海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン5第16話では、ジョーイが見た夢の話をめぐって、モニカとチャンドラーとのやりとりが続きます。ジョーイは夢を見たと言いかけて口ごもり、二人はその中身を聞き出したうえで、夢が何を意味するのかを考えます。
言いたがらない相手に話を促す英語と、出来事の意味を推し量る英語は、日常の会話でも出番の多い組み合わせです。順に見ていきます。
「I don’t want to talk about it」言いかけて口ごもる友達
場面はチャンドラーとジョーイの部屋です。モニカとチャンドラーがいるところへジョーイが帰ってくると、二人はジョーイの様子がおかしいことに気づき、問いかけます。
Chandler: You’ve been acting strange all day.
(一日じゅう様子が変だぞ。)
Joey: All right. There is something. I, uh… I kind of had a dream… But I don’t want to talk about it.
(分かったよ。あるにはある。俺、その……ちょっと夢を見てさ……でも、その話はしたくない。)
Friends Season5 Episode16(The One with the Cop)
You’ve been acting strange は現在完了進行形で、「ずっと様子が変だ」と、しばらく前から続いている状態の指摘に使われます。all day が付くことで、今に始まったことではないという含みが加わります。様子が変だと指摘して話を促す一文です。
ジョーイの There is something. は「あるにはある」と、隠しごとがあることだけを先に認める一言です。続く I kind of had a dream の kind of は「ちょっと」「なんというか」とぼかす語で、話の中身を言う前の予防線になります。そのうえで I don’t want to talk about it. と、話したくないことをはっきり伝えます。
このあと、ジョーイは夢にモニカが出てきたことを明かします。話したくないと言いながら、少しずつ情報を出していく流れは、言いよどみの多い英文からも読み取れます。
「What was the dream about?」夢の中身を聞き出す
モニカは、夢の中身を正面から尋ねます。
Monica: What was the dream about?
(どんな夢だったの?)
Joey: You were my girlfriend and we were doing the crossword puzzle– you know, like you guys were doing last night. So, that’s it.
(君が俺の彼女で、二人でクロスワードをやってたんだ。ほら、昨日の夜お前たちがやってたみたいに。で、それだけ。)
Friends Season5 Episode16(The One with the Cop)
What was the dream about? は「どんな夢だったの?」と内容を尋ねる基本の形で、about を文末に置いて「何についての夢か」を聞く形です。ジョーイの like you guys were doing last night は、夢の場面を前の晩に見た光景になぞらえる説明で、So, that’s it. は「話はそれだけ」と締める言い方です。
ジョーイの言う前の晩の光景は、この回の冒頭に描かれています。
Joey: What are you guys doing up?
(二人とも、まだ起きてたのか?)
Chandler: Oh, we wanted to finish the crossword before we went to bed.
(ああ、寝る前にクロスワードを終わらせたくてさ。)
Chandler: Do you know a six-letter word for red?
(赤を意味する6文字の単語、分かるか?)
Joey: Dark red.
(ダークレッド。)
Friends Season5 Episode16(The One with the Cop)
doing up の up は「起きている」の意味で、遅くまで起きている相手に声をかける場面で出てくる表現です。a six-letter word for ~ は「〜を表す6文字の単語」で、クロスワードのヒントを相談するときの形です。ジョーイの答えは文字数が合っておらず、チャンドラーはそれを冗談で受け流します。
夢の中身を尋ねるときは、What was it about? のように about で終える形が使いやすく、答える側は like ~ で身近な出来事にたとえると、相手に場面が伝わりやすくなります。ジョーイも、夢の中のクロスワードを「前の晩に二人がしていたのと同じ」と説明しています。
「It could mean that ~」夢の意味を読み解く
夢が何を表しているのかをめぐって、冗談まじりの読み方も出たあと、モニカは別の読み方を示します。
Monica: Or it could mean that you saw Chandler and me together and we were being close and stuff and-and you just want to have that with someone, too.
(あるいは、チャンドラーと私が一緒にいて仲良くしてるのを見て、自分もそういう相手がほしいってことかもしれないわ。)
Friends Season5 Episode16(The One with the Cop)
It could mean that ~ は「〜ということかもしれない」と、可能性の一つとして解釈を差し出す言い方です。could を使うことで、断定せずに「そういう読み方もある」という幅が残ります。文頭の Or は、直前に出た読み方とは別の候補だという合図です。and stuff は「〜とか」と例をぼかして並べる口語の言い回しです。
続いてチャンドラーが、今この場での気持ちを確かめます。
Chandler: Are you attracted to Monica? Right here, right now, are you attracted to her?
(モニカに惹かれてるか?今ここで、この瞬間、彼女に惹かれてるか?)
Joey: Not really.
(別に。)
Chandler: Well, there you have it.
(ほら、それが答えだ。)
Friends Season5 Episode16(The One with the Cop)
チャンドラーの問いは、夢の中ではなく今の気持ちに話を戻すものと読み取れます。Right here, right now は「今この場で」と、時間と場所を限って答えを求める問いかけです。ジョーイの Not really. は「別に」「そうでもない」と否定をやわらげた返事で、チャンドラーの there you have it は「ほらね」「それが答えだ」と結論を示すひと言です。モニカも、今はスウェット姿だからと返しつつ、ジョーイは恋人がほしいのだとまとめます。
まとめ|夢の話を聞き出し、意味を言い合う英語
You’ve been acting strange all day で切り出し、I don’t want to talk about it と渋る相手に What was the dream about? と尋ね、It could mean that ~ で読み方を差し出す流れを見てきました。聞き出す側と打ち明ける側の英語がそろう場面です。
言いよどむジョーイの英語も、ドラマを観ながら味わえます。
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