった「負担を減らしてくれるもの」が主語になり、「それのおかげで気が楽になる」という流れをつくります。日本語では「肩の荷が下りる」「気が楽になる」がいちばん近い訳で、pressure をそのまま「プレッシャー」とカタカナで訳すより、こちらのほうが自然に収まります。

【ここがポイント!】

  • 「take the pressure off」の核は、押さえつけていた重さを外して楽にするイメージ
  • of と動名詞を続ければ「何の重圧か」、人を続ければ「誰の重圧か」を示せる
  • 主語には、負担を減らしてくれる行動や状況を置くのがコツ

『モダンファミリー』S04E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

大みそかの過ごし方を語るキャメロンが、今回はミッチェルの父であるジェイが計画を立ててくれたおかげで、去年を超えなければという重圧が軽くなったと話す場面です。キャメロンの二段構えの語りと、それを受けるミッチェルの一言に注目です。

Cameron: Every New Year’s Eve, it’s like, “what are we gonna do? What are we gonna do?” So we were happy that Jay planned this whole thing.
(毎年大みそかになると、「どうする? どうする?」ってなるんだよ。だから、ジェイが全部計画してくれて僕たちはうれしかったんだ。)

Cameron: It really, you know, takes the pressure off of having to outdo ourselves.
(本当に、ほら、自分たちで去年を超えなきゃっていうプレッシャーがなくなるんだよね。)

Mitchell: Yeah, and how are we gonna possibly top last year?
(そうそう、それに去年をどうやって超えるっていうんだ?)

Modern Family Season4 Episode11 (New Year’s Eve)

シーン解説と心理考察

キャメロンは、毎年の大みそかが「どうする?」と自問を繰り返す行事になっていたことを振り返ります。そこへジェイが今回の計画を全部立ててくれたことで、去年を超えなければという課題が自分たちの手元から離れました。takes the pressure off が指しているのは、自分たちで盛り上げなければという役目からの解放です。

ミッチェルは「そうそう」と受け止めたあとで、去年をどうやって超えるのかと言い添えます。ミッチェルの一言は、Yeah, and でキャメロンの話に同意したうえで、去年を超えるのはどのみち難しいという理由を足す働きをしています。

キャメロンの発言は、二段に分かれています。前半は、毎年の大みそかに「どうする?」と悩んできたという習慣の話で、So でつないだあとに、ジェイが全部計画してくれてうれしかったという今回の気持ちが続きます。後半では、you know を挟みながら takes the pressure off を口にします。話し言葉らしい軽い調子で、去年を超えなければという重圧が消えたことを、本音として伝えているのが分かります。同じ「どうする?」を2回くり返す言い方も、毎年頭を悩ませていた様子を思わせます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

重たい荷物を肩に担いでいる姿を思い浮かべてみましょう。pressure は肩にずしりとかかる重さ、off はその荷物がすっと肩から外れる動きです。担いでいたものが外れた瞬間に、肩が軽くなって息がつける感覚が、そのまま「気持ちが楽になる」につながります。

キャメロンにとっての荷物は、大みそかを盛り上げなければならないという役目でした。ジェイが計画を立ててくれたことで、その荷物が肩から外れたのだと重ねてみると、シーンの場面と一緒に意味が思い出しやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「take the pressure off」

負担の中身を続ける形から、状況だけで言い切る形まで、3つの例文で確認していきましょう。どの例文も、何が気持ちを軽くしてくれたのかが主語に置かれている点に注目です。

Splitting the bill evenly takes the pressure off of figuring out who owes what.
(割り勘にすると、誰がいくら払うのかを計算しなければという負担がなくなる)
食事の会計の場面です。off of のあとに figuring out … を続けて、何の負担が減るのかを具体的に示しています。

Having a backup plan really takes the pressure off.
(代わりの案があると、本当に気持ちが楽になる)
準備を進めるときの安心感を語る場面です。何も続けずに言い切ることで、状況そのものが気持ちを軽くしてくれる感覚が伝わります。

A: I’m so nervous about tomorrow’s presentation.
B: Just have fun with it. That’ll take the pressure off.
(A:明日のプレゼン、すごく緊張してるんだ)
(B:楽しむつもりでやってみなよ。それで気が楽になるから)
緊張している同僚に声をかける会話です。That が前の発言の内容を受けて、「そう考えれば重圧が減る」と助言につなげています。

あわせて覚えたい関連表現

put pressure on someone
(人にプレッシャーをかける)
take the pressure off とは向きが逆の表現です。take … off が「取り外す」であるのに対し、put … on は「載せる」という動きなので、対にして覚えられます。

ease the pressure
(プレッシャーを和らげる)
ease は「和らげる」という意味の動詞です。take the pressure off が重さを取り除くのに対し、ease the pressure は重さを軽くするという動詞の違いが、そのまま表れています。

take some of the pressure off
(プレッシャーを少し軽くする)
some を加えると、負担の一部だけを軽くしたという意味になります。負担がすべてなくなったわけではない場面で選べる言い方です。

Note|take the pressure off の後ろに続く形を整理する

take the pressure off は、あとに何を続けるかで、伝わる内容が少しずつ変わります。

ひとつめは、何も続けない形です。Having a backup plan takes the pressure off. のように、主語が負担を減らしてくれるものであることを示します。ふたつめは、人を続ける形です。Her offer took the pressure off him. のように、誰の負担が軽くなったのかを示します。みっつめは、今回のシーンにも出てきた of と動名詞を続ける形です。takes the pressure off of having to outdo ourselves では、having to outdo ourselves が「何の重圧か」を説明しています。よっつめは、some を添えて take some of the pressure off とする形で、負担が一部だけ軽くなったという程度を表します。

つまり、この表現は「何が」「誰の」「何の」「どの程度」という4つの情報を、後ろに続ける語で選び分けられる形になっています。伝えたいのが状況のありがたさなのか、特定の人への気づかいなのかによって、続ける語を変えられます。

キャメロンの発言は、みっつめの形で「何の重圧か」まで言い切ったものでした。負担の中身まで示したからこそ、ジェイが計画を立てたことのありがたさが具体的に伝わります。続ける語を選ぶ目で、シーンをもう一度眺めてみるのも一つの楽しみ方です。

まとめ|ジェイが立てた大みそかの計画

take the pressure off は、取り除くことで気持ちを楽にする表現です。重たい荷物が肩から外れるイメージで、押さえつけられていた負担がなくなる感覚を言い表します。

何も続けない形、人を続ける形、of と動名詞を続ける形、some を添える形と、あとに続ける語で意味を選び分けられます。誰かが段取りを引き受けてくれた場面や、代わりの案があって安心した場面など、日常で気が楽になった瞬間に当てはめやすい表現です。

去年を超えなければという役目から解放されたキャメロンの一言には、計画を立ててもらえた側の安堵がにじんでいました。会話のレパートリーに加えて、気が楽になった場面を思い浮かべながら、使いどころを探してみてください。

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