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『メンタリスト』シーズン4第12話には、弁護士が同席する話し合いの冒頭で、名乗りから拒否の言葉までが一続きに交わされる会話があります。時間を区切られても自分のやり方を通し、きっぱり断る言葉も出てくる、数十秒ほどのやり取りです。
名乗りと同席者の紹介、「手短に」への返し、「容認しない」と言い切る言い方を、会話の流れに沿って順に見ていきます。同じ語が別の使い方で出てくる点にも注目です。
「I’m the Porchettos’ attorney.」肩書きで名乗り、同席者を紹介する
面会の冒頭で、同席する弁護士が相手を呼び、自分と同席者を紹介します。
Kellogg: Agent Lisbon. Mr. Jane. Andrew Kellogg. I’m the Porchettos’ attorney. This is Iris Porchetto, Gabe’s stepmother.
(リズボン捜査官、ジェーンさん。アンドリュー・ケロッグです。ポルチェット家の弁護士をしています。こちらはアイリス・ポルチェット、ゲイブの継母です。)
The Mentalist Season4 Episode12 (My Bloody Valentine)
最初は、相手を Agent + 姓、Mr. + 姓 の形で順に呼んでいます。Agent は捜査官への呼びかけ、Mr. は男性への敬称にあたります。
そのあとの Andrew Kellogg. は、フルネームだけを置く名乗りです。I’m ~. と文にしない短さですが、続く I’m the Porchettos’ attorney. で肩書きが加わり、誰の代理で来ているのかが伝わります。Porchettos’ は、複数形の Porchettos に所有を表す ‘ を付けた形で、「ポルチェット家の」という意味合いです。attorney は弁護士を指す語です。
最後の This is ~, ~’s stepmother. は、同席する人を名前と続柄で紹介する形です。This is ~. で人を紹介し、カンマのあとに関係を添えています。名前だけでなく、その場にいる理由が分かる情報を一緒に出す流れです。名乗り、肩書き、同席者の紹介が一続きに並んでいる点も見て取れます。
「We’ll have to keep this brief.」手短にと求められて、「徹底的に」と返す
同じ会話の続きでは、話し合いの進め方をめぐる、短いやり取りが交わされます。
Lisbon: Where is Mr. Porchetto?
(ポルチェットさんはどこ?)
Kellogg: On his way. He’s not feeling well. We’ll have to keep this brief.
(向かっています。体調がすぐれません。手短にお願いします。)
— We’ll have to be thorough, but I’ll keep your concerns in mind.
(徹底的にやる必要があります。ただ、あなたの懸念は頭に入れておきます。)
The Mentalist Season4 Episode12 (My Bloody Valentine)
On his way. は、He’s on his way. の主語と動詞が落ちた形で、「こちらへ向かっているところ」という意味です。not feeling well は「体調がすぐれない」と状態を述べる言い方です。
続く We’ll have to keep this brief. の have to は、事情があってそうせざるを得ないことを表します。keep + 目的語 + 形容詞 で「〜を〜のままに保つ」となり、keep this brief は「これを手短なままにする」、つまり手短に済ませるという意味です。
これに続く返しは、前の文と同じ We’ll have to ~ の形を引き継いでいます。be thorough は「徹底的にやる」で、brief と反対の方向を向いています。そのあとの but I’ll keep your concerns in mind. では、同じ keep が別の使い方で出てきます。keep ~ in mind は「〜を心に留めておく」という意味で、相手の言い分を無視はしないが、やり方は変えないという組み合わせです。
keep this brief と keep your concerns in mind は、どちらも keep を使っていますが、前者は状態を保ち、後者は心に留めるという別の使い方です。形をそろえて返すと、内容の違いが際立ちます。
「I will not stand for that sort of thing.」きっぱり断る言い方
同じ会話は、さらに続きます。
— Let’s play cards up, agent. The police have unjustly hounded the Porchettos for years.
(手の内を見せて話そう、捜査官。警察は長年、ポルチェット家をいわれなく追い回してきた。)
— I will not stand for that sort of thing.
(そういうことは、容認しない。)
The Mentalist Season4 Episode12 (My Bloody Valentine)
Let’s play cards up は、Let’s ~ の形で話の切り出しに使われています。ここでは、これから率直に話そうという呼びかけとして読み取れます。直後の agent は、呼びかけられた相手を指す語です。続く文は発言者の主張を述べる部分で、have hounded ~ for years のように現在完了形と for years を組み合わせ、長く続いてきた事柄として語っています。
その後ろに続く I will not stand for that sort of thing. が、拒否の言葉です。stand for ~ は、否定の形で「〜を容認する」「〜を我慢する」という意味で使われます。will not は、won’t に比べて改まった響きになることがあり、意志をはっきり示す形として使われます。that sort of thing は「そういったこと」とまとめて指す言い方です。
少しあとには、間に一言をはさんで、次の発言が続きます。
Lisbon: We’re with the CBI, Mr. Porchetto.
(私たちはCBIです、ポルチェットさん。)
The Mentalist Season4 Episode12 (My Bloody Valentine)
CBI は、カリフォルニア州捜査局のことです。be with ~ は、所属を伝える言い方で、名前のあとに添えると、どの組織の人なのかが分かります。Mr. Porchetto と呼びかけながら所属を伝える形で、冒頭の名乗りと同じく、相手に向けて自分の立場を示しています。
まとめ|名乗りから返答、拒否までの流れ
I’m the ~’s attorney. で名乗り、We’ll have to keep this brief. に We’ll have to be thorough, ~ と返し、I will not stand for that sort of thing. で断る流れを見てきました。同じ keep でも使い方が二つあることを意識すると、短いやり取りの中身が読み取れます。
次回も『メンタリスト』と一緒に、英語表現を見ていきましょう。
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