相手のきつい言葉を、角を立てずに言い直すときの英語|『ビッグバン★セオリー』S12E19で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 相手のきつい言葉を、角を立てずに言い直すときの英語|『ビッグバン★セオリー』S12E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第19話から、人のきつい言葉を角を立てずに言い直すときの英語を取り上げます。シェルドンとエイミーが大学の人事部に呼ばれ、シーバート学長と人事担当のデイビスを前に面談を受ける場面が中心です。

職場で上の立場の人の言葉がきつすぎると感じたとき、間に入って言い直す役回りは英語でも求められます。代弁の決まった形と、言い換えに使える語彙を順に見ていきます。

目次

「I think what ~ is trying to say is」で代弁する

面談の冒頭で、デイビスは calmly discuss what went wrong(何がまずかったかを落ち着いて話し合う)と move forward(前に進む)を並べて目的を説明します。誰かを責めるより、原因と今後に話を向ける組み合わせです。

面談の途中で、エイミーが「つい感情を爆発させてしまった」と謝ると、学長は皮肉で返します。そこへデイビスが言葉を挟みます。

Siebert: Oh, you’re sorry! It’s all better then! Listen up, you have a shot to win a Nobel Prize, and you’re blowing it.
(ほう、謝るのか! それで全部解決だな! いいか、君たちにはノーベル賞を取るチャンスがあるのに、それを台無しにしているんだ。)

Davis: I think what President Siebert is trying to say is that you have a shot to win a Nobel Prize and you’re blowing it.
(シーバート学長がおっしゃりたいのは、お2人にはノーベル賞を取るチャンスがあって、それを台無しにしかけている、ということだと思います。)

Sheldon: Uh, that’s exactly what he said.
(いや、それは学長が言ったことそのままだ。)

Davis: Yes, but I said it in my calming H. R. voice.
(ええ、でも私は人事の落ち着いた声で言いました。)

TBBT Season12 Episode19

I think what ~ is trying to say is … は「〜さんが言おうとしているのは…ということだと思います」と、他人の発言を代わりに言い直す形です。I think を前に置くことで、「私の受け取り方では」という一歩引いた響きが加わります。この場面では中身がほとんど同じままで、シェルドンにそこを指摘されるのが笑いどころです。それでもデイビスは「声の調子が違う」と返しており、同じ内容でも口調で受け取られ方が変わる、という点がはっきり描かれています。

言い換えの語彙と、まっすぐな言い方の対比

この形がより代弁らしく働くのは、デイビスが学長の言葉を別の語に置き換えたときです。面談の前半、学長が皮肉まじりに「自分のせいだ」と切り出したあと、シェルドンが何か言いかけたところで、デイビスはこう続けます。

Davis: No. I think what President Siebert is trying to say is that this is a setback and we should adopt a different strategy.
(いいえ。シーバート学長がおっしゃりたいのは、これはひとつのつまずきで、私たちは別の作戦をとるべきだ、ということだと思います。)

Siebert: Like maybe you two keep your traps shut.
(たとえば、君たち2人が口を閉じておくとかな。)

TBBT Season12 Episode19

setback は「後退・つまずき」で、失敗を一時的なものとして扱う語です。adopt a different strategy も「やり方を変える」と前向きに言い換えています。そのすぐ後で学長が言い直した keep your traps shut は、trap(口)を使ったくだけた「黙っていろ」です。シェルドンはこの trap を「懐かしい古い言葉だ」と面白がっています。やわらげた表現と率直な表現が続けて並ぶので、違いがよく分かる場面です。

言い方 働き
I think what ~ is trying to say is 他人の発言を代弁してやわらげる
a setback / adopt a different strategy 失敗を前向きな語に置き換える
keep your traps shut / Let me make this absolutely clear 直接的に言い切る

学長は後で Let me make this absolutely clear for you.(はっきり言っておこう)と前置きして、講演と取材の取りやめを告げます。エイミーは if that’s what you want, that’s what we’ll do(それがお望みなら、そうします)と受け入れています。

別の場面で、エイミーはひとりでデイビスを訪ね、「あなたの言うことは正しかった。でも〜は間違っている」と認めてから反論します。デイビスの返しは Well said. You make a strong case.(よく言いましたね。説得力があります)で、相手の言い分をまず評価する返しとして使えます。

まとめ|代弁の形と言い換えの語彙で角を立てない

今回は、他人の言葉を代わりに言い直す I think what ~ is trying to say is と、失敗を言い換える setback、adopt a different strategy を見てきました。同じ内容でも、言葉と口調の選び方で場の空気が変わることが読み取れます。

人事部の面談という堅い場面に、笑いと実用表現が同居している回です。次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じ回のほかのテーマも、コラムやフレーズ記事からたどれます。

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