「better luck next time」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E04で学ぶ英会話

「better luck next time」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

ゲームや勝負に勝った直後、負けた相手にどんな言葉をかけるか、迷った経験はありませんか。

そんな場面で使える「better luck next time」を、『モダンファミリー』シーズン5第4話のラスト、ゲームで孫のアレックスに勝ったジェイが、勝ち誇るように声をかける場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「better luck next time」の意味とニュアンス

better luck next time
意味:次はもっと運に恵まれますように、次こそ頑張って

better luck next timeは、負けたり失敗したりした相手に、「今回は残念だったね。次はうまくいくといいね」と声をかける決まり文句です。luckは「運」、betterは「よりよい」で、直訳すると「次の機会にはもっとよい運を」となります。

これは、主語と動詞を省いた形です。文にして読むと、「次はもっと運があることを願う」という気持ちを表しています。励ましとして使えるほか、勝った側が余裕をもって口にすると、少しからかうような響きにもなります。

ここで大切なのは、焦点が「運」にあることです。相手の努力や実力ではなく、巡り合わせを理由にしているため、相手を責めない言い方になります。一方で、勝った側が言うと、「今回はそちらの運が悪かっただけだ」という余裕の表明にも聞こえます。同じ言葉でも、誰が誰に言うかで、温かさにも軽い皮肉にも変わる表現です。

くじ引きや抽選、試験、ゲームなど、結果に運の要素がからむ場面で使えます。次の機会を前向きに見る一言として、負けた相手に添える形が基本です。

【ここがポイント!】

  • 「better luck next time」の核は、次の機会にもっとよい運を願う気持ち
  • 励ましにも、勝った側の余裕のからかいにも響く、表情のある表現
  • 焦点は「実力」ではなく「運」にある、という点がコツ

『モダンファミリー』S05E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

アレックスとジェイが、Words with Friendsというゲームの勝敗をめぐって言葉を交わす場面です。勝った側のジェイが余裕を見せ、アレックスが勝ち方を疑って切り込みます。ジェイの一言と、そのあとの返し方に注目です。

Alex: Congratulations. You officially beat me in “Words with friends.
(おめでとう。「Words with Friends」で、正式に私に勝ったわね。)

Jay: Better luck next time, kid.
(次は運が向くといいな、お嬢ちゃん。)

Alex: Okay, I have to ask did you cheat? Is that how you won?
(じゃあ聞かなきゃ。ズルしたの? そうやって勝ったの?)

Jay: I never took you for a sore loser.
(お前が負け惜しみを言う奴だとは思ってなかったぞ。)

Alex: That’s not an answer.
(答えになってないわ。)

Jay: Listen, one day you might be the smartest person in this family, but today is not that day. So tread lightly before you assiduously malign the veracity of my etymological prowess. Jay Pritchett out.
(いいか、いつかお前がこの家で一番賢い人間になる日が来るかもしれん。だが今日はその日じゃない。だから、俺の語源の腕前が本物かどうかを熱心にけなす前に、慎重に行動するんだな。ジェイ・プリチェット、以上だ。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

シーン解説と心理考察

アレックスは、「おめでとう」と口にしたうえで、ジェイがゲームで自分に正式に勝ったと認めます。負けを受け止める言葉の並べ方には、皮肉と悔しさが同居しています。

これを受けたジェイの「次は運が向くといいな、お嬢ちゃん」は、勝った側が負けた相手に声をかける、better luck next timeの典型的な使い方です。「お嬢ちゃん」と呼びかけることで、余裕のある調子が強まります。勝敗を運のせいにして、実力の差には触れない言い方が、軽い上から目線の響きを生んでいます。

アレックスは「ズルしたの? そうやって勝ったの?」と切り込み、ジェイは「お前が負け惜しみを言う奴だとは思わなかった」と返します。疑いへの答えを、相手の態度への指摘にすり替える返し方です。アレックスが「答えになってない」と食い下がる流れには、はぐらかされた側の手応えのなさが表れています。

最後にジェイは、大げさな言葉を並べたうえで、自分の名前と「以上だ」で会話を締めくくります。難しい言い回しを重ねて、その場の話を打ち切る運びが、ジェイの余裕のある態度をいっそう際立たせています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

