海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン5エピソード22では、研究所にいるアンジェラとカムが、現場の部屋にいるホッジンスとスイーツをウェブカメラ越しに誘導する場面があります。今回はこの場面を起点に、右や左、「近づいてる」など、離れた相手を目的の場所まで導くときの英語を紹介します。
ビデオ通話で道案内をしたり、探し物を手伝ったりする場面は身近になっています。短い言葉の積み重ねで相手を動かす英語は、覚えておくと役に立ちます。
画面越しのやりとりで使われる短い英語
アンジェラは、現場の写真から組み立てた画像を自作のプログラムで解析し、ほかより散らかり方が少ない場所を探そうとしています。その説明を、現場のホッジンスとスイーツはパソコンの画面越しに聞いています。
Angela: Okay, what I did was modify my mass-recognition program–patent pending–to scan the photographic reconstruction of the crime scene to find areas of comparatively less chaos.
(いい?私の物体認識プログラムを改良したの。特許出願中よ。現場の写真から組み立てた画像をスキャンして、比較的散らかっていない場所を見つけるの。)Hodgins: Awesome.
(最高だね。)Cam: You understand what she’s saying?
(彼女の言ってること、分かってるの?)BONES Season5 Episode22 (The Beginning in the End)
patent pendingは「特許出願中」という意味で、製品のラベルなどにも書かれる決まった言い方です。自慢げにひと言はさむところに、アンジェラらしさが表れています。カムのYou understand what she’s saying?は、疑問文の語順にせず、平叙文の語尾を上げてたずねる口語の形です。
その後、アンジェラは画面上の一点を指し示します。
Cam: It doesn’t look different.
(別に変わったようには見えないけど。)Angela: Well, it does to my program. There. Okay, now somebody, not the victim, rearranged that pile.
(私のプログラムには違って見えるの。ほら、そこ。いい、誰かが、被害者以外の誰かが、あの山を積み直したのよ。)Hodgins: Okay, wait. Whoa, whoa, whoa. Where?
(よし、待って。ちょっと待った。どこ?)BONES Season5 Episode22 (The Beginning in the End)
it does to my programのdoesは、直前のlook differentを言い換えた代動詞で、「私のプログラムには違って見える」という意味になります。画面を指しながらのThere.と、現場側のWhere?。誘導はまず「どこを見ているのか」をそろえるところから始まると分かります。
方向の指示と「You’re getting warmer」
ここからが誘導の本番です。アンジェラとカムが、現場の二人に進む方向を伝えていきます。
Angela: So you’re going to go towards the window.
(じゃあ、窓のほうへ進んで。)Hodgins: Okay. Window.
(了解。窓ね。)Angela: Now turn right.
(次は右に曲がって。)Sweets: Right.
(右、ですね。)Cam: You’re getting warmer. Warmer. To the left. Okay, there.
(近づいてる。もっと近い。左へ。そう、そこ。)Angela: Does anything look strange? Anything missing?
(何かおかしなところはない?なくなっているものは?)BONES Season5 Episode22 (The Beginning in the End)
go towards ~は「〜のほうへ進む」、turn rightは「右に曲がる」です。スイーツのRight.は「右ですね」とも「了解」とも取れる返事で、同じ語がどちらの意味にもなるのが英語の道案内のややこしいところです。聞き違いを避けたいときは、Got it.(了解)と返すほうがはっきりします。
カムのYou’re getting warmer.は、宝探しの遊びの言い方です。英語圏には、隠した物に近づくとwarmer、遠ざかるとcolderと声をかける遊びがあり、Hot and ColdやHunt the Thimbleなどと呼ばれるとされています。
| 場面 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 方向を示す | Go towards the window. | 窓のほうへ進んで |
| 曲がる向き | Turn right. / Turn left. | 右に/左に曲がって |
| 近づいている | You’re getting warmer. | 近くなってきた |
| 遠ざかっている | You’re getting colder. | 遠くなってきた |
| 止める | Okay, there. | そう、そこ |
まとめ|短い言葉で、離れた相手を動かす
go towards ~、turn right、To the left.のような方向の指示に、There.とWhere?で見ている場所をそろえる言い方、そしてYou’re getting warmer.のような遊び心のある表現を組み合わせると、画面越しでも相手を目的の場所まで導けます。
アンジェラとカムの息の合った誘導を観ながら、短い英語の使いどころを味わっていきましょう。
このエピソードの英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも別の場面から取り上げています。


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