「こんな顔では部屋から出られない」と言う友達に、英語で何と返す?|『フレンズ』S05E24で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「こんな顔では部屋から出られない」と言う友達に、英語で何と返す?|『フレンズ』S05E24で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第24話のレイチェルは、ロスにペンでいたずら書きをされた跡が落ちず、ホテルの部屋から出たくないと言い出します。下へ行こうと誘うロスと、きっぱり断るレイチェルの短い応酬が、部屋の中で続きます。

相手が見た目を気にして出かけたがらないとき、どんな言葉で返すかは英語でも悩むところです。断る側と誘う側、両方の言い方を順に見ていきます。

目次

「There is no way I am leaving this room」強く断る言い方と、なだめる返し

ペンの会社への電話を終え、跡が落ちないと分かったところで、ロスはレイチェルを部屋の外へ誘います。

Ross: Okay, look, look, let’s just go downstairs, we’ll have some fun and you will forget all about it.
(よし、いいか、下に行こうよ。楽しめば、そんなこと全部忘れるさ。)
Rachel: Ross, no! There is no way I am leaving this room looking like this.
(ロス、いや!こんな顔でこの部屋から出るなんて、絶対ありえないから。)
Ross: Oh, come on, Rach, it’s not that bad.
(おい、レイチェル、そこまでひどくないって。)
Rachel: Ross, I am a human doodle!
(ロス、私、歩く落書きなのよ!)
Ross: Look, just because some idiot drew on your face doesn’t mean you shouldn’t have any fun, okay?
(いいか、どこかのバカが顔に落書きしたからって、楽しんじゃいけないってことにはならないだろ?)
Friends Season5 Episode24(The One in Vegas, Part 2)

ロスの誘い方は、「下に行こう」「楽しもう」「全部忘れられる」と、誘いと見通しを一続きに並べた形です。forget all about it の all は「すっかり」と忘れる度合いを強めています。let’s just ~ の just は「ちょっと〜するだけ」という軽さを足し、誘いのハードルを下げる働きをします。

レイチェルの返事を受けたロスの Oh, come on は、「おいおい」「そんなこと言わずに」と、相手の反応を大げさだと受け止めたときの前置きです。強い拒否をいったん受け止めてから、本題の言葉を続ける形になります。

レイチェルの There is no way I am ~ing は、「〜する可能性はゼロ」という強い否定です。I won’t leave this room. でも断れますが、There is no way を頭に置くと、交渉の余地がないことがはっきり伝わります。looking like this は「こんな見た目で」と、今の状態を指して付け足す言い方です。

これに対するロスの It’s not that bad. は、「そこまでひどくない」と程度を下げてなだめる返しです。that は「それほど」の意味で、not that ~ の形で使われます。レイチェルはすぐに I am a human doodle! と、自分を落書きにたとえて言い返しています。doodle は、ノートの端などに書くいたずら描きのことです。

最後のロスの Just because A doesn’t mean B は、「A だからといって B ということにはならない」という組み立てです。ここで「どこかのバカ」と言っているのは、描いた本人のロス自身です。自分を落とす言い方を入れて、楽しむ方へ話を向ける返しです。

「No one will notice, I swear.」約束で背中を押すときと、代案に切り替えるとき

ロスはさらに言葉を重ね、最後にこう言って押します。このあと二人は部屋を出ていきます。

Ross: Come on. No one will notice, I swear.
(ほら。誰も気づかないって、約束する。)
Friends Season5 Episode24(The One in Vegas, Part 2)

I swear は「誓って」「本当に」と、自分の言葉に責任を持つと伝える一言です。No one will notice は「誰も気づかない」という予想で、そこに I swear を添えると、不安がる相手への請け合いになります。

似た言い方の I promise も「約束する」ですが、I swear は文の後ろに付けて「本当だって」と念を押す使い方もされる一言です。どちらも、相手が信じきれていないときに言葉を足すときに使われます。ただ、この場面の約束がどうなったかは、次のやりとりで分かります。

しかし、時間がたって二人が部屋に戻ってくると、ロスの言い分は変わります。

Ross: Okay, there was some staring and pointing.
(まあ、じろじろ見たり指さしたりする人はいたな。)
Friends Season5 Episode24(The One in Vegas, Part 2)

文頭の Okay は、「わかった、認めるよ」と相手の言い分を受け入れるときの前置きです。staring は「じっと見ること」、pointing は「指さすこと」で、some を付けて「多少はあった」と控えめに認めています。前の場面の No one will notice と並べると、予想とは正反対の結果を報告していることが分かります。

別の場面では、鏡を見ているレイチェルに、ロスが別の案を出します。

Ross: All right, you know what? We don’t have to go downstairs. We can bring Vegas up to us.
(よし、あのさ、下に行かなくたっていい。ラスベガスをこっちに持ってくればいいんだ。)
Friends Season5 Episode24(The One in Vegas, Part 2)

We don’t have to ~. We can ~. は、「〜しなくてもいい。〜すればいい」と、相手が嫌がっていることを外して代わりの案を出す形です。bring ~ up to us は「〜をこちらへ持って上がってくる」で、下の階にある楽しみを部屋に持ち込もうという言い方になっています。ロスはここで、外へ連れ出す説得から、相手の条件に合わせる方向へ話を切り替えています。

まとめ|断る言い方と、なだめて誘う言い方

There is no way I am ~ing で強く断る側と、It’s not that bad.、Just because ~ doesn’t mean ~、No one will notice, I swear. でなだめる側、そして We don’t have to ~. We can ~. で代案に切り替える言い方を見てきました。

誘う言葉と結果の報告が食い違うところに注目すると、二人の会話のテンポがよく見えてきます。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、同じ回の英語を別の場面から取り上げています。

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