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からかわれたり、してやられたりしたときに、「このままでは終われない、やり返してやろう」と気持ちが燃えたことはありませんか。
そんなときにぴったりの「strike back」を、『モダンファミリー』シーズン6第17話の中盤、動画のことをルークから知らされたフィルが、反撃を宣言する場面から、一緒に見ていきましょう。
「strike back」の意味とニュアンス
strike back
意味:反撃する、やり返す
strike back は、攻撃や非難、からかいなどを受けたあとに、相手へやり返す行動を表す表現です。strike は「打つ」「攻撃する」、back は「元の相手のほうへ」という向きを表す語です。この2語が組み合わさって、「受けたものを相手に打ち返す」という感覚になります。
やり返す相手を示したいときは、strike back at + 相手 の形にします。strike back at the critics(批評家たちに反撃する)のように、at のあとに相手を置きます。相手が文脈から明らかなときは、at 以下を省いて strike back だけで言い切ることもできます。
使える場面は、日常の言い返しから、スポーツの試合、ビジネスでの対抗策まで幅広く、「やられっぱなしでは終わらない」という姿勢を表すのに向いています。The team struck back with two goals in the second half.(チームは後半に2点を取って反撃した)のように、反撃の手段を with で添える形もあります。
strike は不規則に変化する動詞で、過去形は struck です。back は副詞なので、時制が変わっても形は変わらず、動詞の部分だけが変化します。時制を変えたときも、後ろの back や at の位置は動きません。
過去の出来事なら struck back、これからの意思なら will strike back や have to strike back と、時制や助動詞に合わせて形を変えます。
【ここがポイント!】
- 「strike back」の核は、受けたものを相手のほうへ打ち返す動き
- 相手を示すときは at を使い、文脈で明らかなら省いて言い切ることもできる
- 「〜しなきゃ」と決意を示す have to と組み合わせると、反撃の宣言になるのがコツ
『モダンファミリー』S06E17のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
ルークがフィルに、見たほうがいいものがあると声をかけ、YouTube にあがった動画のことを伝える場面です。動画の題名と再生回数を聞いたフィルが、反撃を口にします。
Luke: Dad, you might want to see this.
(パパ、これ見たほうがいいよ。)— Oh!
(あっ!)Phil: He put us on YouTube?
(あいつ、俺たちをYouTubeに載せたのか?)Luke: He called it “Drone One, Idiots Zero. It has 32,000 views.
(「ドローン1、バカども0」ってタイトルなんだ。3万2000回再生されてるよ。)Phil: We have to strike back. That drone just messed with the wrong idiot.
(反撃しなきゃな。あのドローン、ちょっかいを出すバカを間違えたな。)Modern Family Season6 Episode17 (Closet? You’ll Love It!)
シーン解説と心理考察
ルークの「パパ、これ見たほうがいいよ」で、場面が動き出します。何を見てほしいのかは、この時点ではまだ明かされません。続く「あっ!」という短い声を挟んで、フィルの「あいつ、俺たちをYouTubeに載せたのか?」が来ます。フィルの問いから、見てほしいものが動画で、しかも自分たちに関わるものらしいことが分かります。
ルークは、動画の題名と再生回数を、事実として並べます。「ドローン1、バカども0」という題名は、勝ち負けの点数のような形をしています。3万2000回再生という数字が、その動画が広く見られていることを示しています。
これを聞いたフィルは、「反撃しなきゃな」と言い切ります。題名にある「バカども」という言葉を、フィルは「ちょっかいを出すバカを間違えた」と、自分の言葉に取り込んで返しています。点数で負けているという見立てに、負けを認めるのではなく、やり返す意思で応じる流れです。
フィルの二つの文は、役割が分かれています。最初の We have to strike back. が反撃の宣言で、次の That drone just messed with the wrong idiot. が、その理由づけです。宣言を先に言い切り、あとから理由を足す順序なので、聞き手は結論から受け取れます。
We have to という言い方に、決意の強さが表れています。「〜しなければならない」と自分に課すことで、単なる思いつきではなく、はっきりした宣言になっています。ドローンに向けた反撃の意思を、冗談めかした口ぶりで示す一言として響きます。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
strike back は、飛んできた球を、同じ方向へ打ち返すラケットの動きで覚えられます。
球を打つ(strike)動きが、back という向きで、来た方向へ返っていく。受けたものを受け身のまま終わらせず、相手のもとへ打ち返す。この動きが、strike back の中心にあります。
フィルの「反撃しなきゃな」も、動画の題名で自分たちが点を取られた形になったところへ、打ち返す構えを見せる言葉でした。動画の題名が点数の形をしていたところも、勝負の場面を思わせるものでした。何かをされて、黙って引き下がりたくないと思ったとき、飛んできた球を打ち返す姿を思い浮かべてみると、この表現が自然に出てきます。
例文で覚える「strike back」
やり返す場面で使う strike back を、3つの例文で確認していきましょう。
The team struck back with two goals in the second half.
