「Would it have killed you」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E01で学ぶ英会話

「Would it have killed you」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

ほんの少しの気遣いを頼んだのに、それすらしてもらえず、皮肉のひとつも言いたくなる場面があります。

そんなときに口をついて出る「Would it have killed you」を、『モダンファミリー』シーズン6第1話の前半、ヘイリーがナプキンをめぐって不満を口にする場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「Would it have killed you」の意味とニュアンス

Would it have killed you
意味:(〜するくらい)してくれたってよかったのに、それくらい死にはしなかったでしょう

Would it have killed you to + 動詞は、相手がしなかったことに対して、「そのくらいしてくれても、どうということはなかったはず」と不満を伝える言い方です。直訳は「それが相手を殺しただろうか」ですが、本当に命の話をしているわけではありません。ほんの小さな手間を惜しんだ相手に、大げさな言葉で皮肉を返しています。

形は、Would it have killed you to のあとに、相手にしてほしかった行動が動詞の原形で続きます。to give me oneやto say thank youのように、してほしかったことがそのまま入ります。have killedと過去に向けた形になっているのは、すでに終わったことへの不満だからです。

責める調子を含む一方で、深刻な口論というより、家族や友人のあいだの軽い不満として使える言い方です。相手との距離が近いほど、皮肉が冗談として届きやすくなります。死という重い語を持ち出す大げささが、かえって「そこまで大ごとではない」という笑いの余地も生みます。

【ここがポイント!】

  • 「Would it have killed you」の核は、死ぬわけでもないのにという大げさな皮肉
  • 過去の形のhave killedは、してくれなかったことへの不満を言うときの形
  • to のあとにしてほしかった動作を入れて、不満の中身を伝えるのがコツ

『モダンファミリー』S06E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ルークが「ほら、欲しがってたナプキンだよ」と声をかけ、アレックスが「郵便物、取ってきたよ!」と続けます。そこへヘイリーが、ケチャップの付いていないナプキンをくれてもよかったのに、と皮肉まじりに不満を言い、ルークとの短い押し問答へ流れていきます。

Luke: Here’s that napkin you wanted.
(ほら、欲しがってたナプキンだよ。)

Alex: I got the mail!
(郵便物、取ってきたよ!)

Haley: Would it have killed you to give me one without ketchup on it?
(ケチャップの付いてないやつをくれたって、死にゃしなかったでしょ?)

Luke: Move!
(どいてよ!)

Haley: You have room!
(場所ならあるでしょ!)

Luke: No, move out! You’re 40!
(だめ、出てってよ! 40歳なんだから!)

Modern Family Season6 Episode1 (The Long Honeymoon)

シーン解説と心理考察

ヘイリーが口にするのは、「ナプキンをくれなかった」という不満ではなく、「ケチャップの付いていないものをくれても、死にはしなかったでしょ」という言い回しです。ほんの些細な希望を、命に関わるかのような語で包むところに、不満の小ささと、それを大げさに言い立てる調子が同居しています。

すぐあとに続くのは、「どいてよ」「場所ならあるでしょ」という短い応酬です。ルークもヘイリーも、理由を説明するより先に、互いに一言ずつ押し返します。ルークは「出てってよ! 40歳なんだから!」と、年齢まで持ち出して言い返します。

ナプキンの不満から場所の取り合いへと、話題が次々に移り変わっていく流れが、きょうだいのやり取りらしい軽さを生んでいます。アレックスの郵便物の一言が間に挟まることで、それぞれが別々のことを口にする賑やかな空気も伝わってきます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

「それをするだけで、そちらは死んでしまったの?」と、大げさに問い返している姿を思い浮かべてみましょう。ほんの小さな頼みごとに、大きな身振りの疑問をぶつけているような絵です。

ヘイリーの場合、求めていたのはケチャップの付いていないナプキンでした。頼みごとが小さいほど、「死んでしまったの?」という問いの大げささが際立ち、不満の気持ちがくっきり伝わります。小さな手間と、大きな語の落差を頭に置くと、Would it have killed youという形がすっと浮かびます。

