「But don’t blame it on me.」に見る、人のせいにする言い訳を封じる返しと、自分の本音を認める英語表現|『モダンファミリー』S04E06で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「But don't blame it on me.」に見る、人のせいにする言い訳を封じる返しと、自分の本音を認める英語表現|『モダンファミリー』S04E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン4第6話では、自慢の乗り物を家族にからかわれたフィルに、バイクを持つかどうかという話が持ち上がります。乗らない理由を妻のクレアに預けるフィルと、それをあっさりかわすクレアのやりとりが交わされる回です。

今回は、人を理由にする言い方、言い訳の矛先を外す返し、そして最後に自分の好みを認める言い方を、場面の流れに沿って見ていきます。日常の買い物や趣味の話にも応用しやすい言い回しがそろっています。

目次

からかわれた乗り物と「would ever let me」

この回の序盤、フィルが運動を兼ねて乗るつもりのストリートストライダーは、家族の間でまったく評判がよくありません。フィル自身は気に入っているものの、周りからは次々と冷やかしの言葉が飛んできます。

Phil: What’s, uh, what’s your beef with my streetstrider?
(えっと、俺のストリートストライダーの何が不満なんだい?)

Alex: Even I think it’s nerdy, and I’m fluent in elvish.
(私でさえオタクっぽいと思うわよ。エルフ語がぺらぺらな私がね。)

Phil: It’s not nerdy.
(オタクっぽくなんかないさ。)

Phil: Luke, back me up.
(ルーク、援護してくれよ。)

Luke: I hope you mean into the garage, because I have friends on this street.
(それ、ガレージにバックで入れろって意味だといいけど。この通りには友達が住んでるんだから。)

Claire: Honey, you finally found something less cool than those pants that zip off into shorts.
(あなた、ついに見つけたのね。ファスナーで短パンになるあのズボンよりダサいものを。)

Modern Family Season4 Episode6 (Yard Sale)

What’s your beef with ~? は「〜の何が気に入らないの?」と不満の中身を尋ねるくだけた言い方で、beef はここでは牛肉ではなく「文句、不満」を指します。back me up は「味方してくれ」という頼み方です。ルークは、車を後ろ向きに動かす back up に引っかけて、ガレージにしまう話へずらしたと読み取れます。

別の場面で、ジェイはフィルにバイクへの関心を尋ねます。

Jay: What, you wouldn’t be interested in it, would you?
(なんだ、まさかお前が興味あるわけじゃないだろうな?)

Phil: Why wouldn’t I be?
(なんで興味がないと思うんです?)

Jay: Well, I just never thought of you as a motorcycle kinda guy.
(いや、お前がバイクに乗るタイプだとは思ったこともなかったんでな。)

Phil: I would be if Claire would ever let me have one.
(乗るタイプですよ。クレアが持たせてくれさえすればね。)

Claire: You can have a motorcycle if you want.
(欲しいなら、バイクを持っていいわよ。)

Modern Family Season4 Episode6 (Yard Sale)

I never thought of you as a ~ kinda guy は、相手に抱いていたイメージを伝える言い方です。フィルの I would be if ~ would ever let me は「〜が許してくれさえすれば、そうなる」という仮定の形で、乗らない理由をクレアに預けています。would ever には「一度でも許してくれるなら」という含みがあり、これまで認めてもらえなかったと言わんばかりの響きになります。クレアはその場で許可を出し、理由の前提そのものを崩しています。

「But don’t blame it on me.」で言い訳の矛先を外す

やりとりが少し続いたあと、クレアはこう言い切ります。

Claire: You don’t have to buy a motorcycle if you don’t want one.
(欲しくないなら、バイクを買わなくてもいいのよ。)

Claire: But don’t blame it on me.
(でも、私のせいにはしないで。)

Claire: I’m fine with it.
(私は構わないんだから。)

Modern Family Season4 Episode6 (Yard Sale)

You don’t have to ~ if you don’t want ~. は「〜したくないなら、〜しなくていい」という意味です。先に出た You can have a motorcycle if you want. と対になっていて、買っても買わなくてもいい、という両方の道を示す形です。

そのうえで出てくるのが But don’t blame it on me. です。blame it on ~ は「それを〜のせいにする」で、it はここでは「バイクを持たないこと」を指すと読めます。許可をはっきり口にしたあとでこの一言を添えると、相手はもう「妻が許さないから」という理由を使えなくなります。最後の I’m fine with it. は「私はそれで問題ない」と自分の立場を念押しする一言です。

英語 意味 この場面での働き
You can ~ if you want. 〜したいならしていい 許可を出す
You don’t have to ~ if you don’t want ~. 〜したくないならしなくていい 逆の選択も認める
don’t blame it on me 私のせいにしないで 言い訳の矛先を外す
I’m fine with it. 私は構わない 自分の立場を示す

blame it on ~ は、遅刻を渋滞のせいにする He always blames it on traffic. のように、身近な言い訳の話でも使われます。人の決断に口を出すのではなく、「決めるのはあなた」と返すための組み合わせとして覚えておくと便利です。

「I know what I am.」で自分の好みを認める

後の場面で、戻ってきたフィルにクレアが声をかけます。

Claire: There he is! Sweetheart, do you love it?
(来た来た! ねえ、気に入った?)

Phil: No, Claire, I do not love it.
(いや、クレア、気に入ってないよ。)

Claire: Oh, that’s too bad ‘cause you look so cool on that.
(あら残念。それに乗ってるとすごくかっこよく見えるのに。)

Phil: Do I, Claire? Do I really?
(そうかい、クレア? 本当にそう見える?)

Claire: What happened?
(何があったの?)

Phil: It’s a long story.
(話せば長くなるよ。)

Phil: Check your in-box.
(受信箱を見てくれ。)

Modern Family Season4 Episode6 (Yard Sale)

There he is! は、待っていた相手が姿を見せたときの「来た来た!」にあたる一言です。フィルの I do not love it. は don’t と縮めずに言うことで、否定をはっきり強める形になっています。Do I? Do I really? は相手の言葉を疑問形で聞き返し、「本当にそう?」と疑いを示す返し方です。It’s a long story. は詳しい説明を避けたいときの決まった言い回しで、フィルもここでは何があったかを語りません。

続けてバイクは買わないと告げたフィルは、こう言います。

Phil: I know what I am, Claire.
(自分が何者かは分かってるよ、クレア。)

Phil: I’m not a rider.
(俺はライダーじゃない。)

Phil: I’m a strider.
(ストライダーなんだ。)

Modern Family Season4 Episode6 (Yard Sale)

I know what I am. は「自分がどういう人間かは分かっている」と、自分の性分を受け入れるときの言い方です。rider と strider は語尾の音をそろえた言葉遊びで、バイク乗りではなく、からかわれたストリートストライダーの側に自分を置き直しています。最初はクレアを理由に挙げていたフィルが、最後は自分の好みとして選び直す流れが見どころです。

まとめ|言い訳の矛先と自分の好み

I would be if ~ would ever let me で人を理由にする言い方、You can ~ if you want. と But don’t blame it on me. で矛先を外す返し、そして I know what I am. で自分を認める言い方。一つの買い物の話から、言い訳と本音の境目を表す英語が見えてきます。

欲しいものを前に迷う場面は、日常でも身近です。次回も『モダンファミリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。

ヤードセールでの値切りのやりとりや、ヤードセールという行事そのものは、同じ回のほかのコラムで取り上げています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次