海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン5第1話には、調べの進み具合をたずね、報告を受け、方針を告げて念を押し、続けて指示を出すまでが、ひと続きの会話として出てきます。報告を受けた側の言い回しが並ぶ場面で、短い言葉ながら役割ごとの型がそろっています。
進み具合の問いと報告、中身に触れない返し、念押しと続行の指示の順に、会話の流れに沿ってそれぞれの英語を見ていきます。
「Where are we with ~?」進み具合をたずね、調べた結果を答える
挨拶が交わされたあと、会話は進み具合の問いから始まります。続く答えは、調べたことを主語抜きの短い文で並べる形です。
— Where are we with Karlsen and Lango?
(カールセンとランゴの件は、どこまで進んでいますか?)
— Uh, looked into the phone records. No calls in or out for Lango that evening.
(えっと、通話記録を調べました。その晩、ランゴの通話は発信も着信もありません。)
The Mentalist Season5 Episode1 (The Crimson Ticket)
Where are we with ~? は、「〜はどこまで進んだか」と現在地をたずねる形です。we が使われているので、聞く側も含めた現状として尋ねる響きになります。近い聞き方に How’s ~ going? がありますが、こちらは進み具合の様子そのものを聞く言い方です。
答えの looked into ~ は、主語を省いた過去の文です。look into ~ は「〜を調べる」という意味で、通話記録という調べた対象を目的語に置いています。「えっと」にあたる Uh のあとにすぐ結果へ入る、報告向きの運びです。
続く No calls in or out は、in or out で着信と発信の両方を示し、no の一語で「どちらもない」と言い切っています。that evening は「その晩」で、対象の時間帯をここで限っています。調べた対象、結果、時間帯の順に、短い文だけで報告が組み立てられています。聞かれたことに絞って答えるため、前置きや説明はほとんど入りません。
「They are pursuing other inquiries」中身に触れずに動きを伝える
続いて、別の相手の動きがたずねられます。boss と呼びかけてから FBI の所在を聞き、返事は具体的な中身を示さずに状況だけをまとめます。
— Hey, boss. Where’s the FBI?
(ねえ、ボス。FBIはどこにいますか?)
— They are pursuing other inquiries.
(別の調べを進めています。)
— Sweet!
(いいね!)
The Mentalist Season5 Episode1 (The Crimson Ticket)
boss は、相手を名前ではなく役割で呼ぶ呼びかけです。Where’s ~? は Where is ~? の縮約で、人や物の所在をたずねる短い形です。
返事の pursue は「追い求める、進める」、inquiries は「調べ、問い合わせ」にあたります。inquiries は複数形なので、調べがひとつではなく複数あることになります。other が付くことで「ほかの」調べという意味になり、何を調べているのかは示されません。are pursuing の進行形は、いま進めている途中という見方を表します。中身を言わずに、動いている事実だけを伝える言い回しとして読めます。
最後の Sweet! は、くだけた場面で「いいね」と賛同や喜びを伝える一語です。前の返事を受けて、短く反応する形になっています。
「Am I clear?」念を押し、続行を指示する形
すぐあとに、方針が告げられます。前置き、理由、念押しの順で言葉が運ばれ、短い返事で受けられます。
— Listen to me. The FBI is a fine organization, and they are our partners.
(聞いてください。FBIは立派な組織で、私たちのパートナーです。)
— We need to work with them. They deserve our respect and our trust– am I clear?
(協力する必要があります。向こうには、私たちの敬意と信頼を受けるだけの値打ちがあります。分かりましたか?)
— Yeah.
(ええ。)
The Mentalist Season5 Episode1 (The Crimson Ticket)
Listen to me. は、相手の注意を引きつけてから本題に入る前置きです。a fine organization は「立派な組織」、our partners は「私たちのパートナー」で、相手を評価する言葉と、関係を位置づける言葉が続きます。need to ~ は必要性、deserve ~ は「〜に値する」という意味で、協力すべき理由が語の選び方で示されています。
Am I clear? は、直訳すると「私ははっきりしているか」です。自分の言ったことが誤解なく伝わったかを確かめる念押しで、日本語の「分かりましたか」に近い働きをします。理由を述べた文に続けて確認が置かれているため、流れを切らずに念押しへ入っています。返事の Yeah. は、短く受けるだけの形です。
同じ会話の少しあとで、続行の指示が出ます。
— Keep digging on Lango. It sounds promising.
(ランゴについては調べを続けて。見込みがありそうです。)
— You two go and canvass the crime scene like you should have instead of fighting with the FBI!
(二人は現場の聞き込みに行くこと。FBIともめるのではなく、本来そうすべきだったはずです。)
— Yes, boss. Yes, boss.
(了解、ボス。了解、ボス。)
The Mentalist Season5 Episode1 (The Crimson Ticket)
Keep ~ing は「〜し続けなさい」と続行を促し、dig on ~ は「〜について調べを進める」という言い方です。It sounds promising. の sounds は、聞いた内容から判断していることを示し、promising で見込みがあることを伝えます。
次の一言は、go and ~ で行動を命じ、instead of ~ing で別の行動と対比させる形です。返事の Yes, boss. は役割で呼びかけて受ける形で、同じ文が二度続いています。
まとめ|報告を受けた側の言い回し
Where are we with ~? で現状を聞き、pursuing other inquiries で中身に触れずに動きを伝え、Am I clear? で念を押し、Keep digging で続行を促す。報告を受けたあとの流れが、短い言葉でつながっています。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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