「Did you or did you not tell him?」と問い詰められたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S04E10で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「Did you or did you not tell him?」と問い詰められたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S04E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン4第10話では、チャンドラーの紹介でデートをしたレイチェルが、チャンドラーが相手に何を伝えたのかを確かめる場面が二度出てきます。どちらの場面でも、同じ一文が正反対の内容について使われます。

相手に念を押す言い方、白黒をはっきりさせる問い詰め方、責められたときの返し方、そして落ち込んだ相手への声のかけ方を、二つの場面から順に見ていきます。

目次

「You don’t tell the guy that!」念を押して確かめる

一つ目はカフェのセントラルパークの場面です。レイチェルは、紹介されたパトリックとのデートが楽しく、真剣な関係になるかもしれないとチャンドラーに話します。それを聞いたチャンドラーの反応から始まります。

Chandler: Really? I thought you weren’t even looking for something serious. I thought you were looking for some kind of a fling.
(本当に? 真剣な付き合いなんて求めてないと思ってたよ。軽い付き合いがしたいんだと思ってた。)
Rachel: Well, you know, possibly. You didn’t… tell him that, though… right?
(まあ、そうね、そうかもね。でも……彼にそれは……言ってないわよね……?)
Chandler: No?
(……言ってない?)
Rachel: You told this guy that I was looking for a fling?! You don’t tell the guy that!
(この人に、私が軽い付き合いを求めてるって言ったの?! そういうことは男の人に言わないものなの!)
Friends Season4 Episode10(The One with the Girl from Poughkeepsie)

fling は、深入りしない短い付き合いを指す語です。チャンドラーが紹介を持ちかける前に、レイチェルはそういう付き合いでもいいと話していました。チャンドラーはその言葉を覚えていたことになります。

レイチェルの You didn’t tell him that, though, right? は、否定の文のあとに right? を付けて「言ってないよね?」と念を押す形です。though は「でも」と前の話を受けて切り返す働きで、ここでは文の終わりに置かれています。返ってきたのは、疑問の形の No? でした。言い切らない「No」が、かえって答えを伝えてしまう返事になっています。

最後の You don’t tell the guy that! の you は、目の前のチャンドラーだけを指すのではなく、「人は普通」という一般論の you です。現在形と組み合わせることで、「そういうことは言わないものだ」と、やってはいけないことを言い切る言い方になります。

「I did! I absolutely did!」問い詰められたときの返し

二つ目は、チャンドラーとジョーイの部屋の場面です。部屋に入ってきたレイチェルが、チャンドラーに切り出します。

Rachel: Patrick just ended things with me. Did you or did you not tell him that I was looking for a serious relationship?
(パトリックに終わりにされたわ。私が真剣な付き合いを求めてるって、彼に言ったの、言ってないの?)
Chandler: I did! I absolutely did!
(言った! ちゃんと言ったよ!)
Rachel: You idiot!
(このバカ!)
Chandler: I’m sure you’re right, but why?
(きっと君の言うとおりなんだろうけど、なんで?)
Rachel: You don’t tell a guy that you’re looking for a serious relationship. You don’t tell the guy that! Now you scared him away.
(真剣な付き合いを求めてるなんて、男の人に言わないものなの。そういうことは言っちゃだめ! あなたのせいで怖がって逃げちゃったじゃない。)
Friends Season4 Episode10(The One with the Girl from Poughkeepsie)

end things with ~ は「〜との関係を終わらせる」という意味です。続く Did you or did you not ~? は、Did you ~? に or did you not を足して「したの、しなかったの?」と二択で答えを迫る形で、言い逃れを許さない問い詰めの響きがあります。

チャンドラーは I did! I absolutely did! と答えます。absolutely は「完全に」「間違いなく」と強める副詞で、ここでは「ちゃんと言った」と強く言い切る返事になっています。ところが返ってきたのは非難の一言でした。そこでチャンドラーは I’m sure you’re right, but why? と、相手が正しいことを先に認めてから理由を聞いています。

レイチェルの説明には、一つ目の場面と同じ You don’t tell the guy that! が出てきます。前回は軽い付き合い、今回は真剣な付き合いと、伝えてほしくなかった中身が正反対になっているところが、二つの場面を並べると分かります。scare ~ away は「〜を怖がらせて追い払う」です。

謝る言葉と、それへの返しが続きます。

Chandler: Oh, man. I am sorry. I am so, so sorry.
(ああ、まいったな。ごめん。本当に、本当にごめん。)
Rachel: You know, you should never be allowed to talk to people.
(ねえ、あなたは人と話すのを禁止されるべきよ。)
Chandler: I know! I know!
(わかってる! わかってるよ!)
Friends Season4 Episode10(The One with the Girl from Poughkeepsie)

I am so, so sorry. は so を重ねて謝罪を強める形です。Oh, man. は「ああ、まいった」という前置きとして働いています。レイチェルの you should never be allowed to ~ は「〜させてもらうべきではない」という強い言い方で、ここでは大げさな非難として使われています。チャンドラーの I know! I know! は、相手の言い分をそのまま認める短い返しです。

「I didn’t have to lie once」落ち込む相手を持ち上げる

謝罪のあとも、レイチェルは厳しい言葉を返し、ひとりはつらいと口にします。そこでチャンドラーが言葉をかけます。

Rachel: Being alone sucks!
(ひとりなんて最悪!)
Chandler: You know what? You’re going to meet somebody. You’re a great catch.
(なあ、きっと誰かに出会えるよ。君は最高の相手なんだから。)
Chandler: When I was telling all those guys about you I didn’t have to lie once.
(みんなに君のことを話してたとき、一度もうそをつく必要がなかったんだ。)
Rachel: Really?
(本当?)
Friends Season4 Episode10(The One with the Girl from Poughkeepsie)

Being alone sucks! は、動名詞の Being alone を主語にして「ひとりでいることは最悪だ」と言う形です。suck はくだけた会話で「ひどい」「最悪だ」を表します。

チャンドラーの You’re going to meet somebody. は、be going to で「きっと〜する」と先のことを請け合う言い方です。You’re a great catch. の catch は、ここでは「つかまえる価値のある相手」、つまり恋人として魅力のある人を指す名詞です。釣りの獲物のイメージから来た言い方とされることがあります。

最後の I didn’t have to lie once. は、not ~ once で「一度も〜しなかった」と言う形です。紹介のために何十人もの男性に話したとき、うそをつく必要がなかった、と相手のよさをそのまま伝える励ましです。

まとめ|問い詰める・問い詰められる英語

right? で念を押し、Did you or did you not ~? で答えを迫る言い方と、I’m sure you’re right, but why? や You’re a great catch といった返しを見てきました。責める側と責められる側、両方の言い回しを知っておくと会話の幅が広がります。

言い合いのあとに励ましが続く二人のやりとりを観ると、場面ごとの英語の使い分けが見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、二人のやりとりの前後もつかみやすくなります。

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