そばにいる家族に気づかれないよう、笑顔のまま悪い知らせを伝え合う英語|『フレンズ』S05E19で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: そばにいる家族に気づかれないよう、笑顔のまま悪い知らせを伝え合う英語|『フレンズ』S05E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第19話では、ジョーイが出演した刑事ドラマの放送を、仲間とジョーイの祖母が一緒に見ています。ところが、待っていたジョーイの場面は番組からなくなっていました。祖母に知られないよう、仲間たちは笑顔のまま相談を始めます。

悪い知らせを仲間うちで回すとき、正直に話すよう勧めるとき、その場をつなぐときの英語を、場面の順に見ていきます。

目次

「Everybody just keep smiling.」笑顔のまま知らせを回す

モニカとレイチェルの部屋に、ジョーイが祖母を連れてきます。ジョーイによれば、祖母は英語がまったく分かりません。皆でテレビの前に集まり、ジョーイは自分の大きな見せ場が始まると知らせます。ところが、その直後にジョーイが声を上げます。

Joey: Oh, my God!
(うそだろ!)
Monica: What?
(どうしたの?)
Joey: O-okay. Everybody just keep smiling.
(よ、よし。みんな、とにかく笑顔のままでいてくれ。)
Chandler: Well, what is it?
(で、何なんだよ?)
Joey: Ah, they cut me out of the show.
(ああ、俺の出番、番組からカットされてる。)
Friends Season5 Episode19(The One Where Ross Can’t Flirt)

keep smiling は「笑顔を保つ」で、keep + -ing の形で「〜し続ける」を表します。Everybody just keep smiling. は、全員に向けた命令文に just を添えて「とにかく笑っていて」と頼む形になっています。ジョーイは何が起きたかを言う前に、まず周りの表情を整えようとしています。

チャンドラーの Well, what is it? は「で、何なの?」と、言いよどむ相手に中身を促す問いです。cut ~ out of … は「…から〜を切り取る」で、映像作品なら「出演部分を編集で削る」という意味になります。ジョーイは自分が出るはずだった場面が、放送された番組から削られていると気づいたわけです。

ジョーイの言うとおり祖母が英語が分からないなら、表情さえ保っていれば話の中身までは伝わらない、という前提のやりとりです。仲間たちはそれを頼りに、笑顔のまま相談を続けることになります。

「Why don’t you just tell her what happened?」話すか、隠し通すか

やりとりはそのまま続き、ジョーイは仲間の表情にも注文をつけます。

Joey: Not that face! Smile, everybody smile.
(その顔はだめだ!笑って、みんな笑って。)
Rachel: Joey, why don’t you just tell her what happened? I mean, it’s not your fault!
(ジョーイ、何があったか、おばあちゃんに話したら?だって、あなたのせいじゃないんだし!)
Chandler: If we keep talking this way, aren’t we gonna freak her out soon?
(こんなふうに話し続けてたら、そのうちおばあさんを気味悪がらせるんじゃないか?)
Friends Season5 Episode19(The One Where Ross Can’t Flirt)

Not that face! は「その顔じゃない」と、表情を直すよう求める短い一言です。レイチェルの Why don’t you just ~? は「〜したらいいじゃない」と提案する形で、just が入ると「難しく考えずに」という響きが加わります。tell her what happened は「何があったかを彼女に話す」で、what happened がそのまま目的語になっています。

I mean は「だって」と、直前の提案に理由を添えるつなぎの言葉です。続く it’s not your fault で、話しても責められることではないと背中を押しています。

チャンドラーの freak ~ out は「〜を動揺させる」「〜を気味悪がらせる」という口語表現です。this way は、全員が笑顔のまま深刻な話を続けているこの状態を指していると読み取れます。笑顔と話の中身が合わないことが、かえって祖母に怪しまれるのではないか、という指摘です。黙っておきたいジョーイに、レイチェルは話すことを勧めています。

「You are not gonna run out and leave her here.」抜け出すのを止め、場をつなぐ

番組がまたコマーシャルに入ると、ロスはジョーイに、これが最後のコマーシャルだと告げます。残り時間が少ないと分かったジョーイは、何か思いついたように声を上げます。

Joey: I know, I know! What am I gonna do? Oh!
(分かってる、分かってるよ!どうすりゃいいんだ?あっ!)
Monica: No! You are not gonna run out and leave her here.
(だめ!おばあさんをここに置いて逃げ出すなんて許さないわよ。)
Joey: Yeah, alright.
(ああ、分かったよ。)
Friends Season5 Episode19(The One Where Ross Can’t Flirt)

You are not gonna ~. は「〜させないよ」と、相手の行動を先回りして止める言い方です。その前のジョーイの What am I gonna do? は「どうしよう」と自分に問いかける形で、困ったときの独り言としても聞かれます。run out は「飛び出す」、leave her here は「彼女をここに置いていく」で、モニカはジョーイが何をしようとしているかを先回りして止めています。ジョーイはいったん従いますが、結局は止める間もなく部屋を出ていきます。

残されたチャンドラーは、英語が分からないという祖母に向かって話しかけます。

Chandler: Joey’s gonna be right back.
(ジョーイはすぐ戻ってきますから。)
Chandler: Right back?
(すぐ、ね?)
Chandler: Meanwhile, let’s-let’s, let’s talk about you.
(その間に、えー、あなたの話でもしましょうか。)
Friends Season5 Episode19(The One Where Ross Can’t Flirt)

be right back は「すぐ戻る」、meanwhile は「その間に」で、待ち時間を別の話題で埋めようとするときの組み合わせです。ジョーイの祖母を前に、チャンドラーは待ち時間をつなぐ言い回しを重ねています。ジョーイが戻ってくるまでの間、残った仲間がその場を引き受ける形です。

まとめ|知らせを回し、場をつなぐ英語

Everybody just keep smiling.、Why don’t you just tell her what happened?、You are not gonna ~.、be right back と meanwhile を見てきました。知らせを回すときから場をつなぐときまでの言い方がそろっています。

笑顔と台詞の中身の食い違いに注目すると、この場面がより楽しめます。

この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、同じエピソードの別の場面の英語を扱っています。

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