そこにhave killedという過去の形を重ねます。「してくれなかった」という過去への不満なので、すでに終わったことを振り返る形になると覚えておくと、あとで使うときに迷いません。

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例文で覚える「Would it have killed you」

してくれなかったことへの不満を伝えるWould it have killed youを、3つの例文で確認していきましょう。

Would it have killed you to say thank you?
(「ありがとう」と言うくらい、してくれてもよかったでしょう?)
お礼を言ってもらえなかった場面です。to のあとにsay thank youと具体的な行動を入れると、何が不満だったのかがはっきりします。

Would it have killed you to reply to my email before the meeting?
(会議の前に僕のメールに返信するくらい、してくれてもよかったんじゃない?)
仕事上の連絡に返事がなかった場面です。before the meetingのように、いつまでにという期限を添えると、不満の具体性が増します。

A: Sorry, I forgot to text you.
B: Would it have killed you to send one message?
(A:ごめん、メッセージ送るの忘れてた。)
(B:一通送るくらい、してくれてもよかったでしょ?)
連絡がなかったことを友人に伝える会話です。one messageと、ほんの少しの手間だったことを言葉にすることで、皮肉の効き目が強まります。

あわせて覚えたい関連表現

Would it kill you to + 動詞
((〜するくらい)してくれてもいいでしょう)
Would it have killed youが「もうしなかったこと」への不満であるのに対し、Would it kill youは「これからしてほしいこと」を促す形です。

You could have + 過去分詞
((〜)してくれてもよかったのに)
You could haveは、穏やかに残念な気持ちを伝える言い方です。Would it have killed youは、皮肉と大げさな語で、不満をより強く伝えます。

It wouldn’t hurt to + 動詞
(〜しても損はない)
It wouldn’t hurt toは、提案や勧めの形で、相手を責める響きは弱めです。Would it have killed youは、してくれなかった相手を責める調子を含みます。

Note|Would it have killed youとWould it kill youの時制の違い

Would it have killed youには、have killedを使わないWould it kill youという形もあります。ここでは、この2つの時制の違いを、不満を伝えるタイミングから整理します。

Would it have killed youは、すでに終わったことへの不満に使います。ヘイリーの場合は、ナプキンが手元に渡ったあとで、「ケチャップの付いていないものをくれても、死にはしなかったでしょ」と、済んでしまったことを振り返る形でした。to のあとの動詞は、相手が「しなかった」行動を指します。

これに対してWould it kill youは、これからしてほしいことを促すときの形です。たとえば、Would it kill you to wear a jacket to dinner?であれば、これから出かける夕食に上着を着てほしい、という意味で相手に頼んでいます。killが現在の形なのは、まだ起きていない行動について話しているからです。

どちらの形でも、to のあとに動詞の原形が続く点は共通しています。つまり、have killedなら「してくれなかったこと」への不満、killなら「してほしいこと」への促しと、時制で向きが変わります。どちらも大げさな皮肉という性格は変わりません。

ヘイリーの一言も、すでに済んだナプキンの件を振り返る形なので、have killedが使われています。時制を見れば、不満が過去に向いているのか、これからに向いているのかが読み取れます。

まとめ|ナプキン一枚で始まる、きょうだいのやり取り

Would it have killed youは、してくれなかった小さなことに対して、死にはしなかったでしょうと大げさに皮肉を返す言い方です。to のあとに、してほしかった行動を入れて使います。

友人や家族のあいだで、ちょっとした気遣いがなかったときの不満を、笑いを含ませて伝えられる一言です。Would it kill youとの時制の違いや、You could haveとの強さの違いを押さえておくと、場面に合わせて選べます。

ヘイリーがナプキンの件を皮肉で言い切り、すぐにルークとの押し問答へ移っていく流れは、きょうだいのやり取りの軽さが、短い皮肉ひとつからよく伝わる場面でした。小さな不満を言い返したい場面で、この一言が使えます。

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