「hate his guts」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E04で学ぶ英会話

「hate his guts」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

連絡しようと思いながら先延ばしにしていた相手のことを、ふとした知らせで思い出して、複雑な気持ちになった経験はありませんか。

そんな場面で飛び出した「hate his guts」を、『モダンファミリー』シーズン6第4話の前半、ジェイが妻のグロリアに知人の訃報を伝える場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「hate his guts」の意味とニュアンス

hate his guts
意味:(人を)心底嫌う、大嫌いだ

hate someone’s gutsは、特定の人を強く嫌っていることを、くだけた調子で強めて言う口語表現です。hateだけでも「嫌う」という意味ですが、gutsを加えると、その人のすべてが受け付けないほどの嫌悪が強調されます。gutsは「内臓、はらわた」を表す語で、体の奥にあるものまで嫌っているという誇張が、「心底」という響きにつながっています。

形は「hate + 人の所有格 + guts」が基本です。所有格の部分は、his、her、their、myなど、嫌っている相手に合わせて入れ替わります。今回のジェイの発言ではhis gutsで、話題の相手は男性です。自分が嫌われている側なら、He hates my guts.のようにmyを使います。時制も文脈に合わせて変わり、hatedと過去形にすれば、以前に抱いていた嫌悪を振り返る言い方になります。

使われるのは、苦手な同僚や昔の知人など、身近な相手への強い反感を打ち明ける場面です。冗談めかして言うこともあれば、本気の嫌悪を伝えることもあり、どちらの調子なのかは、話し手の口ぶりと前後のやり取りで決まります。

【ここがポイント!】

  • 「hate his guts」の核は、hateに「内臓まで」という誇張が加わった強い嫌悪
  • 所有格はhis / her / their / myなど、嫌う相手に合わせて入れ替える形
  • 過去形のhatedなら、昔の嫌悪を語る言い方になるのがコツ

『モダンファミリー』S06E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、レイ・チャップマンという人物が亡くなったとグロリアに伝える場面です。グロリアの返事を受けてジェイが話を訂正し、チャップマンとの関係を説明したあと、最後にhated his gutsが出てきます。

Jay: Ray Chapman just died.
(レイ・チャップマンが死んだ。)

Gloria: I know! He used to give me the best bonings.
(知ってるわ! あの人、最高の骨抜きをしてくれたのよね。)

Jay: You’re thinking of our butcher — Ray Eastman. I hope. No, Chapman was a Navy buddy. I always meant to write to him.
(お前が言ってるのはうちの肉屋のレイ・イーストマンだろ。そうだといいがな。いや、チャップマンは海軍時代の仲間だ。手紙を書こうと思ってたんだがな。)

Gloria: Oh, Jay, that’s so sad.
(ああ、ジェイ、それはとても悲しいわ。)

Jay: I hated his guts. It’s like they say — you cannot put these things off.
(俺はあいつのことが大嫌いだった。よく言うだろ、こういうことは先延ばしにできないって。)

Modern Family Season6 Episode4 (Marco Polo)

シーン解説と心理考察

ジェイが「レイ・チャップマンが死んだ」と短く告げると、グロリアは「知ってるわ!」と応じ、「あの人、最高の骨抜きをしてくれたのよね」と続けます。ジェイはその話を「うちの肉屋のレイ・イーストマンのことだろう」と訂正し、チャップマンは海軍時代の仲間で、手紙を書こうと思っていたのだと説明します。ここでは、二人の頭に浮かんでいた人物が別人だったという行き違いが、会話の入り口になっています。

グロリアが「それはとても悲しいわ」と受け止めたあとで、ジェイは「俺はあいつのことが大嫌いだった」と口にします。悲しいという返事のすぐ後に、大嫌いだったという言葉が置かれるため、聞き手の感情と話し手の感情の向きが食い違う瞬間が生まれています。しかも同じ短い会話の中に、手紙を書こうと思っていたという言葉も並んでいます。嫌っていたと言いながら、連絡を取ろうとは考えていたという二つの事実が、ジェイの一言の中に同居している点が見どころです。

