海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン5エピソード1では、6週間の療養を経たブースが、FBIの仕事に戻ろうとします。本人はとにかく早く現場に出たくてたまらず、周りはその様子を少し心配そうに見守ります。今回は、ブースが口にする「じっとしていられない」という一言を起点に、仕事への復帰をめぐる英語を読み解きます。
長い休みのあとに戻りたい気持ちは、うまく言葉にしにくいものです。ブースの言い方と、周りの受け止め方の両方に目を向けていきます。
「stir crazy」と「something to prove」、待ちきれない気持ちの英語
研究所でブレナンと再会したブースは、アンジェラが持ち込んだ新しい話をさっそく確かめに行こうと言い出します。帰ってきたばかりのブレナンが戸惑うと、ブースはこう押し切ります。
Booth: Six weeks Bones, I’m going stir crazy here okay? Look, let me suit up.
(6週間だぞ、ボーンズ。じっとしてたら頭がおかしくなりそうなんだよ。な、着替えてくるから。)Brennan: Can I at least take a shower?
(せめてシャワーくらい浴びさせてくれる?)Booth: Yeah I need to shave.
(ああ、俺もひげを剃らないと。)BONES Season5 Episode1 (Harbingers in the Fountain)
go stir crazyは、狭い場所や同じ状況に長く閉じこめられて、退屈と落ち着かなさでどうにかなりそうな状態を表す口語です。stirは古い俗語で刑務所を指し、そこから生まれた言い方だと言われています。休暇中や外出できない日が続いたときにも使える表現です。suit upは「スーツや制服を着る」、転じて「仕事の支度をする」という意味で、ここでは仕事着に着替えることを指しています。
現場に着いても、ブースの意気込みは隠れません。早く作業を始めたいとせかすブースを、検察官のキャロラインがからかいます。
Caroline: Wow, you are keen to get back to work. Got something to prove, sheery?
(あらまあ、ずいぶん仕事に戻りたがってるじゃないの。何か証明したいことでもあるの、シェリー?)BONES Season5 Episode1 (Harbingers in the Fountain)
be keen to ~は「〜したくてたまらない」、have something to proveは「自分の力を示したい事情がある」という意味です。シェリーは、キャロラインがブースを呼ぶときの愛称です。張り切りすぎる様子を軽く突く、遠慮のない一言と言えます。
「fit for duty」と「reinstated」、復帰をめぐるやり取りの英語
時間を少し戻すと、ブースは職場への復帰を認めてもらうため、スイーツとの面談に臨んでいました。
Sweets: Ok, I am certifying you as fit for duty.
(わかりました、職務に戻れると認定します。)Booth: I am fit for duty.
(俺は職務に戻れるんだって。)Sweets: That’s what I’m saying.
(だから、そう言っているんです。)Booth: Yeah, and what I’m saying to you is, heh, you don’t have to certify me for anything, pal, ‘cuz I told you, I’m back.
(ああ、で、俺が言いたいのはな、へっ、お前に認定してもらう必要なんかないってことだよ。言っただろ、俺は戻ってきたんだ。)BONES Season5 Episode1 (Harbingers in the Fountain)
fit for dutyは「職務に就ける状態にある」という意味で、仕事への復帰を判断するときに使われる言い方です。同じ言葉なのにかみ合わないのは、スイーツは手続きの話を、ブースは気持ちの話をしているからだと読み取れます。
研究所では、カムがブレナンに状況を伝えます。
Cam: He hasn’t been reinstated yet.
(彼はまだ復帰が決まっていないの。)Brennan: The doctors told me that he’d be fine in a couple of days, that’s why I went.
(医者は数日で良くなるって言ってたわ。だから出かけたのに。)Cam: Sweets is examining Booth today, fingers crossed.
(今日スイーツが面談しているところよ。うまくいくといいわね。)BONES Season5 Episode1 (Harbingers in the Fountain)
reinstateは「元の地位や職に戻す」という意味です。fingers crossedは、人差し指と中指を重ねるしぐさから来た「うまくいきますように」という決まり文句です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| go stir crazy | じっとしていられずどうにかなりそう |
| fit for duty | 職務に就ける状態 |
| be reinstated | 復帰が認められる |
復帰した最初の事件では、気が急くあまりアンジェラに用件だけを言ってしまったブースが、こう謝ります。
Booth: Hey look, I’m sorry, Ang. You know, it’s first case back, you know, it’s been a long day. Maybe I got something to prove. I’m sorry, you look, you look beautiful.
(なあ、悪かったよ、アンジー。ほら、復帰して最初の事件だし、長い一日だったんだ。いいところを見せたかったのかもな。ごめん、その、きれいだよ。)BONES Season5 Episode1 (Harbingers in the Fountain)
キャロラインに突かれたsomething to proveを、ここではブース自身が認めているのが印象的です。
まとめ|戻りたい気持ちと、戻るための言葉
go stir crazyやbe keen to ~は待ちきれない気持ちを、fit for dutyやbe reinstatedは復帰の手続きを表す言い方です。something to proveを自分で認めるブースの謝り方も、焦りを素直に伝える一つの形と言えます。
仕事に戻る人と見守る人、それぞれの言葉が交わる会話が見えてきます。
この回のほかのコラムでは、再会の場面に出てくる数字の英語や服装の英語も取り上げています。


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