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『メンタリスト』シーズン4第13話には、聞き取りに答える側が、ある人物との関係や、その人の考えを説明していく場面があります。短い一語の答えから、経緯をまとめた答えまで、質問に合わせて答えの長さが変わっていく様子が、ひとつの場面の中で見えてきます。
質問への短い返し、関係を聞かれたときの答え方、そして「Said ~」の形で他人の考えを伝える言い方を、場面の流れに沿って順に見ていきます。
「Where were you three last night?」「Jail.」短く答える返し
最初は、聞き取りの冒頭に近い短いやりとりです。三人に向けて、昨夜の居場所が尋ねられます。
— Where were you three last night?
(昨夜、三人はどこにいた?)
— Jail.
(留置場です。)
— Why?
(どうして?)
The Mentalist Season4 Episode13 (Red Is the New Black)
Where were you three last night? は、昨夜の居場所を尋ねる質問です。you three は「あなたたち三人」で、複数の相手にまとめて向ける言い方になります。last night は「昨夜」を指し、居場所を聞く質問に添えて時間の範囲を示しています。
答えの Jail. は、一語だけの返事です。文にせず、聞かれた「場所」だけを返しており、質問の形に合わせて必要な情報に絞った答え方と言えます。この一語に、聞き返しの Why? がすぐ続きます。Why? は理由を一語で尋ねる形で、前の答えのどこを知りたいかを、短さのまま示します。
質問、一語の答え、一語の聞き返しという三つのやりとりは、会話のテンポを知る材料になります。長く説明しなくても、会話が先へ進む場面です。
「What’s your connection to ~?」関係と経緯を説明する答え方
少しあとで、質問は別の話題に移り、ある人物との関係を尋ねる問いが出ます。答える側の発言は、次のように続きます。
— What’s your connection to Wyck Theissens?
(ウィック・タイセンスとは、どういう関係ですか?)
— We were working with him on his next collection.
(彼の次のコレクションの仕事を、一緒にしていました。)
— He found us at the Fashion Institute.
(ファッション・インスティチュートで、彼が私たちを見つけてくれたんです。)
— He wanted to work with people that were not yet tainted by the industry.
(業界にまだ染まっていない人たちと仕事をしたがっていました。)
— Yeah. Yeah, that’s right.
(ええ。ええ、そのとおりです。)
— I mean, he’d been screwed over once before. Wasn’t gonna make that mistake again.
(つまり、前にひどい扱いを受けたことがあって。同じ過ちはもうしないつもりだったんです。)
— Everybody wanted to know what he was doing– calling, nosing around.
(みんな彼が何をしているのか知りたがって……電話をかけてきたり、嗅ぎ回ったり。)
The Mentalist Season4 Episode13 (Red Is the New Black)
What’s your connection to ~? は「〜とはどんなつながりですか」と、関係を尋ねる問いです。答えの We were working with him on ~ は、過去進行形で「〜に取り組むのを一緒にしていた」と、その時期の活動を描きます。on のあとに続くのが取り組んだ対象で、ここでは次のコレクションです。
続く He found us at ~ は、出会いの場を「見つけてもらった」という形で述べています。not yet tainted by the industry の tainted は、好ましくない影響を受けて「染まる」ことを指す語で、not yet が付くことで「まだ染まっていない」状態を表します。
he’d been screwed over once before は、過去より前の出来事を表す過去完了の受け身です。screw over はくだけた言い方で、不当に扱われることを表します。続く Wasn’t gonna make that mistake again. は、主語の he を落とした短い文で、gonna は going to の口語形です。主語を省く言い方は、くだけた会話で見られることがあります。
最後の calling, nosing around は、動詞を-ing形で並べて周囲の様子を描いています。nose around は「あちこち嗅ぎ回る」という意味で、並べることで動きが重なる様子が伝わります。
「Said ~」主語を省いて他人の考えを伝える
同じ聞き取りの少しあとで、その人の考えを伝える発言が続きます。
— Said it was a necessary evil.
(必要悪だと言っていました。)
— Said if you wanna get your vision to the world, you gotta work with the devil.
(自分の構想を世に出したいなら、悪魔とも組まなきゃいけない、と言っていました。)
The Mentalist Season4 Episode13 (Red Is the New Black)
どちらも Said ~ で始まっています。ふつうは He said ~ と主語を置く形で、くだけた会話では主語が省かれることがあります。ここでは直前までの話題から「誰が言ったか」が分かるため、主語を置かずに言葉だけを渡す形です。
a necessary evil は「必要悪」で、好ましくないが避けられないものを指します。続く if you wanna get your vision to the world, you gotta work with the devil は、条件文で一般論を述べる形です。wanna は want to、gotta は have got to を縮めた口語で、「〜したいなら〜するしかない」と言い切ります。the devil は、文字どおりの意味ではなく、比喩として使われていると読み取れます。
前の H2 で見た答えが、関係と経緯を説明するものだったのに対し、こちらはその人の考えを、言った言葉のまま伝える形です。説明の答え方と、言葉を伝える答え方の二つが、同じ聞き取りの中に並んでいます。
まとめ|関係を聞かれたときの答え方と、他人の考えの伝え方
「Jail.」の一語の答えから、「What’s your connection to ~?」への経緯をたどる答え、そして「Said ~」で他人の言葉を伝える形まで、答え方の幅が見えてきました。質問の形に合わせて、情報の量を変えていることが分かります。
次回も『メンタリスト』と一緒に、場面の英語を読み解いていきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面の英語がつながって見えてきます。


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