海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン4エピソード20では、聞き込み先のブライダルショップで、ブースとブレナンは、男性とウェディングドレスを選ぶスイーツの恋人デイジーを見かけます。スイーツに知らせるべきか、黙っておくべきか。今回は二人の意見が割れるこの場面を起点に、正直さを表す英語を読み解きます。
どれも「正直」と訳されがちなhonest、forthright、candidの違いを、登場人物のやりとりから整理していきます。
「a matter of honesty」と「none of our business」
FBIの休憩室で、知らせるべきだと主張するブレナンに、ブースははっきり答えます。
Booth: There are complicated emotions that are involved here. It’s definitely not your thing.
(これには複雑な感情が絡んでるんだ。ボーンズの得意分野じゃないのは確かだろ。)Brennan: It’s a matter of honesty.
(これは正直さの問題よ。)Booth: Bones, just trust me on this one, all right? It’s none of our business. It’s none of our business.
(ボーンズ、今回は俺を信じてくれ、いいな?俺たちが口を出すことじゃない。口を出すことじゃないんだ。)BONES Season4 Episode20 (The Cinderella in the Cardboard)
a matter of ~は「〜の問題だ」と論点を言い切る型です。honestyは形容詞honestの名詞形で、「うそをつかない」という正直さのいちばん基本的な語です。
対するブースのnone of our businessは「自分たちが関わることではない」という意味で、ourを使って自分も一緒に引こうとしているのが分かります。二度繰り返すところに念押しの強さが表れています。
その後、当のスイーツとデイジーに席を譲って店を出るとき、ブレナンはこう言います。
Brennan: If they want a healthy monogamous relationship, they should be forthright and honest.
(二人が健全な一対一の関係を望むなら、率直で正直であるべきよ。)BONES Season4 Episode20 (The Cinderella in the Cardboard)
forthrightは、はぐらかさずにまっすぐ言うことを表す語です。honestと並べて、「言うべきことを隠さずに言う」ことまで求めていると読み取れます。
「candid」と、黙っていることのうしろめたさ
結局ブレナンはスイーツに伝え、その理由をブースにこう説明します。
Brennan: Well, I felt like I was lying to him by keeping it to myself.
(だって、自分の胸にしまっておくのは、彼にうそをついているように感じたの。)BONES Season4 Episode20 (The Cinderella in the Cardboard)
keep it to oneselfは「自分だけの胸にしまっておく」という表現です。黙っていることもlie(うそをつく)と変わらない、というブレナンの感覚が伝わってきます。
一方、話を聞いたスイーツはブースに相談し、こう答えを出します。
Sweets: Yeah, I should confront her. I should be candid.
(ええ、彼女と向き合うべきですね。率直に話すべきです。)BONES Season4 Episode20 (The Cinderella in the Cardboard)
candidは、言いにくいことでも飾らずに打ち明ける率直さを表します。confront(正面から向き合う)と並んでいるのが自然な組み合わせです。
| 語 | 中心となる意味 | 劇中での使われ方 |
|---|---|---|
| honest | うそをつかない、正直な | ブレナンが判断の軸に置く |
| forthright | ごまかさず、まっすぐ言う | 健全な関係に必要な態度として |
| candid | 言いにくいことも飾らずに話す | スイーツが恋人と向き合う決意 |
本当のことでも、言わない方がいいとき
周囲の反応に納得できないブレナンを、ブースはこう諭します。
Booth: Bones, you can’t go around telling everybody what’s on your mind even though it’s the truth.
(ボーンズ、本当のことだからって、思ったことを誰にでも言って回るわけにはいかないんだ。)BONES Season4 Episode20 (The Cinderella in the Cardboard)
go around ~ingは「あちこちで〜して回る」、what’s on your mindは「思っていること」です。正直さを否定せず、言う相手と場面を選ぶよう促す言い方になっています。
ところが終盤、デイジーの件は誤解だったと分かり、ブレナンはブースの家を訪ねます。
Brennan: Well, I wanted to spare him pain, but all I did was cause it.
(彼につらい思いをさせたくなかったのに、結局つらい思いをさせただけだったわ。)Booth: You meant well.
(よかれと思ってやったんだろ。)Brennan: I made him so jealous, I almost ruined their relationship. I should’ve listened to you.
(彼をひどく嫉妬させて、二人の関係を壊すところだった。あなたの言うことを聞くべきだったわ。)BONES Season4 Episode20 (The Cinderella in the Cardboard)
spare + 人 + painは「人につらい思いをさせずに済ませる」、mean wellは「よかれと思っている」という意味です。結果より相手の意図をくみ取る、やわらかな一言と言えます。
まとめ|「正直」の重心を言い分ける英語
うそをつかないhonest、ごまかさずにまっすぐ言うforthright、言いにくいことも飾らずに話すcandid。none of our businessやyou meant wellとあわせて押さえると、本当のことを伝えるか迷う場面の英語が見えてきます。
正直さをめぐるブレナンとブースの考え方の違いにも注目しながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードの他のコラムでは、相談への問い返し方や、その場を切り上げる口実の英語も扱っています。


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