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『フレンズ』シーズン5第10話では、役をもらえなかったジョーイに、ロスが自分で脚本を書いてみたらと持ちかけます。書けないと尻込みするジョーイのために、ロスは自分から予定を組み、進み具合を確かめる役を引き受けます。
友達の目標を後押しするときに役立つ、動くよう勧める言葉、予定を守らせる言葉、途中で進み具合を確かめる言葉を、場面の順に見ていきます。
「You should make something happen for yourself」自分から動くよう勧める
ジョーイたちの部屋で、ジョーイはロスに、役をもらえなかった話をしています。ロスはまず慰めの言葉をかけ、そこから話を切り替えます。
Joey: That part was perfect for me. I can’t believe I didn’t get it.
(あの役は俺にぴったりだったんだ。もらえなかったなんて信じられないよ。)
Ross: I’m sorry, man.
(残念だったな。)
Ross: You know what you should do?
(なあ、どうしたらいいと思う?)
Ross: You should make something happen for yourself, you know?
(自分で何かを起こすんだよ、な?)
Ross: Like, like write a play.
(たとえば、たとえば劇の脚本を書くとかさ。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)
I can’t believe ~ は「〜だなんて信じられない」と、受け入れがたい結果を口にするときの形です。ロスは I’m sorry, man. と短く受け止めてから、You know what you should do? と前置きします。答えを相手に求める問いではなく、「こうしたらいいと思うんだけど」と提案を切り出す合図として使われることの多い言い方です。
中心になるのは make something happen です。直訳すると「何かを起こす」で、待っていても状況は変わらないから自分から動いて機会を作る、という意味合いになります。for yourself が付くことで、誰かに役をもらうのではなく、自分の力で、自分のために、という向きがはっきりします。続く Like, like write a play. の like は「たとえば」と具体例を挙げる働きで、ロスは大きな提案を、脚本を書くという手の届く行動に言い換えています。
このあとジョーイは、自分で書けば自分が主演できると気づきます。ただ、すぐに「自分は役者だから書けない」と尻込みします。提案を受けた側の迷いに、ロスがどう応じるかが次の場面です。
「I’ll make up a schedule」予定を組んで守らせると請け合う
ジョーイの迷いと、ロスの申し出は次のように続きます。
Joey: Wait a second. I could star in it.
(待てよ。俺が主演すればいいんだ。)
Ross: Or that.
(それでもいいな。)
Joey: I can’t write, you know. I’m an actor.
(俺には書けないよ。役者なんだから。)
Joey: I don’t have the discipline that it takes, you know? I can’t do it.
(そのための根気がないんだよ。無理だって。)
Ross: Yeah. I’ll make up a schedule and make sure you stick to it. Plus it will give me something to do.
(よし、俺が予定を組んで、ちゃんと守らせるよ。それに、俺もやることができるしな。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)
I don’t have the discipline that it takes の discipline は、ここでは「自分を律して続ける力」を指します。it takes は「それに必要な」という意味で、書く作業に必要な根気が自分にはない、と理由を自分の性格に置いて断っています。
これに対してロスは、励ましではなく段取りで返します。make up a schedule は「予定を組む」、stick to ~ は「〜を守り通す」です。間にある make sure ~ は「確実に〜するようにする」と請け合う形で、予定を作るだけでなく、守らせるところまで自分が引き受けると伝えています。最後の Plus ~ は「それに」と理由を付け足す働きで、ロスは手伝う理由を自分の側にも置いています。
Ross: All right. We’ll start off slow. The only thing you have to do tonight is come up with the name of your main character.
(よし。最初はゆっくりいこう。今夜やるのは、主人公の名前を考えることだけだ。)
Ross: And it can’t be Joey.
(それと、ジョーイはだめだぞ。)
Joey: It’s not.
(違うよ。)
Ross: Or Joseph.
(ジョセフもな。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)
start off slow は「ゆっくり始める」、The only thing you have to do is ~ は「やることは〜だけ」と課題を小さく示す形です。続く And it can’t be ~ と Or ~ は、相手が言い出す前に条件を足していく言い方で、名前の候補を先回りして外しています。
「You’re supposed to have five pages done by now」進み具合を確かめる
予定を組んだあと、ジョーイはロスが帰ってくる前に5ページを書かなければならないと話しながら、チャンドラーと遊んでしまいます。ロスが原稿を見ると、書けているのは冒頭の数行だけでした。
Ross: That’s it?
(これだけ?)
Ross: Joey, you’re supposed to have five pages done by now including an exciting incident.
(ジョーイ、今ごろは5ページ書けてるはずだろ。見せ場になる出来事も入れてな。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)
That’s it? は「これで全部?」と、思ったより少ないことに驚く短い問いです。be supposed to ~ は「〜することになっている」という決まりや予定を表し、have ~ done と組み合わせると「〜を済ませた状態になっているはず」という意味になります。by now の「今ごろまでに」が加わり、予定と実際の差を指摘する言い方として働いています。
その後、ジョーイは仲間の前に戻ってきて、こう報告します。
Joey: Hey, guys. I was at the library all morning and I already finished my five pages for today.
(よう、2人とも。午前中ずっと図書館にいて、今日の5ページはもう書き終えたぜ。)
Friends Season5 Episode10(The One with the Inappropriate Sister)
I already finished ~ は課題を終えたと伝える形で、for today が「今日の分の」という範囲を示しています。ロスの組んだ予定の言葉が、ここではジョーイ自身の報告の言葉として返ってきます。
まとめ|予定を組み、進み具合を確かめる英語
make something happen for yourself で動くよう勧め、make up a schedule と stick to it で予定を約束し、be supposed to have ~ done by now で進み具合を確かめる流れを見てきました。提案から確認までの英語がひと続きになっています。
脚本づくりの段取りに注目しながら観ると、ロスとジョーイのやりとりが一段と楽しめます。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の場面の英語も扱っています。


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