くじ引きやゲームで、今回は運が悪かった人の肩を軽くたたいて、「次はもっと運がいいといいね」と声をかける場面を思い浮かべてみましょう。better(今よりよい)、luck(運)、next time(次の機会)を順に並べて、次の順番でつかむ運が今より大きくなるように願うイメージです。

ジェイの一言は、負けたアレックスの肩をたたくような言葉でした。励ましの言葉が、勝った側の余裕として響くのがおもしろいところです。

肩をたたく場面と一緒に思い出すと、「励ましの言葉」であり、同時に「余裕の表れ」にもなる二面性が、頭に残りやすくなります。

負けた側の気持ちに寄り添うのか、勝った側の余裕として言うのか。同じ一言でも、声の調子や表情で、受け取られ方が変わります。動作とセットで思い出すと、そうした場面ごとの違いも一緒に頭に残ります。

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例文で覚える「better luck next time」

負けた相手や、うまくいかなかった相手にかけるbetter luck next timeを、3つの例文で確認していきましょう。

I’m sorry you didn’t get the job. Better luck next time.
(仕事が決まらなくて残念だったね。次はうまくいくといいね。)
応募が通らなかった同僚をなぐさめる職場の場面です。前半の同情の言葉のあとに添えると、次の機会に目を向ける励ましになります。

We lost the game today, but better luck next time, team.
(今日は試合に負けたけれど、次はうまくいくといいね、みんな。)
試合後のチームへの声かけの場面です。teamのように呼びかけの言葉を添えると、みんなを前向きに励ます一言になります。

A: I missed the last train again!
B: Ha, better luck next time.
(A:また終電に乗り遅れた!)
(B:はは、次はうまくいくといいね。)
友人同士の軽い会話です。笑いを添えて言うと、励ましの中に少しのからかいが混ざります。

あわせて覚えたい関連表現

tough luck
(運が悪かったね、残念だったね)
tough luckは、今回の運の悪さに同情するか、突き放して言う言い方です。better luck next timeは、次の機会に向けた励ましを含む点が違います。

maybe next time
(また今度ね)
maybe next timeは、誘いを断るときの言い方としても使います。結果への励ましというより、今回は機会が合わなかったことを表す点が、better luck next timeとの違いです。

you’ll get it next time
(次はきっとできるよ)
you’ll get it next timeは「次はできる」と力づける言い方です。better luck next timeは「運」に焦点を当て、実力ではなく巡り合わせのせいにする響きがあります。

Note|省略された形として読む、better luck next time

better luck next timeは、短いぶん、文の形が見えにくい表現です。省略された部分を補うと、意味がつかみやすくなります。

この表現には、主語も動詞もありません。文にして読むと、I wish you better luck next time.(次はもっとよい運があることを願っています)という形になります。I wishが省かれ、願いの中身だけが残った形と考えると、「励ましの決まり文句」である理由が見えてきます。

補った形のほうが、丁寧で改まった響きになります。省略した形は、友人同士や家族のような、くだけた関係で口にしやすい言い方です。ジェイがアレックスにkidと呼びかけながら言う場面のように、近しい間柄の会話になじみます。

省略のおかげで、言葉が短く軽くなり、励ましにもからかいにも聞こえる幅が生まれます。丁寧に言いたいときはI wish you better luck next time.、軽く言いたいときはbetter luck next time、という使い分けもできます。

省略された言葉を補って読む習慣は、決まり文句を整理するときにも役立ちます。

まとめ|勝った側が言う「次こそ」の一言

better luck next timeは、負けたり失敗したりした相手に、次の機会にはうまくいくようにと願う表現です。焦点は「運」にあり、励ましにも、余裕のあるからかいにも響きます。

ジェイが、ゲームで勝ったあとにアレックスにかけた一言は、その二面性がそのまま出た場面でした。勝った側が言うと、励ましと軽い余裕が混ざった響きになることを、会話の流れが見せてくれました。

相手の努力ではなく、巡り合わせに目を向けて次を願う言い方を、表現の引き出しに加えてみてください。

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