(チームは後半に2点を取って反撃しました。)
試合の展開を語るスポーツの場面です。with のあとに反撃の手段を添えると、どうやり返したのかが具体的に伝わります。
She decided to strike back at the critics with facts.
(彼女は批判に対して、事実で反撃することにしました。)
反論を語るビジネスやニュースの場面です。at のあとに相手を置く形が確認できます。
A: They laughed at our plan.
B: Let’s strike back by proving them wrong.
(A:みんな私たちの計画を笑ったよ。)
(B:間違いだって証明して、やり返そう。)
見返そうと励まし合う友人同士の会話です。by のあとに反撃の方法を続ける形になっています。
あわせて覚えたい関連表現
fight back
(反撃する、抵抗する)
fight back は、攻撃に対して抵抗する側の姿勢に重点があります。strike back は、相手にやり返す攻めの動きを強く感じさせるところが違います。
get back at
(〜に仕返しをする)
get back at は、仕返しの相手を後ろに置く構文です。個人的な恨みを晴らす響きがあり、勝負や対立の反撃にも広く使う strike back とは、場面が少し異なります。
hit back
(やり返す、言い返す)
hit back は、殴り返す動きのほか、言い返す場面にも使う言い方です。strike back と近い意味ですが、hit は「叩く」動きに近い語です。
Note|strike back は、相手を「at」で示すか、示さないかで形が変わる
strike back は、やり返す相手を示すかどうかで、形が変わる表現です。ここでは、その構文を整理します。
相手を示すときの形は、strike back at + 相手 です。She decided to strike back at her rivals.(彼女はライバルたちに反撃することにした)のように、at のあとに相手を置きます。反撃の手段を示したいときは、さらに with を添えて、strike back at her rivals with a lower price(値下げでライバルたちに反撃する)のように続けます。
一方で、相手が文脈から明らかなときは、at 以下を省けます。フィルの We have to strike back. がその形です。前の場面で、何にやり返すのかがすでに共有されているので、相手を言わなくても意味が通ります。ここで相手を言い足すなら、We have to strike back at that drone. のような形になります。
つまり、相手を言うなら at、言わないなら strike back だけ、と覚えておけば、状況に合わせて選べます。
fight back や get back at と比べるときも、この構文の違いが手がかりになります。get back at は、仕返しの相手を後ろに置いて使います。
相手を示すか、省くか。その選択が、形を決めます。
まとめ|反撃の宣言を、一言で言い切る
strike back は、受けたものを相手のほうへ打ち返す動きを表す表現です。相手を示すときは at を使い、文脈で明らかなら省いて言い切ります。
have to と組み合わせると、「〜しなきゃ」という決意をはっきり宣言する形になります。fight back や get back at と並べて、抵抗する姿勢なのか、仕返しの気持ちなのかを整理しておくと、使い分けに役立ちます。
動画の題名を聞いたフィルが、負けを認めるのではなく、反撃の意思で応じる。その切り返しが、この表現の勢いをよく表していました。やられたことに、やり返す気持ちを言葉にしたいときの一言として、会話の引き出しに加えてみてください。


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