相手に順番に動いてもらうとき、手順を丁寧に伝える英語|『メンタリスト』S05E05で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 相手に順番に動いてもらうとき、手順を丁寧に伝える英語|『メンタリスト』S05E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第5話には、事件の関係者が集まった部屋で、カードを使った実演が始まる場面があります。聞き手に順番に動いてもらうための言葉が、そこに集中しています。

実演の前置きから、協力のお願い、礼、手順の指示まで、人に順番に動いてもらうための英語が、短い台詞に並んでいます。依頼の形と命令文の違いに注目しながら、場面の流れを追っていきます。

目次

前置きで協力を頼む「as long as you’re all willing to ~」

実演の始まりでは、通常とは違うやり方になることを、前置きとして伝えています。

— Now, normally, I would use tarot cards for this.
(普段ならタロットカードを使うところです。)
— But, uh, in this case, these will have to do,
(今回はこれで間に合わせるしかありません、)
— As long as you’re all willing to use a little imagination.
(みなさんが少し想像力を働かせてくださるなら、ですが。)
The Mentalist Season5 Episode5 (Red Dawn)

まず、normally … but in this case … という組み立てが目に留まります。「ふだんは〜だが、今回は〜」と対比することで、通常とは違う事情を聞き手に示しています。would use は、普段ならそうするという仮定の言い方です。normally は「普段は」「通常は」という意味で、例外が来ることを予告する働きもあります。

will have to do の do は、「間に合う」「役目を果たす」の意味です。「これで間に合わせるしかない」と、足りないものを認めたうえで進める言い方になっています。these が何を指すのかは、この台詞だけでは分かりません。

最後の as long as ~ は、「〜である限り」「〜してくれるなら」と、条件をつける接続の形です。be willing to ~ は「進んで〜する」で、協力する気持ちを前提にしています。all が入ることで、その場の全員に呼びかけていることが分かります。依頼をはっきり命令にせず、条件の形で協力をお願いしているところが、この前置きの特徴です。a little が添えられていて、求める協力の大きさを控えめに見せている点も、言い方の工夫として目に留まります。

依頼と礼「if you could ~, please」と「Thank you for your patience」

前置きのあとに、準備を頼む場面が続きます。

— Agent Lisbon, if you could, uh, mix those cards up thoroughly, please.
(リズボン捜査官、よければ、そのカードをよく混ぜていただけますか。)
— Thank you for your patience.
(お待ちいただき、ありがとうございます。)
The Mentalist Season5 Episode5 (Red Dawn)

この依頼は、リズボンへの呼びかけで始まります。Agent は捜査官を表す肩書きで、名前の前に付けて呼びかける形です。続く if you could ~, please は、if で仮定の形にすることで、相手に断る余地を残す頼み方です。mix up は「混ぜ合わせる」、thoroughly は「念入りに」で、動作の程度まで指定しています。文末の please が、頼みごとをさらにやわらげます。

台詞には uh が挟まれており、if you could のあとで言葉を選んでいる様子が読み取れます。頼みごとの途中でためらいを挟むのも、丁寧な依頼らしい響きの一つです。

次の Thank you for your patience. は、patience(辛抱、我慢)に感謝を示す定型の礼です。待ってもらったことへの礼として使われます。誰に向けた礼なのかは、この一言だけでは示されていません。依頼のあとに礼が続く流れは、丁寧に人へ動いてもらうときの一つの型として参考になります。

手順を短い命令文で示す「Take a card」「Keep it face-down」

実演が進むと、動作を一つずつ示す言葉に変わります。位置や状態まで細かく指定するのが特徴です。同じ場面の少しあとで、次のような指示が出てきます。

— Take a card. Keep it face-down.
(カードを一枚取ってください。伏せたままで。)
— Keep your hand on top of it.
(その上に手を置いたままにしてください。)
The Mentalist Season5 Episode5 (Red Dawn)

ここでは、if you could のような仮定の形は使われていません。動詞で始まる命令文が、そのまま短く並びます。take a card は「カードを一枚取る」、keep it face-down は keep + 目的語 + 状態 の形で、「伏せたままにしておく」という意味です。face-down は、表を下にした状態を指します。

最後の Keep your hand on top of it. も同じ形で、on top of it が手を置く位置を示します。動作と状態を一文ずつ区切って示すと、聞き手が一つずつ追いやすくなります。

準備を頼んだ部分と並べると、使い分けの目安が見えてきます。準備を頼むときは if you could ~, please を使い、手順を伝えるときは短い命令文で簡潔に示す、という形が候補になります。場面によっては、命令文は直接的に響くこともあるため、使う相手との関係を考えて、please を添えるなどして調整します。

まとめ|頼む形と示す形を使い分ける

前置きでは as long as ~ で協力を条件として頼み、準備では if you could ~, please と Thank you for your patience で丁寧に頼んで礼を述べ、手順では短い命令文で動作を示す。三つの形が、同じ場面の中で役割を分けています。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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