「in his defense」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E17で学ぶ英会話

「in his defense」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かの失敗や不格好な行動を前にして、「責めないであげて、事情があるんだよ」とひとこと添えたくなったことはありませんか。

そんなときにぴったりの「in his defense」を、『モダンファミリー』シーズン6第17話の前半、ドローンをめぐる騒ぎのあとで、ルークが理由を言い添える場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「in his defense」の意味とニュアンス

in his defense
意味:彼を弁護すると、彼のために言っておくと

in his defense は、責められそうな人物のために「こういう事情があった」と理由を添える言い方です。直訳は「彼の防御のなかで」で、defense は「防御」「弁護」を表す語です。責める側から一歩下がって、その人の側に立つような響きになります。

使い方は、文の頭に置いて、コンマのあとに弁護の中身を続けるのが基本の形です。In his defense, he had only slept two hours.(彼のために言っておくと、彼は2時間しか寝ていなかった)のように、言い訳ではなく「事情の説明」として理由を並べます。

his の部分は、かばう相手に合わせて入れ替えます。女性なら in her defense、複数の人なら in their defense と言います。自分をかばうときは in my defense と言い、「私の言い分を言わせてもらうと」という自己弁護の切り出しになります。

かばうといっても、相手の行動そのものを正しいと言い切るわけではありません。「そうなった事情を考えれば、無理もない」という、理解を添える言い方です。

【ここがポイント!】

  • 「in his defense」の核は、責められそうな人の側に立って、事情を言い添えること
  • his は her・their・my に入れ替えられ、自分の言い分を切り出す in my defense にもなる
  • 文頭に置いてコンマで区切り、そのあとに理由を続けるのがコツ

『モダンファミリー』S06E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ドローンをめぐる騒ぎのあと、誰かの叫び声が上がり、続いてマニーが結果を淡々と口にします。それに続くルークの一言が、今回のフレーズです。水が冷たいという事情を挙げて、その人をかばう形になっています。

— My eyes! My eyes! Oh!
(目が! 目が! うわっ!)

Manny: And just like that, it disappears.
(そしてあっという間に、消えちゃったね。)

Luke: In his defense, the water’s really cold.
(彼のために言っておくと、水はすごく冷たいんだ。)

Modern Family Season6 Episode17 (Closet? You’ll Love It!)

シーン解説と心理考察

叫び声、マニーの一言、ルークの一言という3つの発言が、テンポよく並んでいます。最初の「目が! 目が! うわっ!」は、短く畳みかける叫びです。何かが起きたことは、その勢いから伝わってきます。

そこへマニーが「そしてあっという間に、消えちゃったね」と、結果だけを短くまとめます。叫び声のあとに、起きたことを短い言葉でまとめる役割を担う発言です。

ルークの in his defense は、その結果を受けて、理由を言い添える働きをしています。挙げられているのは「水はすごく冷たい」という、ごく具体的な事実ひとつです。起きたことを受けて、理由をひとつ置くことで、「無理もない」というやわらかな見方を差し出しています。

英文を見ると、In his defense の部分がコンマで区切られ、そのあとに the water’s really cold と、短く完結した文が続いています。前置きと中身がはっきり分かれているので、聞き手は「これから理由が来る」と身構えることなく、すっと事情を受け取れます。

この一言は、相手を強く弁護するというより、軽く理解を添える調子です。「彼をかばっておくと」と前置きしながら、中身はささやかな事情ひとつだけ。この軽さが、in his defense という言い方の、気負わない使い方をよく表しています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

in his defense は、責める人たちの輪から一歩外へ出て、かばう相手の隣に立つ姿で覚えられます。

defense は「防御」の語なので、相手の前に立って盾になる様子を思い浮かべると分かりやすくなります。ただし、あくまで軽く前に出るだけで、相手を全面的に守り切る大げさな盾ではありません。理由をひとつ添えて、「まあ、こういう事情だから」と空気をやわらげる、小さな盾のイメージです。

ルークの「水はすごく冷たいんだ」も、この小さな盾にあたります。誰かの行動に対して、理由をひとつ差し出す。理由の大きさは、小さくてかまいません。冷たい水のような、身近でささやかな事情ひとつでも、責める空気をやわらげる力になります。そんな場面に出会ったら、隣に立って理由を添える姿を思い浮かべてみると、この表現が出てきます。

例文で覚える「in his defense」

理由を添えて誰かをかばう場面で使う in his defense を、3つの例文で確認していきましょう。

In her defense, the instructions were really confusing.
(彼女を弁護すると、説明書は本当に分かりにくかったです。)
同僚のミスに理由を添える職場の場面です。his を her に入れ替えた形で、かばう相手が女性のときの言い方を確認できます。

In my defense, nobody told me the meeting had moved.
(言い訳をさせてもらうと、会議の場所が変わったなんて誰も教えてくれませんでした。)
遅刻の理由を説明する場面です。in my defense は、自分の言い分を切り出すときの形です。

A: Why did the dog ruin the couch?
B: In his defense, we left him alone all day.
(A:どうして犬がソファをだめにしたの?)
(B:かばうわけじゃないけど、一日じゅう留守番させたからね。)
ペットの行動に理由を添える家庭の会話です。人だけでなく、動物の行動に理由を添えるときにも使えます。

あわせて覚えたい関連表現

in my defense
(私の言い分を言わせてもらうと)
in my defense は、自分をかばう言い方です。in his defense が他人を弁護するのに対し、こちらは自分の事情を切り出す形になります。

to be fair
(公平に言うと)
to be fair は、特定の人をかばうとは限らず、公平な見方を足す言い方です。in his defense は、特定の人物のために理由を添えるところが違います。

give someone the benefit of the doubt
((疑わしくても)〜を信用してあげる)
give someone the benefit of the doubt は、相手を疑わずに信じる行動を表します。in his defense は、理由を添えて弁護する発言の切り出しにあたります。

Note|In + 所有格 + defense は、所有格を入れ替えて使い回せる

in his defense は、his の部分を入れ替えることで、いろいろな相手に使い回せる形です。ここでは、その構文を整理します。

基本の形は、In + 所有格 + defense, のあとに理由を続ける文頭の形です。かばう相手が「彼」なら his、「彼女」なら her、「彼ら」なら their、自分なら my と入れ替えます。The kids were tired.(子どもたちは疲れていた)のような理由を続ければ、In their defense, the kids were tired.(彼らのために言っておくと、子どもたちは疲れていた)という文ができあがります。

入れ替える語は、主語ではなく所有者を示す語です。他人の行動を評価するときは、その人を指す所有格を選びます。自分の行動に理由を付けるなら my を選びます。こうして、かばう相手に合わせて所有格だけを変えれば、同じ型で使い回せます。

コンマのあとに続く中身は、文として成り立つ一つの理由です。ルークの In his defense, the water’s really cold. も、コンマのあとに「水はすごく冷たい」という完結した文が続いています。

型は一つ、入れ替えるのは所有格だけです。

まとめ|理由をひとつ添えるだけの、やわらかな弁護

in his defense は、責められそうな人の側に立って、事情をひとつ言い添える表現です。文頭に置き、コンマのあとに理由を続けます。his は her・their・my に入れ替えられ、自分の言い分を切り出すときには in my defense になります。

大げさに守るのではなく、理由をひとつ差し出して空気をやわらげる。ルークの一言にも、その軽やかさが表れていました。騒ぎのあとに置かれた短い言葉が、騒ぎのあとに、理由を添える短い言葉が置かれています。

誰かの失敗に理由を添えたいときや、自分の言い分を切り出したいときの一言として、表現の引き出しに加えてみてください。

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