「get stressed out」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E07で学ぶ英会話

「get stressed out」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大事な試合や締め切りの前、気持ちばかりが空回りして、余裕がなくなってしまう場面があります。

そんな状態を言い表せる「get stressed out」を、『モダンファミリー』シーズン5第7話の後半、悔しさを口にするキャメロンにミッチェルが声をかけるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get stressed out」の意味とニュアンス

get stressed out
意味:ストレスでいっぱいになる、ピリピリして余裕がなくなる

get stressed outは、ストレスがたまって、気持ちに余裕がなくなっていく状態を表す口語表現です。stress outは「ストレスを与える」「ストレスで参らせる」という意味の句動詞で、stressed outの形にすると、「ストレスで参っている」という状態を表す形容詞のように働きます。

getは「〜になる」という変化を表します。そのため、get stressed outは、「ストレスで参った状態になっていく」という、変わっていく過程を含む言い方です。すでにその状態にある場合は、be stressed outと言います。

原因を示したいときは、about ~(〜について)や、over ~(〜をめぐって)を後ろに続けます。I get stressed out about deadlines.のように、何が気持ちを追い詰めているのかを添えると、伝わり方がはっきりします。

日本語の「ストレスがたまる」と近い感覚ですが、stressed outには、気持ちにゆとりがなくなり、ピリピリしている様子が含まれます。深刻な状態を指す医学的な言葉ではなく、日常会話の中で「余裕がない」「気を張りつめている」と伝えるときに使う言い方です。友人や家族に「最近ピリピリしていて」と打ち明けたい場面にも、そのまま当てはめられます。

【ここがポイント!】

  • 「get stressed out」の核は、ストレスで気持ちに余裕がなくなっていく変化
  • すでにその状態にあるときはbe stressed out、そうなっていく過程はget stressed out
  • 原因はabout ~やover ~で添えると、何に追い詰められているのかが伝わる

『モダンファミリー』S05E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

キャメロンが「そこまでひどくなかった」と軽く受け流すと、ミッチェルは、そのふるまいについて自分の考えを述べます。キャメロンが悔しさを打ち明けたあとに、ミッチェルが投げかける問いに注目です。

Cameron: It wasn’t that bad.
(そこまでひどくなかったよ。)

Mitchell: Cam, your behavior was completely juvenile, and I don’t think that it set a very good example Hey, hey! No cutsies for Lily.
(キャム、君のふるまいは完全に子どもじみてたし、いいお手本になったとは思えない――ちょっと、ちょっと! 割り込みはだめ!――リリーにとってね。)

Cameron: I’m sorry. I’m just frustrated. I I can’t seem to turn this team into a winner.
(ごめん。ただ悔しくて。このチームを勝てるチームにできそうにないんだ。)

Mitchell: Oh, why do you let it get you so stressed out? It’s just football.
(どうして、そんなにストレスをためこんじゃうんだい? たかがフットボールじゃないか。)

Modern Family Season5 Episode7 (A Fair to Remember)

シーン解説と心理考察

キャメロンの「そこまでひどくなかった」は、ミッチェルの指摘を軽く受け流そうとする一言です。ミッチェルはそれを受けて、キャメロンのふるまいを「子どもじみている」と言い、いいお手本にならなかったと続けます。指摘の途中で、割り込もうとする相手に「ちょっと、ちょっと!」と声をかける一幕もはさまります。

キャメロンは、「ごめん」と謝ったうえで、「ただ悔しくて」「このチームを勝てるチームにできそうにない」と、もどかしさを言葉にします。指導しているフットボールのチームを、勝てるチームにできずにいるのです。軽く受け流していた調子が、ここで悔しさの打ち明けに変わっています。

それを受けたミッチェルの「どうしてそんなにストレスをためこんじゃうんだい?」は、責める調子ではなく、気持ちの根っこを尋ねる問いかけとして響きます。「たかがフットボール」と続ける点には、パートナーの肩の力を抜きたいという気持ちがにじみます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

