「行かない理由を1つでも言って」と言われたら、本当の理由を言えないとき何と返す?|『フレンズ』S05E03で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「行かない理由を1つでも言って」と言われたら、本当の理由を言えないとき何と返す?|『フレンズ』S05E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第3話では、モニカが二度にわたって「理由」を求められます。チャンドラーとの関係を仲間に隠しているモニカには、本当のことが言えません。遅れた理由を聞かれる場面と、誘いを断る理由を迫られる場面が続きます。

理由を聞く側の決まった言い方と、答えに困った側の切り返しを、場面の順に見ていきます。言い訳を作る場面と理由を言わずに断る場面とでは、使われる英語の形も異なります。

目次

「What took you guys so long?」遅れた理由を聞かれて言い訳が崩れる

フィービーの出産を控えて、仲間が病院に着いた場面です。ロス、ジョーイ、レイチェルが先に着いていて、そこへモニカとチャンドラーが駆け込んできます。

Ross: Hey, what took you guys so long? Your cab left when ours did.
(おい、何でそんなに遅かったんだ?お前たちのタクシー、俺たちのと同時に出ただろ。)
Monica: Well, we had to go back ‘cause I forgot my jacket.
(えっと、上着を忘れて取りに戻らなきゃいけなかったのよ。)
Rachel: You… you’re not wearing a jacket.
(あなた……上着、着てないじゃない。)
Monica: Oh, man. I did it again.
(あーあ。またやっちゃった。)
Friends Season5 Episode3(The One Hundredth)

What took you so long? は、直訳すると「何がそんなに時間を取ったの?」です。遅れてきた相手に理由をたずねるときに使われることの多い言い方で、ロスはそこに「同時に出たはずだ」という事実を添えています。you guys は相手が複数のときのくだけた呼びかけで、ここではモニカとチャンドラーの二人を指しています。

モニカは we had to go back ‘cause ~ と、「〜だから戻らなければならなかった」という形で理由を答えます。‘cause は because のくだけた形です。上着を忘れたことを理由に挙げているため、その場で上着を着ていない姿と食い違う点が、そのまま指摘されるきっかけになります。チャンドラーも「その通り」と話を合わせますが、レイチェルの一言で、取りに戻ったはずの上着がないことが分かってしまいます。

最後の I did it again. は「またやっちゃった」という意味です。モニカは上着をまた忘れてきたことにして、言い訳の穴をふさごうとしています。作中で二人が遅れた本当の理由は語られず、話はそのまま次へ進みます。

「I don’t think so.」理由を添えずに誘いを断る

場面は待合室に移ります。モニカとジョーイが座っているところへ、レイチェルが入ってきます。同じ部屋では、チャンドラーが電話を使っています。

Rachel: I just got us dates with two unbelievably cute nurses.
(信じられないくらいかわいい看護師2人と、私たちのデートを取りつけてきたの。)
Friends Season5 Episode3(The One Hundredth)

get us dates は「私たちにデートを取りつける」という意味で、us が「自分とモニカ」を指しています。レイチェルは相手の予定まで伝えて、返事を求めます。

Rachel: Anyway, they want to take us out Saturday night.
(とにかく、土曜の夜に私たちを連れ出したいんだって。)
Rachel: What do you say?
(どう?)
Monica: I don’t think so.
(やめておくわ。)
Friends Season5 Episode3(The One Hundredth)

take ~ out は「〜を(食事やデートに)連れ出す」という言い方です。What do you say? は直訳すると「あなたは何と言う?」で、誘いや提案への返事を求めるくだけた聞き方です。レイチェルは「誰と」「いつ」を先に伝えてから、この一言で返事だけを求めています。

モニカの I don’t think so. は、文字どおりには「そうは思わない」ですが、ここでは誘いを断る返事として使われています。理由を言わずに短く断れる一方で、言い方によってはそっけなく聞こえることもあるとされます。レイチェルはこの返事では引き下がりません。

「Give me one good reason」理由を迫られたときの切り返し

レイチェルは、前に進めと言ってきたのはモニカのほうだと食い下がり、こう続けます。

Rachel: I’m moving on, and you’re moving on with me. Come on. Give me one good reason why you don’t want to go.
(私は前に進むの。あなたも一緒に進むのよ。ほら、行きたくないちゃんとした理由を1つでも言ってみて。)
Monica: Why don’t you give me something that would be a good reason and then I’ll tell you if it’s true?
(理由になりそうなことをそっちが挙げてよ。そしたら、それが本当かどうか答えるから。)
Friends Season5 Episode3(The One Hundredth)

レイチェルが「What?」と聞き返すと、モニカはこう続けます。

Monica: Harder than it sounds, isn’t it?
(言うほど簡単じゃないでしょ?)
Friends Season5 Episode3(The One Hundredth)

その前の move on は「(過去のことにとらわれず)先へ進む」という意味です。レイチェルは I’m moving on と you’re moving on with me を並べて、モニカを自分の話に巻き込んでいます。

Give me one good reason why ~ は「〜する理由を1つでも挙げてみて」と、相手に理由を迫る言い方です。「ちゃんとした理由がないなら来て」という押しの強さが、one good reason に込められています。

モニカの返しは、Why don’t you ~?(〜したらどう?)で始まります。提案のときに使われることの多い形ですが、ここでは理由を考える役目をレイチェルのほうへ回しています。本当の理由を口にできないモニカが、質問をそのまま相手に返す形です。

続く Harder than it sounds, isn’t it? は、文末の isn’t it? で相手に同意を求める付加疑問です。聞き返されたモニカは、理由を挙げる難しさのほうへ話を移しています。それでもレイチェルは、モニカも一緒に来るのだと押し切ります。

まとめ|理由を聞かれたときの英語

What took you so long? で遅れた理由を聞かれ、I don’t think so. で誘いを断り、Give me one good reason why ~ で理由を迫られる流れを見てきました。答えに困った側の Why don’t you ~? や付加疑問の切り返しもそろっています。

隠しごとを抱えたモニカの受け答えに注目すると、同じ英語でも聞こえ方が変わってきます。

この回の別の場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

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