海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン4エピソード24では、ブースの弟ジャレッドが、兄の世話した就職の面接に行かず、バイクでインドを旅すると言い出します。心配ばかりする兄に、弟は「それなら一緒に来ればいい」と持ちかけます。今回は、本気の誘いを受けたブースが迷い、最後は弟のために断るまでの流れを起点に、誘いへの受け答えと断り方の英語を読み解きます。
行くか、行かないか。その間で揺れる気持ちも、英語ではきちんと言葉になります。
本気の誘いかどうかを確かめる
食堂で、旅先の危険を並べて心配する兄に、ジャレッドはうんざりした様子で返します。
Jared: Will you give the lifeguard thing a rest, Seeley, alright?
(その監視員みたいなのは、もうやめてくれよ、シーリー。)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
give ~ a restは「〜をいい加減にやめる」という口語表現です。兄の過保護ぶりを、海辺の監視員にたとえています。
ジャレッドは「それなら一緒に来ればいい」と皮肉まじりに返し、兄弟の経歴の違いをめぐって軽く言い合ったあと、もう一度誘います。
Jared: If you’re so worried, come along and I’ll have the full might of Seeley Booth behind me.
(そんなに心配なら一緒に来いよ。そうすりゃ、シーリー・ブースの全力が俺の後ろについてる。)Booth: Seriously? I didn’t think you were serious.
(本気か?冗談だと思ってた。)Jared: I wasn’t when I said it…but now I am.
(言ったときは冗談だった…でも今は本気だ。)Booth: You want me to come to India with you.
(俺にインドまで一緒に来てほしいってことか。)Jared: Ball’s in your court, brother.
(あとは兄貴次第だ。)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
Seriously?で本気かどうかを確かめ、I didn’t think you were serious.で「冗談だと思っていた」と伝えています。ブースは続けて、誘いの中身を平叙文の形で言い直し、自分の理解が合っているかを確認しています。The ball’s in your court.は球技から来たとされる言い方で、「次に動くのはあなた」、つまり判断を相手に委ねる決まり文句です。
行くか行かないか、揺れる気持ちを言葉にする
車の中で、ブースは弟に誘われたことを打ち明けます。行き先を一度聞き違えたブレナンは、こう尋ねます。
Brennan: Yes…I know. Are you going?
(ええ…分かってる。それで、行くの?)Booth: We don’t like each other.
(俺たちは、仲がいいわけじゃない。)Brennan: So…not going?
(じゃあ…行かないのね?)Booth: I mean, he’s my brother, so I love him.
(いや、弟だからな。大事に思ってるさ。)Brennan: I’m confused, you are going?
(よく分からないわ。行くってこと?)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
ブースはI mean(いや、つまり)を挟むたびに答えの向きを変え、結論を先送りしています。一方のブレナンは、So…not going?、you are going?と、語順を変えない短い問いで要点を一つずつ確かめています。迷っている相手から答えを引き出すときに使いやすい聞き方です。
このあとブレナンは、悪さをしなければ成長しないというブース自身の理屈を持ち出し、付いて行けば弟はひとりにならず、悪さをする機会もないまま成長できないと指摘します。ブースは、それが自分の言葉だと認めてうなずきます。
「行くつもりだった」と前置きして断る
行きつけの店で、兄の顔を見たジャレッドが先に切り出します。
Jared: You’re not coming, are you?
(来ないんだろ?)Booth: You really wanted me to?
(本当に来てほしかったのか?)Jared: Does it matter?
(それ、関係あるか?)Booth: You know, I was going to. I really was, but uh, I think you should go alone.
(実はな、行くつもりだったんだ。本当に。でもな、お前はひとりで行くべきだと思う。)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
You’re not coming, are you?は、答えが「来ない」だと見当をつけたうえでの付加疑問です。ブースはI was going to. I really was, but ~と、行く気持ちがあったことを先に伝えてから断っています。
ブースは、子どものころからずっと弟の後ろに立ってきたが、今度はひとりで立つべきだと理由を添えます。
Jared: So, come as a friend.
(じゃあ、友達として来いよ。)Booth: We both know, I’m not your friend. I’m your big brother.
(お互い分かってるだろ。俺はお前の友達じゃない。兄貴なんだ。)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
突き放すようでいて、兄としての立場から弟の自立を後押しする一言だと読み取れます。
まとめ|誘いに迷い、相手のために断る英語
Seriously?で本気度を確かめ、Ball’s in your court.で判断を委ねられる。迷いの中ではI meanが続き、断るときはI was going to, but ~と気持ちを先に伝える。誘いを受けてから断るまでの英語が、ひとつながりで見えてきます。
不器用な兄弟のやりとりを観ながら、これからも『BONES』の英語を一緒に楽しんでいきましょう。
このエピソードの別のコラムでは、ブースの持論から学ぶ英語や、アメリカの日付の書き方を扱っています。


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