最後にジェイは、「よく言うだろ、こういうことは先延ばしにできない」と、誰にでも当てはまる一般論の形で話を締めます。自分の気持ちを説明し尽くすのではなく、言い慣らされた言い方に預けるところに、ぶっきらぼうな話し方がにじみます。hate his gutsのような強い言葉が、この一般論と並ぶことで、簡潔でありながら奥行きのある一言として響きます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

gutsは内臓のことなので、体の一番奥にある内臓まで受け付けない、という様子を思い浮かべてみましょう。表面的に苦手というより、体の内側からはねつけてしまうほどの拒否感が、hate his gutsの強さです。hateだけなら「嫌い」で止まる気持ちが、内臓のイメージを足すことで「心底」の強さまで届きます。

ジェイの場合、手紙を書こうと思っていた相手について、大嫌いだったという強い言葉を口にしました。嫌う気持ちが強くても、相手との関係は簡単に切れないという複雑さが、この短い一言に表れています。覚えるときは、hateの後ろに「その人の内臓」という言葉が付いた形だと考えると、所有格が入る位置も自然に思い出せます。his、her、theirと相手に合わせて入れ替えながら、口に出して練習してみてください。

例文で覚える「hate his guts」

人間関係の中で使われることの多いhate his gutsを、3つの例文で確認していきましょう。

I hated his guts when we were teammates, but now we get along fine.
(チームメイトだった頃は彼が大嫌いだったけど、今は仲良くやっているよ。)
昔の関係と今の変化を語る場面です。hatedと過去形にすることで、嫌悪が過去のものだったと伝わります。

She hates her boss’s guts, so she updates her résumé every weekend.
(彼女は上司が大嫌いで、毎週末に履歴書を更新しているんだ。)
職場の不満を話すビジネスの場面です。所有格がher boss’sと名詞の形になっても、同じ型で使えます。

A: Do you still see your old roommate?
B: No, I hated her guts by the end.
(A:昔のルームメイトとはまだ会ってるの?)
(B:いいえ、最後のほうは彼女のことが大嫌いだったから。)
過去の人間関係を尋ねられて答える会話です。by the endを添えると、時間とともに嫌悪が強まっていった流れまで伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

can’t stand
(我慢できない、耐えられない)
hate his gutsが感情の強さに重点があるのに対し、can’t standは、その人や状況に耐えられないという受け入れられなさに重点があります。

detest
(心底嫌う、嫌悪する)
detestは改まった響きのある動詞です。hate his gutsは、同じ強い嫌悪をくだけた言い回しで表す点が違います。

have a grudge against
(〜に恨みを持つ)
have a grudge againstは過去の出来事への恨みが中心の表現です。hate his gutsは、理由がどうであれ、相手そのものを嫌う気持ちを表します。

Note|hate his guts、hateだけとは違う強さの出どころ

同じ「嫌い」を表すのに、hateだけで済ませずgutsを足す言い方があります。ここでは、hate his gutsの強さがどこから来るのかを、構成語の意味と類義表現との使い分けから整理します。

まず構成語です。hateは「憎む、嫌う」、gutsは「内臓、はらわた」という意味で、文字どおりには「彼の内臓を憎む」になります。実際に内臓を嫌っているわけではなく、相手のすべてを嫌っているという誇張として働きます。この誇張があるため、hateだけよりも感情の強さがはっきり伝わります。

次に類義表現との違いです。can’t standは「耐えられない」という受け入れられなさを述べる言い方で、感情の強さより、その人や状況と一緒にいられないという点が中心です。detestは改まった響きのある動詞で、強い嫌悪を落ち着いた語調で述べるときに向きます。hate his gutsは、強い嫌悪をくだけた誇張で表す点で、この二つとは使いどころが分かれます。

ジェイの「I hated his guts.」は、過去形のhatedと組み合わさり、昔の嫌悪を振り返る言い方になっています。強さの出どころを構成語から確かめておくと、場面に合わせた言い分けがしやすくなります。

まとめ|大嫌いと手紙、ジェイの一言に同居したもの

hate his gutsは、特定の人を心底嫌っていることを、内臓まで嫌うという誇張で強めて言う口語表現です。所有格を相手に合わせて入れ替え、過去形にすれば昔の嫌悪も語れます。

苦手な相手の話や、過去の人間関係を振り返る場面で、hateだけでは足りない強さを出したいときに使える言い方です。can’t standやdetestとの違いを押さえておくと、強さや改まり具合に合わせて表現を選べます。

大嫌いだったと言いながら、手紙を書こうと思っていたとも語ったジェイの一言には、簡単には割り切れない気持ちがのぞいていました。会話のレパートリーに加えてみてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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