「come to the phone」の意味と使い方|『Friends』S06E15で学ぶ英会話

「come to the phone」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

代わりに電話を受けたものの、本人は今出られない。そんな取り次ぎの場面で、どう伝えればよいか迷った経験はありませんか。

そんな場面で使える「come to the phone」を、『フレンズ』シーズン6第15話の後半、「もしもあの選択をしていたら」という仮想の世界で、ロスがフィービーの代わりに電話に出るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「come to the phone」の意味とニュアンス

come to the phone
意味:電話に出る(本人が電話口に出る)

come to the phone は、電話に呼ばれた本人が、電話口まで来て話すことを表す表現です。取り次ぐ側の人が、名指しされた本人について「今は電話に出られない」と伝える場面や、本人に「電話だよ」と呼びかける場面で使います。

構成する語の文字どおりの意味を見ると、絵がつかみやすくなります。come は「来る」、to the phone は「電話のところへ」で、電話のある場所まで本人が来る、というのがそのままの意味です。電話口に出て話す、という日本語の「電話に出る」の感覚に近い形で使われます。

特に大事なのは、主語になるのが電話に呼ばれた本人だという点です。電話を取る動作を表す answer the phone では、主語は電話を受ける人です。これに対して come to the phone は、名指しされた本人が電話口に来るかどうかに焦点があります。She can’t come to the phone. のように、can’t を付けた形が、取り次ぎで断るときの基本になります。

今回のシーンでは、ロスが通話の相手に対して、フィービーは今電話口に来られないと伝えています。right now を添えることで、ずっとではなく、今の時点で出られないという言い方になっている点にも注目です。

【ここがポイント!】

  • 「come to the phone」の核は、電話のところまで本人が来る、というイメージ
  • 主語は電話に呼ばれた本人で、can’t を付けると取り次ぎの断りになる
  • 電話を取る動作の answer the phone とは、焦点が違う

『フレンズ』S06E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

この回は、「もしもあの出来事が違っていたら」という仮想の世界を舞台にしています。回復の途中にあるフィービーのそばで、電話をめぐってロスとフィービーが言葉を交わす場面です。

Ross: I got it.
(俺が出る。)

Phoebe: Give it to me.
(私に貸して。)

Ross: I got it.
(俺が出るって。)

Phoebe: Give it!
(貸して!)

Ross: No, she can’t come to the phone right now. Oh. Right. No problem. Okay, bye-bye.
(いや、彼女は今、電話に出られないんだ。ああ、そうか。問題ないよ。じゃあ、またな。)

Friends Season6 Episode15(The One That Could Have Been, Part 1)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

前半は、I got it. と Give it to me. が交互に繰り返される短い応酬です。ロスは I got it. を2回言って譲らず、フィービーは Give it to me. のあと、Give it! と語気を強めます。同じ短い言葉を繰り返す形が、どちらも引かない様子をそのまま表しています。ここでの it は、続く通話の内容から、鳴っている電話を指していると読めます。

そして、ロスが電話に出ます。No, she can’t come to the phone right now. という一言は、通話の相手に向けて、フィービー本人は今出られないと伝えています。she と呼ばれているフィービーは、ロスのすぐそばにいます。本人がいる場所で、本人のことを she と言って取り次ぐ形が、この場面の特徴です。

一般に can’t は、出たくないという意思ではなく、今は出られない状況を示す言い方です。この場面では、フィービー本人は電話に出たがっていて、ロスがそれを取り次ぎの断りの形で退けています。right now が付くことで、今の時点に限った断りになります。理由を細かく説明せず、状況だけを簡潔に伝える形が、取り次ぎの断りとして整っています。

続く Oh. Right. No problem. Okay, bye-bye. は、通話の相手の返事を受けたロスの応対です。短い相槌を重ねて、話をまとめて通話を終えています。No problem. は相手の話を了承する応対の言葉で、通話の中身が何だったかは、このあとのやり取りで分かってきます。

