海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
誘いを受けたとき、すぐに「行く」「行かない」と答えられない場面は少なくありません。『BONES』シーズン5エピソード10では、ブレナンがブースをクリスマスディナーに誘い、ブースはいったん返事を保留します。今回はこのやりとりを起点に、誘いへの返し方を順に読み解きます。
お礼を言って保留し、時間をおいて受けるまでの流れが、短い台詞の中にきちんと収まっているのが分かります。
お礼を言ってから、返事を保留する
研究所で、事件現場から戻ったブースの上着を調べながら、ブレナンがこう切り出します。
Brennan: I’m… having Christmas dinner at my place this year with my dad. Considering you’ve been shunted aside by your own family, I’d… like to invite you.
(今年のクリスマスディナーは、父と一緒にうちでするの。あなたは家族から蚊帳の外に置かれているようだから……招待したいと思って。)Booth: That’s a sweet invitation.
(うれしい誘いだな。)Brennan: So, will you come?
(それで、来る?)Booth: I… don’t know. I was thinking about going up to Quebec to see Parker.
(どうかな……。ケベックまでパーカーに会いに行こうかと思ってたんだ。)BONES Season5 Episode10 (The Goop on the Girl)
ブレナンのI’d like to invite youは、誘う側の丁寧な定番です。途中の間から、彼女なりに思い切って誘っている様子が伝わってきます。
ブースはまずThat’s a sweet invitationとお礼を返しています。sweetはここでは「心のこもった、ありがたい」という意味で、誘ってくれた気持ちそのものを受け止める言い方です。そのうえでI don’t knowと即答を避け、I was thinking about -ingで別の予定の候補を挙げています。過去進行形にすることで、「決めたわけではないけれど考えていた」という含みが出て、断りにも承諾にも聞こえない、ちょうどいい保留になります。パーカーはブースの息子です。
時間をおいて、誘いを受ける
その後、捜査の合間に二人はバーで一息つきます。ブースは自分から話を切り出します。
Booth: So, I’ve decided to take you up on your offer.
(なあ、君の誘い、受けることにしたよ。)Brennan: What offer?
(何の誘い?)Booth: Uh, you inviting me to your house for Christmas dinner? … You forgot you invited me.
(え、クリスマスディナーに招いてくれただろ? ……誘ったこと、忘れてたのか。)BONES Season5 Episode10 (The Goop on the Girl)
take someone up on an offerは「人の申し出に応じる」という決まった言い方です。I’ve decided toを前に置くと、迷った末に決めたという経緯まで伝わります。
ところがブレナンは、誘ったこと自体を忘れていました。ブースはyou inviting me to …?と、誘いの中身を語尾を上げて確かめ直しています。時間をおいて返事をするときは、このように何の話かを添えると行き違いを防げるのが分かります。
予定を変えたことを伝える
このあとブレナンは、海外でボランティアをする予定をやめ、クリスマスを自宅で過ごすことにします。それを聞いた又いとこのマーガレットは意外そうです。
Margaret: You’re not going to El Salvador for Christmas?
(クリスマスにエルサルバドルへは行かないの?)Brennan: Mm-hmm.
(ええ。)Margaret: You don’t strike me as someone who’s flexible about their schedule.
(予定を柔軟に変える人には見えないけど。)Brennan: Well, I took advice from someone who knows more about families than I do.
(家族について私より詳しい人の助言を聞いたのよ。)BONES Season5 Episode10 (The Goop on the Girl)
否定の疑問文You’re not …?は、予想と違ったときの驚きを表します。strike me asは「〜という印象を受ける」という言い方です。ブレナンはI took advice from …と、考えを変えた理由を人の助言として短く伝えています。
まとめ|誘いには、お礼と保留とあとからの返事を
That’s a sweet invitationでお礼を返し、I don’t knowとI was thinking about -ingで保留し、take you up on your offerで受けます。予定を変えたときは、I took advice from …のように理由をひと言添える言い方もあります。
誘う側と誘われる側の間合いを楽しみながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
身内への苛立ちを伝える英語や、ホリデーシーズンを誰と過ごすかという文化は、同じエピソードの別のコラムで読めます。


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