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『BONES』シーズン5エピソード2では、研究所の面々が、インターンのウェンデルにまつわるよくない知らせを本人より先に知ってしまいます。何も知らずに部屋へ入ってきたウェンデルを、三人はやけに明るく迎えます。今回はこの場面を起点に、あいさつと近況のやり取り、そしてうれしさを表すpsychedとexcitedの違いを読み解きます。
同じ「うれしい」でも、言葉の選び方で響きが変わります。ぎこちない出迎えの会話から、その差を見ていきます。
「What’s new?」と聞かれたときの返し方
アンジェラ、ホッジンス、カムの三人は、知らせをどう伝えるか決めかねたまま、ウェンデルと顔を合わせます。
Cam & Angela: Hey!
(あら!)Hodgins: Dude! What’s new?
(よう!最近どう?)Wendell: Um, since you saw me on the forensic platform 5 minutes ago, not much.
(えっと、5分前に鑑識台で会ってから、特に何も。)Cam: Great.
(よかった。)Wendell: You?
(そっちは?)Hodgins: Nothing.
(別に。)Cam: Nothing from here.
(こちらも特に。)Angela: Zipo. On my end.
(ゼロ。私の方もね。)BONES Season5 Episode02 (The Bond in the Boot)
What’s new?は「最近どう?」にあたる気軽なあいさつです。中身のある近況報告を求めているわけではないので、Not much.(特に何も)と返すのがごく自然な受け答えと言えます。ウェンデルは「5分前に会ったばかりなのに」と前置きしていて、あいさつの大げささに戸惑っている様子が伝わってきます。
聞き返された三人の答え方にも注目です。Nothing.、Nothing from here.、On my end.と、同じ「何もない」を少しずつ言い換えています。from hereやon my endは「こちらとしては」「私の側では」という意味で、電話や仕事のやり取りでもよく耳にします。Zipoは「ゼロ」を表すくだけた言い方で、アンジェラの明るさが出ています。
三人とも答えは同じなのに、口をそろえすぎて逆に不自然になっているのが面白いところです。同じような出迎えは、このあと研究所の別の場面でも繰り返されます。
「psyched」と「excited」、うれしさの響きの違い
カムが部屋を出たあと、ウェンデルはさっきの出迎えを振り返ります。
Wendell: Yeah, I know. I thought you guys were a little too psyched to see me when I came in here.
(ええ、ほんとに。さっき僕が入ってきたとき、みんなちょっとはしゃぎすぎだと思ったんですよ。)Angela: We can’t be excited to see you, Wendell?
(あなたに会えてうれしいって思っちゃいけないの、ウェンデル?)Hodgins: Yeah, I think you have some intimacy issues there, man.
(そうだよ、お前、ちょっと人と打ち解けるのが苦手なんじゃないか。)BONES Season5 Episode02 (The Bond in the Boot)
psychedは「わくわくしている」「テンションが上がっている」を表すくだけた口語です。be psyched to see ~で「〜に会えて盛り上がる」となり、ここではa little tooがついて「ちょっと盛り上がりすぎ」という違和感を示しています。
アンジェラは同じ気持ちをexcitedで言い返しています。excitedは場面を選ばず使える標準的な語で、psychedよりも落ち着いた響きです。
| 表現 | 響き | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| psyched | くだけていて勢いがある | 友人同士、カジュアルな会話 |
| excited | 標準的で幅広い | 日常会話から改まった場面まで |
ウェンデルのくだけたpsychedを、アンジェラがexcitedに言い換えて「うれしいのは当然でしょう」と返すことで、話をごまかそうとしているのが読み取れます。
ホッジンスのintimacy issuesは「親密さの問題」、つまり人と距離を縮めるのが苦手なことを指す言い方です。本来は少し専門的な響きの言葉を冗談に使い、話題を相手の側にすり替えています。
まとめ|うれしさの温度と、あいさつの受け答え
psychedはくだけて勢いのある「わくわく」、excitedは場面を選ばない「うれしい」です。What’s new?にはNot much.、言い換えるならNothing from here.やOn my end.と返せます。
ぎこちない出迎えの裏にある気づかいを追うと、研究所の面々の人柄が見えてきます。
同じ回のほかのコラムでは、手助けの申し出や捜査先での切り返しの英語も取り上げています。


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