「だます筋書き」をいろいろな言葉で言い換えて、作戦を仲間に説明する英語|『メンタリスト』S04E04で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「だます筋書き」をいろいろな言葉で言い換えて、作戦を仲間に説明する英語|『メンタリスト』S04E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第4話では、ある人物に近づく方法として、「だます筋書き」を使った作戦が持ち出されます。捜査の方針をめぐる議論の中で、その作戦に名前がつき、段取りが決まっていきます。この記事では、その筋書きを指す言葉に注目します。

聞き返された言葉を同じ意味の語で言い直す言い方、作戦に名前をつける言い方、作戦の相手を呼ぶ言い方を、三つのやり取りで順に見ていきます。

目次

「A what?」と聞き返されて、「confidence trick」を言い換える

尾行を続けるのは資源のむだだ、という話が出たあと、続けて次のやり取りが交わされます。

— Yeah, you’re right. What we need here is a confidence trick.
(そのとおりだ。ここに必要なのは、信用させてだます仕掛けだ。)
— A what?
(何だって?)
— A scam. A hustle. Bunco. Flimflam.
(詐欺。いんちき。バンコ。ペテン。)
The Mentalist Season4 Episode4 (Ring Around the Rosie)

a confidence trick は、相手に信用させたうえでだます企てを指す言い方です。ここでは言葉が出た直後に、A what? と聞き返されています。冠詞の A のあとに what を置くだけで、「何という種類のものか」と、言葉そのものの意味を尋ねる形になっています。

聞き返しに対する答えが、A scam. A hustle. Bunco. Flimflam. の四つの語です。どれも、人をだます行為や企てを指す語として知られていて、短く区切って並べることで、同じ内容を別の言葉で次々に言い直しています。細かな違いは作中では説明されておらず、聞き手に意味が届くまで言い換えを重ねる、という使われ方です。句点で区切られた四つの語は、それぞれ独立した短い一言として置かれています。

言葉が伝わらなかったとき、長い説明を足す代わりに、近い意味の語を短く並べて言い直す。この場面の言い換えは、そうした進め方の一例になっています。

「play this like a long con」で作戦に名前をつける

その後、作戦の目標と進め方が語られます。目標は対象に近づくことだと述べられたあと、続けて次の二つの発言が出てきます。

— We’re gonna play this… like a long con.
(今回は……長期戦のペテンのつもりで進める。)
— Rigsby, your objective is to exploit the mark’s dreams and desires.
(リグスビー、君の目的は、標的の夢や欲望につけ込むことだ。)
The Mentalist Season4 Episode4 (Ring Around the Rosie)

play this like ~ は、「これを〜のつもりで進める」という形です。like のあとに名前を置くことで、これから行うことの性格を一言で伝えられます。ここでは a long con がその名前にあたります。直前に、目標は相手に近づくことだと述べられていることから、時間をかけて近づいていく進め方を指して使われている言葉と読み取れます。

後半の発言は、リグスビーに向けた役割の指示です。Your objective is to ~ は、「目的は〜することだ」と、担当する仕事をはっきり示します。exploit は「利用する」という意味ですが、人の弱みや望みに対して使うと、つけ込むという響きが出る語です。

筋書きに名前をつけると、聞く側は全体の方針を一言でつかめます。そのうえで、個人ごとの役割を objective という語で示す流れが、短い二文に収まっています。英語で作戦を伝えるときの順序として、全体の名前から個別の役割へ進む形がここに見えます。

「mark」と「ditch」で、作戦の相手と段取りを伝える

作戦の段取りが続いたあと、チョウに向けた指示と、締めのひと声が出てきます。

— Cho, I think it’s best you ditch the race car and find something a little more modest to keep the mark under surveillance.
(チョウ、レーシングカーは手放して、標的を見張るのにもう少し控えめな車を見つけたほうがいいと思う。)
— Let’s have fun. Good luck to all.
(楽しもう。みんな、幸運を。)
The Mentalist Season4 Episode4 (Ring Around the Rosie)

the mark は、この作戦の中で「だまされる側、狙われる側」を指す語として、少し前の、リグスビーへの指示にも出てきました。名前を出さずに相手を呼べるため、作戦の相手を話題にするときに使われています。同じ語が繰り返し出てくることで、作戦の相手が一貫してこの呼び名で語られていることが分かります。

I think it’s best you ~ は、「〜するのがいちばんだと思う」と、命令ではなく意見の形で指示を出す表現です。ditch は「手放す、置いていく」という、くだけた語です。a little more modest は、「もう少し控えめな」と、程度をやわらげて求める形になっています。keep ~ under surveillance は「〜を監視下に置く」という形で、見張る対象を間に置きます。派手な車をやめて目立たない車にしてほしい、という内容が、やわらかい言い方で伝えられています。

最後の Let’s have fun. Good luck to all. は、全員に向けた短い締めです。to all で、特定の誰かではなく、その場の全員を対象にしていることが分かります。

まとめ|筋書きを言い換え、名前をつけ、段取りを伝える

a confidence trick を scam や hustle で言い換え、a long con で作戦に名前をつけ、the mark で相手を呼ぶ流れを見てきました。同じ意味の語を並べる方法と、like のあとに名前を置く方法は、作戦の説明以外の場面でも応用が利きそうです。

作戦を説明する英語は、言い換え、名前、役割の指示という三つの要素で整理できます。

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