そのあと、フィービーは、仕事の電話だったのかと気にして尋ねます。本人が出たがっていた電話を、ロスが代わりに受けて断った形で、この取り次ぎは本人の意向とは別に進んでいます。実際の用件は解雇の知らせで、ロスはフィービーには別の説明をしています。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

電話機のあるところまで、呼ばれた本人が歩いてくる様子を思い浮かべてみましょう。その人が電話口まで来られるか、来られないか、という絵が come to the phone の芯にあります。

ロスの No, she can’t come to the phone right now. も、この絵と重ねると分かりやすくなります。電話口まで来られないのはフィービーで、その代わりにロスが電話に出て、来られないことを伝えていました。

電話を取る人と、呼ばれた本人は別の人物です。come to the phone の主語は、呼ばれた本人のほうだと意識しておくと、取り次ぎの場面で言葉を組み立てやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「come to the phone」

取り次ぎの断りにも、本人への呼びかけにも使える表現なので、場面を変えた3つの例文で確認していきましょう。

She can’t come to the phone right now. Can I take a message?
(彼女は今、電話に出られません。伝言をお受けしましょうか。)
仕事の電話での取り次ぎの場面です。断りのあとに、伝言を受ける申し出を続けると、丁寧な対応になります。

A: Is Tom there?
B: Hold on. Tom, come to the phone!
(A:トムはいますか?)
(B:少し待って。トム、電話だよ!)
家の電話で、本人を呼ぶ場面の会話です。B の呼びかけは、本人に向けて電話口に来るよう伝える言い方になっています。

The kids wouldn’t come to the phone to say hello.
(子どもたちは、あいさつのために電話口に来てくれなかった。)
電話越しに子どもと話したい場面です。wouldn’t を使うと、来ようとしなかったという意味になります。

あわせて覚えたい関連表現

answer the phone
(電話に出る、電話を取る)
answer the phone は、鳴った電話に応答する動作を指します。come to the phone は、名指しされた本人が電話口に来ることを指す点が異なります。

take the call
(電話を受ける)
take the call は、用件の電話を受けて対応することを指します。come to the phone は、電話口に来ること自体に焦点があります。

pick up the phone
(受話器を取る)
pick up the phone は、受話器を持ち上げる動作を指します。come to the phone は、本人が電話口に来ることを指します。

Note|come to the phone は、電話に呼ばれた本人が主語になる

come to the phone を使うときに押さえておきたいのは、主語が電話に呼ばれた本人になる点です。この点が分かると、取り次ぎで使う形を、場面ごとに使い分けられます。

現在の断りには、She can’t come to the phone right now. の形を使います。今は電話口に来られない、という意味です。過去の出来事なら、He couldn’t come to the phone. で、電話口に来られなかった、という意味になります。本人に頼みたいときは、Can you ask her to come to the phone? の形で、彼女を電話口に呼んでもらえますか、と伝えます。呼びかけるときは、命令形の Come to the phone! で、電話だよ、と本人に知らせます。

たとえば、Can he come to the phone? と聞けば、本人が電話に出られるかどうかの確認になります。Can you answer the phone? と聞けば、電話を受ける人に応答をお願いする、別の意味になります。

ロスの she can’t come to the phone も、主語の she がフィービー本人でした。取り次ぐ側の人が話していても、主語は電話口に来る側のフィービーのまま、という点が分かります。

主語に注目すると、誰が電話口に来るのかを、聞き取りの場面でも読み取れます。

まとめ|電話口に来られるのは、名指しされた本人

come to the phone は、電話に呼ばれた本人が電話口に来て話すことを表す表現です。come の「来る」と to the phone の「電話のところへ」という文字どおりの意味から、電話口に出るという意味が読み取れます。

取り次ぎの断りにも、本人への呼びかけにも使えます。主語が電話に呼ばれた本人になる点が、answer the phone や take the call、pick up the phone との大きな違いです。場面に合わせて選び分けると、電話のやり取りが伝わりやすくなります。

電話口に来られない、という短い一言が、取り次ぎの断りの形をそのまま伝えます。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「come to the phone」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

come to the phone

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次