「miscount」と「count wrong」はどう違う?窓の数から部屋の場所を割り出す英語|『フレンズ』S05E17で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「miscount」と「count wrong」はどう違う?窓の数から部屋の場所を割り出す英語|『フレンズ』S05E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第17話では、ジョーイがモニカの部屋の窓から、向かいのロスの建物に住む女性の部屋を探し当てようとします。窓の数を頼りに何階の何番目かを割り出すのですが、行ってみるとなぜかロスの部屋に着いてしまいます。

数え間違いを英語でどう言うか。自分で認めるときと人に指摘されるときの違い、そして部屋の位置を伝える言い方を見ていきます。

目次

「She’s on the third floor.」窓から何階かを数える

モニカの部屋の窓際で、ジョーイは向かいの建物の女性が手を振ってくれたことに気づきます。ジョーイが合図を返すと、女性はまた手を振ります。モニカに向かってうまくいったと喜んだあと、ジョーイは窓の向こうへ合図を送り、部屋の場所を数え始めます。

Joey: She’s waving me over.
(こっちに来いって手招きしてる。)
Joey: Okay, I’ll be right over.
(よし、すぐ行くよ。)
Joey: Let’s see. She’s on the third floor.
(えーと。彼女は3階だな。)
Friends Season5 Episode17(The One with Rachel’s Inadvertent Kiss)

wave ~ over は「手を振って〜を呼び寄せる」という意味で、She’s waving me over. は「手招きされている」とジョーイが受け取った言い方です。I’ll be right over. は「すぐそっちへ行く」と返すときの決まった形で、over が相手のいる場所を指しています。

Let’s see. は、考えたり数えたりする前に置く「えーと」にあたる一言です。続く She’s on the third floor. のように、何階にいるかは on the ~ floor で表します。階を言うときは third のような順序を表す語を使うのがポイントで、three floor とは言いません。同じように、部屋の並びも eighth apartment のように順序を表す語で数えます。

ここで数えているのは、向かいの建物の窓です。外から窓の並びを見て階を割り出すという方法が、この後の騒ぎのもとになります。

「I must have miscounted or something.」数え間違いを自分で推し量る

ジョーイはロスの建物へ行き、廊下で戸を数えて部屋を探しますが、出てきたのはロスでした。モニカの部屋に戻ってきたジョーイに、モニカが声をかけます。

Monica: What happened?
(どうしたの?)
Joey: I ended up at Ross’ place. I must have miscounted or something.
(ロスの部屋に着いちゃったんだ。数え間違えたか何かだな。)
Friends Season5 Episode17(The One with Rachel’s Inadvertent Kiss)

end up at ~ は「結局〜に行き着く」という意味で、意図しない場所にたどり着いたときに使われます。miscount は mis-(誤って)と count(数える)が組み合わさった動詞で、「数え間違える」を1語で表します。

must have miscounted の must have + 過去分詞 は、「〜したに違いない」と過去のことを推し量る形です。ジョーイは何が起きたのかを確かめたわけではなく、ロスの部屋に着いたという結果から、数え間違えたのだろうと言っています。or something を足すことで、「とか何か」と原因をぼかしています。

こうした推量の形を使うと、言い切りを避けながら自分の失敗を認める言い方になります。

その後もジョーイは、また同じようにロスの部屋に行き当たります。数え直しても結果が変わらないことが、次の場面での指摘につながります。

「You’ve been counting wrong.」数え方そのものを指摘する

後日、モニカの部屋で、窓の外に前に手を振ってきた女性が見えます。ジョーイが部屋がどうしても見つからないとこぼすと、モニカは窓の外を見て言います。

Monica: What are you talking about? She obviously lives on the second floor seventh apartment from the left.
(何言ってるの?どう見ても2階の左から7番目の部屋に住んでるじゃない。)
Joey: No, no, no. She lives on the third floor eighth apartment from the left.
(違う違う。3階の左から8番目に住んでるんだよ。)
Monica: No. Those first two windows– that’s the lobby. And that other window over there– that’s the stairway. You’ve been counting wrong.
(違うわ。最初の2つの窓はロビーよ。それから向こうのあの窓は階段。ずっと数え方を間違えてたのよ。)
Joey: I did not know that. Thank you, Monica.
(知らなかった。ありがとな、モニカ。)
Friends Season5 Episode17(The One with Rachel’s Inadvertent Kiss)

位置は the second floor, seventh apartment from the left のように、階と「左から何番目」を順序を表す語で重ねて伝えています。モニカの説明では、最初の2つの窓はロビー、もう1つの窓は階段で、部屋の窓ではありません。

You’ve been counting wrong. は現在完了進行形で、「これまでずっと間違った数え方をしていた」と、1回の失敗ではなく数え方そのものを指摘する言い方です。

表現 誰が言うか ニュアンス
I must have miscounted. 数えた本人 1回の数え間違いを推し量る
You’ve been counting wrong. 指摘する側 数え方がずっと違っていたと伝える

ジョーイの I did not know that. は、指摘をそのまま受け入れる返しです。ここでは短縮形の didn’t ではなく did not が使われています。続く Thank you で、ジョーイは教えてくれたモニカに礼を言い、部屋を出て行きかけます。

同じ場所を見ていても、どの窓から数えるかで答えが変わります。ジョーイは3階の8番目、モニカは2階の7番目と、2人の言う位置はそれぞれ1つずつずれています。モニカの説明に沿えば、ロビーと階段の窓を数えに入れるかどうかで、答えが変わることになります。

まとめ|数え間違いと位置を伝える英語

I must have miscounted. は自分の数え違いを推し量る言い方、You’ve been counting wrong. は数え方そのものを指摘する言い方でした。順序を表す語を重ねると、建物の中の位置も伝えられます。

窓の数え方ひとつで行き先が変わるやりとりから、英語の細かな違いが見えてきます。次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、別の場面の英語も取り上げています。

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