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『フレンズ』シーズン5第24話のジョーイは、自分と手がそっくりな男性を「identical hand twin」と呼び、二人で何かできないかと考えています。相手を探し出して話を持ちかけますが、男性のほうはまったく乗り気ではありません。
人を探すときの聞き方、覚えられていない相手への名乗り方、そして持ちかけた話を短く断られるまでの英語を、順に見ていきます。
「Where’s the other guy?」人を探して特徴を伝える英語
ラスベガスで仲間と合流したジョーイは、ロスたちにこう話します。
Joey: I found my identical hand twin.
(手がそっくりな双子を見つけたんだ。)
Ross: Your what?
(何だって?)
Joey: My identical hand twin. Yeah, the person whose hands are exactly like mine.
(手がそっくりな双子だよ。そう、手が俺とまったく同じやつ。)
Friends Season5 Episode24(The One in Vegas, Part 2)
identical twin は「一卵性の双子」で、ジョーイはそこに hand を挟んで「手だけがそっくりな相手」という自分なりの呼び名を作りました。ロスの Your what? は、聞き慣れない言葉をそのまま聞き返す形です。ジョーイは the person whose hands are ~ と、whose を使って「手が〜な人」と言い直しています。
そのあと、男性がいたはずの場所に行くと、そこでは別の女性が仕事をしていました。
Joey: Uh, hey, where’s the other guy?
(あの、なあ、もう一人の男は?)
The Woman Dealer: Which guy?
(どの人?)
Joey: He’s kind of tall, dark hair hand looks exactly like this, see?
(わりと背が高くて、髪は黒くて、手がこれとそっくりなんだ、ほら。)
The Woman Dealer: I don’t know about the hands but the guy who was here before me just went to the restroom.
(手のことは知らないけど、私の前にここにいた人なら、さっきお手洗いに行ったわ。)
Friends Season5 Episode24(The One in Vegas, Part 2)
the other guy は「(ここにいた)もう一人の人」で、相手も知っているはずの人物を指す言い回しです。Which guy? と聞き返されたジョーイは、He’s kind of tall, dark hair と特徴を並べます。kind of は「わりと」「ちょっと」と言い切りを和らげる言い方で、見た目を説明するときにも出てきます。
女性の I don’t know about ~ but ~ は、「〜のことは分からないけど」と、答えられない部分を先に外してから、分かることだけを伝える返し方です。手が似ているかどうかには答えず、前にいた人の行き先だけを教えています。
ジョーイの文末の see? は「ほら」と、手を見せながら相手に確かめてもらう一言です。女性の just went to ~ は「たった今〜へ行った」で、just が「ついさっき」の意味を足します。探している人がすぐ戻りそうか、追いかければ会えそうかが、この一語で伝わります。
「Do I know you?」覚えられていない相手に話を持ちかける
教えられた化粧室に行ったジョーイは、手を洗っている男性を見つけて声をかけます。ところが、相手はジョーイのことを覚えていません。
Joey: It’s me, Joey.
(俺だよ、ジョーイ。)
Joey’s Hand Twin: Do I know you?
(どこかで会ったかな?)
Joey: Joey…
(ジョーイだって……)
Joey’s Hand Twin: Oh, yeah. Yeah, the hand guy.
(ああ、そうか。そうそう、手の人か。)
Joey: Okay, so, what are we going to do about this hand twin thing?
(よし、で、この手の双子の件、どうする?)
Joey’s Hand Twin: Nothing.
(何も。)
Joey: Look, you and I have been given a gift, okay? We have to do something with it
(いいか、俺たちは贈り物をもらったんだぞ?それで何かしなきゃ)
Joey: like hand modeling, huh?
(手のモデルとかさ、な?)
Friends Season5 Episode24(The One in Vegas, Part 2)
Do I know you? は「どこかでお会いしましたっけ」と、相手に覚えがないときに使う問いです。ジョーイがもう一度名前を言って手を見せると、男性は the hand guy と思い出します。the ~ guy は、名前の代わりに特徴で人を呼ぶ、くだけた呼び方です。
what are we going to do about ~? は「〜をどうする?」と、相手と一緒に決める前提で話を本題に進める聞き方です。ジョーイは we を使い、最初から二人の話として切り出しました。
続く you and I have been given a gift は、受け身の現在完了形で「俺たちは贈り物を与えられた」という言い方です。誰から与えられたかは言わず、「授かった」という響きになります。do something with it は「それを使って何かする」で、持っているものを眠らせずに生かそうと持ちかける言い方です。
名乗りの It’s me, ~ も、相手が自分を知っている前提で声をかけるときの形で、電話や玄関先でも耳にすることがあります。これに対して男性の返事は Nothing. の一語で、持ちかけた側との温度差がはっきり出ています。
男性が仕事に戻ろうとすると、ジョーイは引き止めて話を続けます。
Joey: We could have our own show, you know? We could clap our hands together. People will love it
(俺たちで番組を持てるかもしれないだろ?手を合わせて拍手するんだよ。みんな大喜びするぞ)
Friends Season5 Episode24(The One in Vegas, Part 2)
We could ~ は「〜することもできる」と可能性を差し出す言い方で、決めつけずに案を並べるときに使われます。People will love it は、「みんな気に入るよ」と案の魅力を押す一言です。ジョーイはさらに、二人のために作ったという歌まで歌い出します。それを聞いた男性の返事がこちらです。
Joey’s Hand Twin: That’s okay.
(いや、結構。)
Friends Season5 Episode24(The One in Vegas, Part 2)
That’s okay. は「大丈夫です」と訳されがちですが、何かを勧められたあとでは「結構です」と断る意味になります。男性はこう言って、その場を出ていきます。
まとめ|人を探し、持ちかけ、断られるまでの英語
Where’s the other guy? と He’s kind of tall で人を探し、Do I know you? と the hand guy で思い出してもらい、What are we going to do about ~? や We could ~ で持ちかける流れを見てきました。断る側の Nothing. と That’s okay. も短く使える返事です。
持ちかける側と断る側の言葉の長さの差に注目すると、二人の温度差がよく見えてきます。
この回のほかのコラムやフレーズ記事では、同じエピソードの別の場面の英語を扱っています。


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