コップに水を注ぎ続けていく様子を思い浮かべてみましょう。最初は余裕があっても、注ぎ足すたびに水位が上がり、縁ぎりぎりになると、ほんの少しの揺れでもあふれそうになります。stressed outは、そのコップが縁までいっぱいになった状態のイメージです。

getが付くと、水位が上がっていく途中の変化まで含まれます。キャメロンの「勝てるチームにできそうにない」という悔しさが、注ぎ足された水のように重なっている場面と重ねると、ミッチェルの問いの意味がつかめます。悔しさが水位のように上がっていく感覚を、get stressed outの「get」に重ねて覚えておくと、変化の途中を表す言い方だと思い出せます。「let it get you so stressed out」は、その水を注ぎ足させているのは何なのか、と原因に目を向けさせる言い方です。

例文で覚える「get stressed out」

ストレスで余裕がなくなっていく様子を伝えるget stressed outを、3つの例文で確かめてみましょう。

I always get stressed out before big presentations.
(大きなプレゼンの前は、いつもストレスでピリピリしてしまう)
同僚に自分の緊張を打ち明けるビジネスの場面です。beforeで時点を添えると、いつストレスがたまるのかがはっきりします。

A: Why do you get so stressed out about small things?
B: I just want everything to be perfect.
(A:どうして小さなことでそんなにストレスを感じるの?)
(B:全部完璧にしたいだけなんだ。)
完璧を求める相手と話す会話です。about small thingsのように原因を添えると、何にストレスを感じているのかが伝わります。

Don’t let the deadline get you stressed out; let’s split the work.
(締め切りにストレスをためこまないで。仕事を分担しよう。)
締め切りに追われる同僚に声をかける、感情に寄り添う場面です。作中と同じlet … get you ~の形で、原因が相手をストレスで追い詰めるのを止める言い方になります。

あわせて覚えたい関連表現

be stressed out
(ストレスでいっぱいだ、余裕がない)
get stressed outが「そうなっていく変化」に焦点があるのに対し、be stressed outは、いまその状態にあることを述べる形です。

freak out
(取り乱す、パニックになる)
freak outは、驚きや不安で一気に取り乱す反応を表します。get stressed outは、ストレスが積み重なって余裕がなくなる状態を表す点が違います。

be under a lot of pressure
(大きなプレッシャーを受けている)
be under pressureは、圧力をかけている原因に目を向けた言い方です。get stressed outは、本人が感じている状態を述べる口語表現です。

Note|get stressed outと、let it get you stressed outの主語の違い

get stressed outは、誰(何)を主語にするかで、形が変わります。

自分の状態を述べるときは、I get stressed out.のように、人を主語にします。「私はストレスでいっぱいになる」という意味で、about ~を添えれば原因も示せます。一方、作中のwhy do you let it get you so stressed out?では、itという原因が主語の位置にあり、get you stressed outは「相手をストレスでいっぱいにさせる」という形になっています。「原因が人をその状態にする」という構造です。

letは「〜させておく」という意味なので、let it get you stressed outは、「それが自分をストレスでいっぱいにするのを許している」と読めます。「どうして許すのか」という問いかけは、責めるというより、そこまで気にしなくてもいいのではという気持ちを尋ねる響きになります。Don’t let it get you stressed out.のように否定命令にすれば、「それに振り回されないで」と励ます言い方になります。

作中のミッチェルの一言は、まさにこの形の問いかけでした。itはフットボールを指していて、「たかがフットボール」と続く言葉と合わせて、原因との間に距離を置くよう促しています。

主語が人か原因かを見分けると、同じget stressed outでも、文の向きが読み取れます。

まとめ|ストレスで余裕がなくなる状態を、ひと言で

get stressed outは、ストレスがたまって気持ちに余裕がなくなっていく状態を表す口語表現です。すでにその状態のときはbe stressed out、原因を添えたいときはabout ~を後ろに続けます。

仕事、試験、人間関係など、気を張りつめる場面で自分の状態を伝えるときにも、相手に声をかけるときにも使えます。let it get you stressed outの形を知っておくと、原因に振り回されないよう促す言い方もできます。

悔しさを打ち明けるキャメロンに、ミッチェルが「どうしてそんなに」と問いかけるやり取りには、気持ちの張りつめ具合を、パートナーにやわらかく尋ねる空気がありました。気持ちの状態を伝えたくなったときの引き出しに加えてみてください。

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