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『フレンズ』シーズン4第6話では、ケータリングの仕事になかなか踏み出せないモニカに、フィービーがお金を貸すと申し出ます。そのあと、貸したお金を返してほしいと切り出す場面も出てきます。
友達同士のお金の話は、借りるときより返してもらうときのほうが言い出しにくいことがあります。貸すと申し出る一言、冗談に乗せた催促とその引っ込め方、借りができたときのお礼まで、場面ごとに見ていきます。
「I will lend you money」自分から貸すと申し出る
モニカとレイチェルの部屋で、モニカは大きなケータリングの仕事を断ったと話します。理由は、それだけの仕事をこなすお金も機材もないからでした。それを聞いたフィービーが、モニカに問いかけます。
Phoebe: You have been playing around with catering for over three years. Do you want to be a caterer or not?
(3年以上もケータリングをちょこちょこやってるじゃない。ケータリングの仕事をしたいの、したくないの?)
Monica: I don’t know.
(わからない。)
Phoebe: There you go! That’s the spirit!
(それよ! その意気!)
Phoebe: Now if you need money I will lend you money. But just get moving!
(お金が要るなら貸してあげる。だから、とにかく動き出して!)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)
Do you want to ~ or not? は「〜したいの、したくないの?」と、相手に態度をはっきりさせるよう促す聞き方です。「わからない」という答えにもフィービーは「その意気」と返し、話をお金の申し出へ進めます。
if you need money, I will lend you money は、相手が頼む前に「必要なら貸す」と条件付きで申し出る言い方です。lend は「貸す」で、lend 人 money の語順で使います。続く just get moving は「とにかく動き出して」と行動を促す一言です。
このあとモニカが食材や道具に500ドルほど要ると言うと、フィービーは、それで動き出すなら貸す価値があるし、モニカは何か月も働いていないと付け加えます。
Monica: You’re not working, either.
(あなただって働いてないじゃない。)
Phoebe: Yes, but I’m doing this.
(そうよ、でも私はこれをしてるの。)
Monica: That’d be great. Thank you.
(そうしてもらえたら助かる。ありがとう。)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)
either は否定文の最後に置いて「〜もまた…ない」を表します。フィービーの「でも私はこれをしてる」は、モニカの背中を押していること自体を指した切り返しと読み取れます。最後の That’d be great. は「そうしてもらえたら助かる」と、申し出をありがたく受ける返事です。
「Plus my money」冗談に乗せて返してほしいと切り出す
同じ部屋の別の場面で、仕事がうまくいったと話したモニカが、買ったばかりのフライパンを手に新しい道具を見せます。
Monica: Look! I’m an omelet station! “Omelet, made to order.”
(ほら! オムレツ係よ!「オムレツ、ご注文に応じてお作りします」。)
Phoebe: I’ll have one, please. Plus my money.
(ひとつお願い。あと、私のお金もね。)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)
I’ll have one, please. は、お店で「それをひとつください」と注文するときに使われる表現です。フィービーはモニカの「ご注文に応じて」という冗談に乗って注文し、そのまま Plus my money. と続けます。plus は「それに加えて」で、名詞を後ろに置くだけで「あと〜も」と付け足せます。返済の話が、注文の流れに続けて切り出されています。
モニカは、すぐに返してほしいとは思っていなかったと言い、借りたお金で道具をそろえたこと、次の仕事の代金で返すつもりだということを伝えます。これを聞いたフィービーの返事がこちらです。
Phoebe: Oh! Okay. Ooh, sorry I acted like a bank.
(あ、そう。うーん、銀行みたいなこと言ってごめんね。)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)
act like ~ は「〜のように振る舞う」です。返してほしいと言った自分を銀行にたとえ、謝る形で催促を引っ込めています。本心からの謝罪か、軽い皮肉を含むのかは、作中でははっきりしません。借りた側の「すぐに要るとは思わなかった」「次の代金で返す」という説明とあわせて、貸し借りの両側の言い方を一度に確認できるやりとりです。
「I owe you one」借りができたときと、お釣りの確認
場面が変わり、チャンドラーは、ジョーイの恋人キャシーの誕生日に贈る本をジョーイに託します。ジョーイからの贈り物として渡すためです。受け取ったジョーイはお礼を言っていったん部屋を出ると、戻ってきてお釣りのことを尋ねます。
Joey: Oh, you got it. Thanks, man. Thanks for doing this. I owe you one.
(おう、任せとけ。ありがとな。助かったよ。借りができたな。)
Joey: Hey! There wasn’t change from that 20, was there?
(なあ! あの20ドル、お釣りはなかったよな?)
Chandler: No. It came out to an even 20.
(ないよ。ちょうど20ドルだった。)
Joey: Wow. That’s almost as much as a new book.
(へえ。新品の本とほとんど同じ値段じゃん。)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)
I owe you one. は「一つ借りができた」という意味のお礼です。お金の借りではなく、何かをしてもらったことへの感謝を、いつか返すという形で伝えます。ここでは、チャンドラーが探してきた本を自分の贈り物にさせてもらうことへのお礼として使われています。You got it. は「了解」「任せて」と頼みを引き受ける返事です。
change は「お釣り」です。There wasn’t ~, was there? は否定文に付加疑問を付けて「〜はなかったよね?」と確かめる形で、ジョーイが前に20ドルを渡していたことがうかがえます。チャンドラーの come out to ~ は「合計が〜になる」、an even 20 は「ちょうど20」です。ジョーイの最後の一言は、古い版の本の値段を新品と比べた感想です。
まとめ|友達とのお金の貸し借りの英語
I will lend you money で申し出て、Plus my money で冗談に乗せて催促し、Sorry I acted like a bank で引っ込める流れを見てきました。お礼の I owe you one とあわせて覚えておくと、お金や頼みごとをめぐるやりとりを角を立てずに進めやすくなります。
モニカとフィービーのやりとりを観ていると、言い出しにくい話をやわらげる言い方が見えてきます。
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