「もう少し大目に見てあげたら?」と言われたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S05E10で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「もう少し大目に見てあげたら?」と言われたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S05E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第10話では、脚本を書き始めたジョーイをめぐって、ロスとチャンドラーの意見が分かれます。予定どおり書かせたいロスと、もう少し休ませてやれというチャンドラーの言い合いには、相手をたしなめる言い方と言い返す言い方がそろっています。

友達のことで意見がぶつかったとき、二人がどんな言葉で自分の考えを通そうとするのかを、場面の順に見ていきます。

目次

「You should know better」友達の邪魔をたしなめる

ジョーイが原稿を進めずにチャンドラーと遊んでいたことが分かると、ジョーイは「仕事に戻る」と言います。ロスはそのあと、チャンドラーのほうに向き直ってこう言います。

Ross: And shame on you. You should know better. Joey needs to work.
(それと、お前もだ。恥ずかしくないのか。それくらいわかってるはずだろ。ジョーイは仕事をしなきゃいけないんだ。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)

Shame on you. は「恥を知りなさい」と相手をとがめる決まった言い方で、子どもを叱る場面などで使われることの多い表現です。続く You should know better. は直訳すると「もっとよく分かっているべきだ」で、「それくらい分かっているはずなのに」と相手の分別に訴えるたしなめ方になります。ロスはここで、ジョーイに続いて、遊びに誘ったチャンドラーもとがめています。

別の場面では、チャンドラーが試合に出かけようと二人に声をかけ、ジョーイが行けない事情が明らかになります。

Chandler: Guys, come on. Let’s go. The puck drops in 20 minutes.
(おい、行こうぜ。あと20分で試合開始だ。)
Ross: Joey’s not going.
(ジョーイは行かないよ。)
Joey: I didn’t finish my five pages.
(5ページ書き終わってないんだ。)
Chandler: Well, why can’t you finish them tomorrow?
(なあ、明日書き上げればいいだろ?)
Ross: Because tomorrow he’s redoing yesterday’s pages.
(明日は昨日の分を書き直すからだよ。)
Joey: And yesterday’s pages did not reflect my best work.
(それに、昨日の分は俺の本気が出てなかったからな。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)

The puck drops は、アイスホッケーで試合が始まることを指し、ここでは「もうすぐ始まる」と急かす働きをしています。why can’t you ~? は「どうして〜じゃだめなの?」と別の案を持ちかける問いで、ロスは Because ~ で予定がふさがっている理由を返します。ジョーイの did not reflect my best work は「自分の最高の出来を表していない」という意味で、書き直す理由を本人の口から添えています。

「Why don’t you cut him a little slack?」と言われたら

ここでチャンドラーは、ロスに向かって提案します。

Chandler: Why don’t you cut him a little slack, okay? Maybe if he relaxes a little bit, he’ll get some work done.
(ちょっとは大目に見てやれよ、な?少し肩の力を抜けば、仕事もはかどるかもしれないだろ。)
Ross: I think he’s been relaxing enough thanks to you and Fireball.
(こいつはもう十分のんびりしてるよ。お前とファイヤーボールのおかげでな。)
Joey: Dude, if you think Fireball’s relaxing you obviously have never played.
(なあ、ファイヤーボールがのんびりできると思うなら、やったことないんだな。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)

cut ~ some slack は、ぴんと張ったロープを緩めるイメージから「〜に厳しくしすぎない、大目に見る」という意味で使われる、くだけた表現として知られています。Why don’t you ~? は「〜したらどう?」という提案の形で、チャンドラーは Maybe if he relaxes a little bit, he’ll get some work done. と、休ませたほうが結果的にはかどるという理由まで添えています。

ロスの返しは I think he’s been relaxing enough. です。現在完了進行形 has been relaxing は「これまでずっと休んできた」という継続を表し、「もう十分休んだ」と提案をはね返しています。ファイヤーボールは、チャンドラーとジョーイが遊んでいたゲームの名前で、ジョーイはそのゲームが息抜きどころではないと冗談で口を挟みます。

言い合いが続くと、ジョーイが止めに入り、話は「良い友達とは何か」に移ります。

Joey: Come on, look, guys. Don’t fight.
(なあ、2人とも。けんかはやめろよ。)
Ross: And the reason I’m doing this is because I am Joey’s friend and if you were a good friend, you’d be doing the same thing.
(それに、俺がこうしてるのはジョーイの友達だからだ。お前も良い友達なら、同じことをしてるはずだろ。)
Chandler: So being a good friend means acting like a total jerk.
(じゃあ、良い友達ってのは、ひどく嫌なやつになることなんだな。)
Ross: If it does, then you’re an amazing friend of mine.
(そうだとしたら、お前は俺にとって最高の友達だよ。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)

ロスの if you were a good friend, you’d be doing the same thing は仮定法で、「本当に良い友達なら同じことをしているはず」と、相手がそうしていないことを突く言い方です。チャンドラーは So being a good friend means ~ とロスの理屈を言い換えて皮肉で返し、ロスは If it does, then ~ でその言い換えを逆手に取り、相手こそ嫌なやつだと切り返しています。

「I’m sorry」短く謝り合って収める

最後の場面で、ジョーイは書き上げた脚本を2人に読んでもらいます。読み進めたところで、ロスは読むのをやめてジョーイにこう言い、そのままチャンドラーに向き直ります。

Ross: All right, Joey. We-we get it.
(わかったよ、ジョーイ。言いたいことはわかった。)
Ross: I’m sorry.
(悪かった。)
Chandler: I’m sorry, too.
(俺も悪かった。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)

We get it. の get は「理解する」という意味で、「言いたいことは分かった」と相手の意図を受け止める返事になります。ここでの we は、ロスが自分とチャンドラーの二人分として答えている形です。

そのあとの I’m sorry. と I’m sorry, too. は、理由も説明も付けない短い謝罪です。言い合いの場面では、二人は仮定法や言い換えを使って長い理屈をぶつけ合っていました。最後は互いに一言ずつで済ませており、too を添えるだけで「こちらこそ」という気持ちを返せることが分かります。大目に見るか厳しくするかで割れた二人の会話は、この短いやりとりでひとまず収まります。

まとめ|大目に見るか、厳しくするかの英語

You should know better でたしなめ、cut him a little slack で手加減を求め、he’s been relaxing enough で言い返し、I’m sorry, too で収める流れを見てきました。意見がぶつかったときの言い方が一通りそろっています。

ロスとチャンドラーの言い合いの理屈に注目すると、二人の性格の違いも見えてきます。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、同じ回の別の場面の英語を紹介しています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次